【2時限目】過去問100年分の地獄
文字数 1,042文字
図解:界立 異能力総合学院 入学への道(注)この物語は下記、異世界での『センター試験』的な入試突破までの道程を描くお話です
2018/03/13 23:32
2018/03/13 23:18
……!
……!!
……何か、僕を呼ぶ声が聞こえる。
2018/03/13 23:21
あの! お気を確かに!!
2018/03/13 23:22
わ、私は一体……
2018/03/13 23:24
眼を開くと、僕は床に横になっていた。
2018/03/22 13:33
やっと、気がついたようですわね。
あなた、数分ほど失神していましたのよ。
2018/03/13 23:25
どうやら、姫が意識を失っていた僕を介抱してくれていたようだ。
2018/03/22 13:34
これはお恥ずかしいところを。
999年も浪人する『大馬鹿野郎』がこの世に存在することが衝撃すぎて、どうやら意識を飛ばしてしまったようです。
2018/03/13 23:27
(間違いない! 今、私のことを確かに『大馬鹿野郎』と言ったわ!)
……くっ、んぁっ。
2018/03/13 23:37
……?
どこか苦しいところでもおありですか、姫様?
2018/03/13 23:44
……な、なんでもありませんわ!
そ、それより、そろそろ授業を始めてくださらないかしら?
2018/03/13 23:45
あ、そうですね。かしこまりました。
では、これを今からやっていただきます。
2018/03/13 23:48
ドサッ!!
僕は、あらかじめ用意しておいた大量のテスト用紙の束を、姫の机に勢いよく置いた。
2018/03/13 23:52
な、なんですの、この天井まで達しそうな用紙の束は?
2018/03/13 23:53
これは異能力センター試験で出題される全科目の過去問『100年分』です。
まずは、これで姫様の現時点の学力をチェックします。
ちなみに過去問終了までの間、姫様にはここでずっと過ごしていただきますので、ご覚悟を。
2018/03/13 23:55
な、ななっ!いきなり学力チェックで100年分って、正気ですの!?
こんなの無…んあっ…理、
無理ですわっ!!
2018/03/14 00:10
何をうろたえていらっしゃるのです?
『畜生にも劣る低能ぶり』を999年に渡ってお示しになってきた姫様でしたら、こんなもの、汗をかく内にも入らない些事でしょう?
2018/03/14 00:14
天使の中でも、四大貴族の一つに数えられるレッドブック家の次期当主である私に向かって、人間風情が『畜生にも劣る低能』と吐き捨てるとは……な、なんてことかしら。
……は、はうっ!!
2018/03/14 00:20
……ですから、先程も申し上げたように私のことはお気になさらずっ!!
あなたは、あなたのやるべきことをおやりになれば、よいのですっ!!
2018/03/14 00:25
な、なんです、その沈黙は!?
……わ、わかりましたわ!
こ、こうなったら、100年分でも200年分でもしっかりやり遂げて見せますわよっ!!
2018/03/15 01:35
ふっ。
やっと心の準備が出来たようですね。
よろしい。ではこれより、取りかかっていただきましょう。
ちなみに、
過去問100年分解くまで帰れませんので。
(私は帰りますけど)
2018/03/14 00:27
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