第2回呟怖冬祭り 決勝戦

文字数 174文字


※画像制作者:Copyright 2021 @panda_bancho

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夕暮れの空。
淡いピンク色の小さな雲塊は風に流されつつその形を変え……やがて。
あれじゃ、まるで。

「わたしのあかちゃん」

耳元で突然囁かれた声。
反射的に首をすくめ、周囲を見回したが……誰もいない。

再び見上げた空にはもう胎児の形は残っておらず、ただただ無性に涙が零れた。
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