2022/03/04

文字数 257文字

「ときに後輩」
「なんだ先輩」
「ひなまつりはどう過ごした?」
「ただの平日なんですから、いつもと変わりないですよ」
「それじゃあ、桃の節句はどう過ごした?」
「一緒でしょうが!」
「じょうしのもんくが得意なようで」
「お陰さまでね」
「ふむ、さすがに無理があったか」
「?」

「…さて、それでは失礼。この後、巫女さんに会いにいく予定があるので」
「つまりは、暇ってことですか」
「暇ではないよ、遊びの余暇に仕事しているだけなのでね」

「それじゃ、また来週」
「…お疲れ様でした」

提携句の意にそぐわない先輩の背を見送った後、後輩は仕事に戻った


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登場人物紹介

先輩

社会人6年目、仕事はしたくない、でも仕事はできる。後輩のミスを裏でカバーしている。残業には「しないさせないしたくない」の三原則を持っている。

休日はほとんど寝ている

後輩

社会人3年目、早く成果を出したいと日々思っている。能力は至って普通。慣れてきたのかそれなりに作業はこなすが、細かなミスが多い。残業は積極的にする、その多さが仕事力と思っている。

休日は勉強している

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