異星人の恋(1)
文字数 1,417文字
僕は暗い部屋に、一人椅子に座らされていた。それも、あろうことか全裸のまま後手に縛られてだ。
僕の耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。東門隊員だ。彼女は僕の正面に正座する様に座って、上目遣いで僕を眺めていた。だが、今日の東門さんには、いつもの、不愛想な表情の中にある、彼女独特の優しさと言うものが、全く感じられない。
「さあチョウ、あなたは何星人? 仲間の異星人テロリストはどこに潜んでいるの? さ、素直に白状しなさい!」
僕は答える……。
「そ、そんな!魔依 さん、僕はただの人間ですよ」
「『萌って呼べ』って言ってるでしょう! そう? チョウは、どうしても私の拷問を受けたいみたいね……」
彼女は、足をバタバタさせて抵抗する僕の股間に顔を埋め、この間、植物体異星人に施した、恐ろしい拷問を僕に始めたのだ。
「う、うう!!」
彼女の口が僕のモノを捕らえる。僕は相手の術中に嵌らない様に堪えるのだが、彼女の舌はそんな僕の抵抗を嘲笑うかの様に動き、僕の身体は、僕の意志に反して勝手に反応してしまうのだ。
「あ、あーあーーー」
僕は結局、その恐ろしい拷問に耐えられず、彼女の口中に大量の体液を放出させられてしまった……。
そう、これが今朝、僕の見た悪夢。高校生にもなって、魘された上に夢精までしてしまうなんて、本当、情けなくて涙が出そうだ。
こんな日は、異星人警備隊本部になど出勤したくないのだが、生憎なことに重要な会議があるとのことで、日曜の朝から僕は警備隊本部に顔を出さなければならなかったのだ。
僕は憂鬱な気持ちで、シーツや下着などを片付け、ささっとシャワーを浴びて着替えを済まし、会議に遅れない様に家を飛び出した。まぁ何とか間に合いそうだな。
僕の家のマンションから最寄り駅までは歩いて十分。途中に天空橋さんの家に行く分かれ道がある。そこから電車に乗って一回乗換え、地下鉄東京湾未来線に乗って終点の『東京シティパーク』へ、そして秘密の特別線に乗って『警備隊本部前』に到着する。そこからは、作戦室のあるフロアまでエレベータで一本だ。
特別ご立派な制服何てものもなく、皆、思い思いの服装で作戦室に現れる。僕の指定席は作戦室の隅っこ、おまけ隊員専用の居場所だ。
だが、今日は朝一での会議。僕は自分の席で寛ぐ間も無く、隣の作戦会議卓へと移動することになる。
今日の出席は小島参謀を除くフルメンバー。川崎隊長、港町隊員、ストラーダ隊員、大師隊員、それに僕、当然東門隊員もテーブルに着いている。
会議の内容は、最近の活動が活発になったフロウド星人の一部過激派の対応と、異星人に対するヘイト問題だった(公式には認められていなかったが、異星人の存在はある程度、一般人にも常識となりつつある)。
ま、異星人にしてみれば、早々に彼らの市民権を世界政府に認めて欲しいと言うところなのだろう。
確かに、テロの度に過激異星人テロリストを駆除しているけど、異星人の不満が解消されない限り、テロと言うものは、恐らく永遠に無くなることはないのではないだろうか。……とは言ったものの、一公務員である僕たちに出来ることなんか、限られたものでしかないよな。
そんな会議も終り、僕は休憩室で缶コーヒーを口にしている。そこには僕の他に、大師隊員がチョコを食べながらグァバジュースを飲んでいた。
「チョウ兄ちゃん、今日はどうしたんだい? 東門隊員の顔を除き見て、顔を真っ赤にしたりして……」
僕の耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。東門隊員だ。彼女は僕の正面に正座する様に座って、上目遣いで僕を眺めていた。だが、今日の東門さんには、いつもの、不愛想な表情の中にある、彼女独特の優しさと言うものが、全く感じられない。
「さあチョウ、あなたは何星人? 仲間の異星人テロリストはどこに潜んでいるの? さ、素直に白状しなさい!」
僕は答える……。
「そ、そんな!
「『萌って呼べ』って言ってるでしょう! そう? チョウは、どうしても私の拷問を受けたいみたいね……」
彼女は、足をバタバタさせて抵抗する僕の股間に顔を埋め、この間、植物体異星人に施した、恐ろしい拷問を僕に始めたのだ。
「う、うう!!」
彼女の口が僕のモノを捕らえる。僕は相手の術中に嵌らない様に堪えるのだが、彼女の舌はそんな僕の抵抗を嘲笑うかの様に動き、僕の身体は、僕の意志に反して勝手に反応してしまうのだ。
「あ、あーあーーー」
僕は結局、その恐ろしい拷問に耐えられず、彼女の口中に大量の体液を放出させられてしまった……。
そう、これが今朝、僕の見た悪夢。高校生にもなって、魘された上に夢精までしてしまうなんて、本当、情けなくて涙が出そうだ。
こんな日は、異星人警備隊本部になど出勤したくないのだが、生憎なことに重要な会議があるとのことで、日曜の朝から僕は警備隊本部に顔を出さなければならなかったのだ。
僕は憂鬱な気持ちで、シーツや下着などを片付け、ささっとシャワーを浴びて着替えを済まし、会議に遅れない様に家を飛び出した。まぁ何とか間に合いそうだな。
僕の家のマンションから最寄り駅までは歩いて十分。途中に天空橋さんの家に行く分かれ道がある。そこから電車に乗って一回乗換え、地下鉄東京湾未来線に乗って終点の『東京シティパーク』へ、そして秘密の特別線に乗って『警備隊本部前』に到着する。そこからは、作戦室のあるフロアまでエレベータで一本だ。
特別ご立派な制服何てものもなく、皆、思い思いの服装で作戦室に現れる。僕の指定席は作戦室の隅っこ、おまけ隊員専用の居場所だ。
だが、今日は朝一での会議。僕は自分の席で寛ぐ間も無く、隣の作戦会議卓へと移動することになる。
今日の出席は小島参謀を除くフルメンバー。川崎隊長、港町隊員、ストラーダ隊員、大師隊員、それに僕、当然東門隊員もテーブルに着いている。
会議の内容は、最近の活動が活発になったフロウド星人の一部過激派の対応と、異星人に対するヘイト問題だった(公式には認められていなかったが、異星人の存在はある程度、一般人にも常識となりつつある)。
ま、異星人にしてみれば、早々に彼らの市民権を世界政府に認めて欲しいと言うところなのだろう。
確かに、テロの度に過激異星人テロリストを駆除しているけど、異星人の不満が解消されない限り、テロと言うものは、恐らく永遠に無くなることはないのではないだろうか。……とは言ったものの、一公務員である僕たちに出来ることなんか、限られたものでしかないよな。
そんな会議も終り、僕は休憩室で缶コーヒーを口にしている。そこには僕の他に、大師隊員がチョコを食べながらグァバジュースを飲んでいた。
「チョウ兄ちゃん、今日はどうしたんだい? 東門隊員の顔を除き見て、顔を真っ赤にしたりして……」