プロローグ
文字数 965文字
”私、りょーくんのことが好き! だから、将来絶対に結婚しようねっ!”
夢を見ました。
昔、私の幼なじみであった”りょーくん”との思い出。あの約束の翌日にたしか親の転勤とかで他の街に引っ越して行った。
なんで今頃になってこんな夢を見たのだろう……と考えましたが、私自身がりょーくんと同じくして、親の転勤で引っ越したから?
「あやの〜早く起きないと遅刻するわよ〜」
「は〜い、今準備するから〜」
引っ越してきてまだ間もなく、荷物とか散らかり放題だけど、私は昨日届いた新しく通う高校の制服に着替え、顔を洗うために一階の洗面所へと向かいます。
顔をパショパシャと洗い、朝食を適当に済ませた私は……
「いってきまーす」
お母さんにそう伝えると、入学式の時みたいにどきどきしながらも新しく通う高校に不安を感じていました。
——友達、出来るかな……?
りょーくんが引っ越した時もきっとこういう気持ちだったんだろうなぁ。
ところで今、りょーくんどうしてるんだろう……元気、かな?
もう連絡も取れず、どこにいるか分からない元幼なじみの今がちょっぴり気になったのでした。
このときの私はこのあと運命の再会をするとは——。
学校に着き、職員室に向かって、担任の先生と少しお話をしてから、クラスの教室に案内されます。
ドキドキ。
心臓の鼓動が聞こえてしまうのではないかと思うくらいに高鳴り、緊張のあまり、立っていられるのもやっとです。
「じゃあ、入ってきなさい」
担任の先生の声で私は教室の引き戸をガラガラと開け、みんなが注目している中、教壇の隣に立ちます。
今日からこの人たちがクラスメイトになるのかなと思いながら、全体を見渡していると——
「え……?」
教室後方部の一番右側の席に、私は一瞬見間違いかと思いました。
机に頬杖を着きながら、窓から外を眺めている男の子……間違えるはずがありません。あれはりょーくんです。
「どうした早坂?」
「い、いえ……何でもないです」
先生の声で我に返った私はこう思いました。
……これは運命に違いありません! 私の大大大大好きなりょーくんを神様が引き合わせてくれたのです! これはもしかすると、いろいろな意味でチャンスなんじゃ——えへへ……♡
夢を見ました。
昔、私の幼なじみであった”りょーくん”との思い出。あの約束の翌日にたしか親の転勤とかで他の街に引っ越して行った。
なんで今頃になってこんな夢を見たのだろう……と考えましたが、私自身がりょーくんと同じくして、親の転勤で引っ越したから?
「あやの〜早く起きないと遅刻するわよ〜」
「は〜い、今準備するから〜」
引っ越してきてまだ間もなく、荷物とか散らかり放題だけど、私は昨日届いた新しく通う高校の制服に着替え、顔を洗うために一階の洗面所へと向かいます。
顔をパショパシャと洗い、朝食を適当に済ませた私は……
「いってきまーす」
お母さんにそう伝えると、入学式の時みたいにどきどきしながらも新しく通う高校に不安を感じていました。
——友達、出来るかな……?
りょーくんが引っ越した時もきっとこういう気持ちだったんだろうなぁ。
ところで今、りょーくんどうしてるんだろう……元気、かな?
もう連絡も取れず、どこにいるか分からない元幼なじみの今がちょっぴり気になったのでした。
このときの私はこのあと運命の再会をするとは——。
学校に着き、職員室に向かって、担任の先生と少しお話をしてから、クラスの教室に案内されます。
ドキドキ。
心臓の鼓動が聞こえてしまうのではないかと思うくらいに高鳴り、緊張のあまり、立っていられるのもやっとです。
「じゃあ、入ってきなさい」
担任の先生の声で私は教室の引き戸をガラガラと開け、みんなが注目している中、教壇の隣に立ちます。
今日からこの人たちがクラスメイトになるのかなと思いながら、全体を見渡していると——
「え……?」
教室後方部の一番右側の席に、私は一瞬見間違いかと思いました。
机に頬杖を着きながら、窓から外を眺めている男の子……間違えるはずがありません。あれはりょーくんです。
「どうした早坂?」
「い、いえ……何でもないです」
先生の声で我に返った私はこう思いました。
……これは運命に違いありません! 私の大大大大好きなりょーくんを神様が引き合わせてくれたのです! これはもしかすると、いろいろな意味でチャンスなんじゃ——えへへ……♡