8.  Gear to Neutral 砂を噛むよな2。

文字数 3,904文字

 「人は白紙で生まれてくる」。そうなんのだろうか?。「本当に?」。
これは長らく大きな関心事だった。幸いなことに二人の子(男女)に恵まれた。
彼らの成長を見守る中で、ボクはこのことの実際を確認することができた。
結論としては、「かなり」を最初から持って生まれてきているになった。
例えばだ、娘は物心の芽生え始めの時期、まじまじとボクを見つめこう言った。
「なんだ、大したことないな」と。はっきりと、朴訥(ぼくとつ)とした感じで
こう言ったのだ。この言葉の意味するところは、「脅威ではない」との判断なのだと
直感で分かった。憂慮されていた「向かうにおいての敵ではないな」との感慨だったのだろう。
この魂は、前世ではどんな軋轢の元生きてきたのだろうか?とボクは訝しんだものだ。
恐らくは、家族関係における確執を根深く経験してきた魂なのだろう。
ほとんど、まだ幼児と言ってもいい頃の話だ。*娘は、タイプ7で蟹座。

どうして関心ごとであったのか?。過去において、自分の思考の中に、おかしな意思/思惑を
覚えることがあったたからだ。感触的にもこの人生で獲得されたものとは思えない何かを
背景に持っていた。しかしケッタイななものではなく間違いなく自分の(本体の一部)では
あるとの認識はあった。彼は「あえて」ゆくゆくは障害となるものを賦活させていた。
それも熱心に。確信犯的に...。

  Re: 再掲1。

  主)『もし苦悩もしくは逆境を、私がお前に与えたとしても落胆したりすることは
     あってはならない』

  僕)「無理っす!」

  社長が、完全にボクのAAAでの立場を断とうしている。そのわけを思えば、なんとも
理不尽な話だった。そして打つ手は何にもなかった。脱出口は本当に何も備えられてはいな
かった。無力感と落胆の極みだった。先行きにおいて少し希望を抱いていた矢先であった
ので尚更だ。そんなボクを支えていたのは、家族に対する責任感だけだった。
先を見通せばかなり切羽詰まったことになる。とりあえず目標は定められている。
約8ヶ月間、やれるだけやってみようと思った。いや、それしかなかったのだ。
ただ絶望のなかにへたり込むことなど決して許されない状況だった。
主は如才なく律せられる...。


G:『すべての人間はその中心となる性格にある特徴を持っている。これはその周りに彼の誤った  人格が回転する心棒のようなものだ。すべての人の個人的なワークはこの主要な欠点、
  特徴に対する戦いでなくてはならない。』 Fragments P.352

  [性](さが)、[性分]、[傾向性]、[バイアス]、[癖]、こういった言葉で
表されるものがある。別称として〈偽りの私〉と括り、それらの” 現れの様 ”と言っても
いいだろう。それらとの自己同一化に人が気づくことは稀だ。多分不可能。一体化していて、
至極自然で、時に自由に感じる。このありさまをもって「私は私らしく生きる!」などと宣う
ならえらいことである...。単なる我儘。実態は、エゴらへのエネルギー供給をしてるだけ。
「レギオ〜ン」。

  傾向性は誕生時から備わっているものだ。その人の強みとして始まり、やがて強化され、
後に遂には『制約』と化す。この制約により、他の放置されて未発達の領域への関わりが起こる
ようになっている。これは、真っ当に人生を生きる人なら自然とそうなるようになっている。
人生のドラマにおいて。その要請に答えることは中々に厳しいものにはなるが...。
だいたいが、「嫌いな」「関心のない」そして「楽しくない」ことに精を出さざるを得なくなる。しかしその課題に真剣に努力が行われたならば、報酬は信じられないぐらいに大きい。
くどいけど、そうなるようになっているから。ただしそれがいつどのように報いられるかは
誰にも分からない...。

  
  Re:再掲2。『それを取り扱うさいの直感的な能力にかかっている』。

  自宅待機は師走の頃からだったのだが、翌年のお正月には実家を訪問している。
嫌だけどしょうがない。『来たかったら来なさい』が母の伝言だった。体裁を整える
ためだけの訪問でしかなかった。下手に不興をかって火に油を注ぐようなことは避けたかった。また糟谷先生のアドバイスもあり、週に一度週末に子供達が訪問することは続けさせた。
僕たち夫婦の訪問は途絶えてた。『あの妹さんがあの家に居る限り、私は訪問できません』と
妻は言った。子供達は小遣いをもらえるので問題はなさそうだった。
滞空時間も長くはとられなかったみたいだった。
屈辱なれどご機嫌取りを心がける。

