第2話 兄さんへの手紙

文字数 319文字

「拝啓
 こちらは、暖かくなってきました。
 お元気ですか?
 兄さんが火星へ行ってからもう2年、早いですね。
 こちらは、母さんもルカも元気にしていますよ。
 駅前のスーパーが、今度、リニュアルで大きくなるって。またまた街が便利になります。
 あとは、中学校が建て替え工事しています。兄さんが通った頃の校舎はも跡形もなくなっちゃうみたい。プールのあったところに新しい校舎ができて、プールは屋上になるようです。
 先日、アサガオの種をまきました。兄さんの好きな大輪のアサガオがこの夏も咲くかなって母さんと楽しみにしています。
 えっと・・・「拝啓」の後は「敬具」でしめるんだっけ?
 また、お便りしますね。
 親愛なる兄さまへ 遥かな故郷の妹ルカより
 敬具」
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登場人物紹介

星野タケル

主人公。

火星移民団の第一移民団に参加し、火星に移住している。

職業:通信士

星野ルカ

主人公の妹。

地球に住んでいる。

星野カナタ

主人公タケルとルカの母親。

ルカと一緒に地球に居る。


星野アラタ(故人)

主人公の父親。

宇宙飛行士。

初代の火星探索チームの一員。


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