その29 終わりよければすべてよし

文字数 873文字

まあ、でも、、、よかったねーーー(拍手)
ありがとうーーー(自分でも拍手)
あれ良かった、「いいかげんにしてください!」
やったー! あの台詞思いついたときガッツポーズしたのよ私。はじめは「あなたにまで死なれたら、私はどうしたらいいんですか」とかなんとか考えたんだけど、いやーダサいなー説明的だなと。あそこは長考した。
いや本当、「これおれか?」と思ったもん。「おれこれ言いそう」って。すごく言いそう。
ちょっと言ってみて。
「いいかげんにしてください!」
あーいいね! そのぐらいの凄みでね! だからオフィーリアも目がさめるんですよ。
だってここだけでしょ、ホレーシオ叫ぶの。
そうなの。本当はいろいろ叫びたかったんだろうけど、叫ばせなかったの。だから最後に叫ばせてあげられてよかったなあと。
オフィーリアから行くね。
うん。賛否両論あるかもしれないけど、、、
ホレーシオ、いま初めて殻がちょっと割れて、素顔が見えてるじゃない。で、いま逃したら、また引っこんじゃって、あと百年は出てこないじゃない。百年待ってても自分からは出てこないじゃない。それをとっさに悟ってオフィーリアが行動に出るのです。だめかなあ?
ぜんぜんだめじゃないよ。ハンカチだし。
ハンカチだしねー。
苺だし。
苺だしねー。苺、最高!
ハムレットだめじゃんw
じつはだめなんだよw 最後に回収したでしょ、「父上!」
おっと! まさかの伏線だったんだ!
そう。全世界の女子に言いたいの。
ちゃんと名前を呼んでくれる人と恋愛しようねw
すごくいいまとめじゃないww
でしょww
ということで、そろそろこのロングインタビューも終わりにしますか。
ですね。
お疲れさまでしたー。ありがとうございましたー。
こちらこそ。本当お疲れさまー。
(ミムラの脳内スタジオを出ていきかけて、ふりかえる)
ザチョー、もう一つだけ訊いていい?
どうぞ。
この「ミヤザキ」って誰? おれこんな頭いいしゃべりかたする? なんか自分だって気がしないんですけど。。。
ドンマイ☆
―『オフィーリア・ノート』作者ロングインタビュー 了―
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登場人物紹介

宮﨑稲穂(みやざきいなほ/イナホー)

俳優。シアターユニット・サラ専属。旗揚げから全作品に出演し、現在に至る。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「宮﨑哲舟」(てっしゅう)。


実村文(みむらあや/ザチョー)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。NOVEL DAYSでは未村明(ミムラアキラ)名義で執筆。

イナホー

ザチョー

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