  いざ社労士の勉強にとりかかってみた。何にも心には引っかかってこない。しかし知っ
とくべき内容であることは間違いなかった。特に雇用保険について...。年金についてもこの時
初めて総論を学んだことになる。状況は「ある意味幸い」と思えなくもなかった。
とはいえ、日中12時間として、まともな関わりは5時間ほどか...。
これはクラスで講習を受ける時間(移動待機)も含む。
つまりは7時間強の余暇が毎日あったわけだ...。

  心の状態はあまり芳しくなかった。ぐるぐる思考が回る。それに伴い渦を巻く否定的な
感情群がまたタチが悪かった。座禅による遮断を行ったとしても。それはほんの一時解放
されるまで。苦悩の坩堝にあるが如しの8ヶ月間。この頃にボクはありがたいサイトを見つける。
アニメ投稿サイトだ。そこにある種類にまあ驚いたこと。とにかく思考の働きを止めること、色々と考えても仕方がないことを考えないようにするにはうってつけだった。
たくさん見させてもらった。それらの世界で時を過ごした時間の長さは途方もないものだろう。しかし期間を健全に終わらせるためにはこれしかなかった。
合格は直感的に諦めていた...。


追記:

孫がうちに来れば、ホストたる母は妹に賄いをさせる。
大変屈辱的な思いでいたであろうことは想像に難くない。

妻はよくできたもので高校は生野高校だ。あのエリアとしては公立ランキング一位。
とんでもないところ(入ってから後悔したそうだ)。大学の進学は、故あって短大へ行った
そうだ。(姉への気遣い)。弟さんは弁護士さんなので、二人ともとんでもなく頭がいいの
だろう...。タイプ2で勉強がよくできる...。誰かを思わざる得ないんだけど(博士)...。
秘書機能(Formatory Apparatus)としての脳の異常発達がその実体だ。
何時間でもガリ勉できたらしい。こう言った人間にとって、資格をとるべく勉強している
ようにはボクの有様は見受けられなかったとしても止むを得まい。
呑んだくれて、アニメばかり見て、座禅三昧のありようはいい加減なものにしか映らない。
乙女座の観察力からは逃れられない。失望感を抱くのもしょうがない。
『私たちの生活がかかっているのにーーーー!』だったろう。
すべては然るべく整えられてく。副次的にも...。

やがての時に介護福祉士なる資格をボクはとることになる。これも似たような内容が含まれる。健康保険と介護保険の部分。同じく記憶すべき内容は砂を噛むような内容だ。
しかし二度目ということもあり難なくこなすこととなる。

この外との関係を失う状況は、かって一度経験している。高校卒業後の時期がこれに当たる。
完全な黒歴史。あの時の愚を返さないように必死で、絶望に流されないよう努力していたのも
事実だ。かっては傾向性にド嵌り、やがては必死でそれに抵抗する。
これも必要だったのだろう...。


補完:

傾向性の例:

○腹にベースがある人間は
『ここに私がいます。私と関わりなさい。どっちの立場が上か?』。
○心にベースがある人間は
『あなたは私が好きですか、嫌いですか?』の変奏。
○頭にベースがある人間は、引きさがり
『これらすべてはどのようにに関連するのだろうか?なぜこうなる?』。

三人いれば、なぜか一人はアブれる。
三人寄れば文殊の知恵。三位一体。三点で安定して倒立。
なぜゲッターロボは三身があてがわれ、三人の団結が必要なのか?(w)。

マハラジ:
...行為するものなどは現実にはいない。そこには自己同一化によって「行為していると
思い込んでいる」無数の小さな、大きな、そしとても大きな個人たちがいるだけなのだ。
(おそらく、私、社長、国家元首)。
だがそのことが、世界はすべてに依存し、すべてに影響する『単一の統一体』だという
事実を変えることはない。宇宙の星たちは私たちに深く影響を与え、私たちも星たちに
影響を与えている。(改訳あり)P.418

蛇足:

ボクらの..にはロボットアニメの極北をみた(ショック)。
エルカザドのタコスの歌が好き。
NHKにようこそはダウンロードして今も持ってる(息子用に)。

マハラジは、Gと同じことを言っている。多いよ...。

0.2において客観的な描写としてエニアグラムの分析を併用しつつ、ボクの傾向性を表す
予定なのだが、やる気が起こらない。基本、嫌よ。でも「いる」と思うからいつか
頑張ろうと思う。


付録:

その時の嫁さんの思い。



『 必死で勉強せんかーーーーッ!!! 』。


まさに...。

かわいそっす。


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