第18話ウサミミの願い

文字数 1,152文字

ウサミミ二人の話では、二人はドワーフの鍛冶師の弟子で先日、ある貴族に納品に行ったとき、そこの貴族の息子に見初められて強引に妾にさせられそうになり、師匠が助けたのだが、代わりに師匠一人で、ある剣を作る様に言われたのだが、その剣を作るのに必要な鉱石を取るのに強い魔物の多く出没する洞窟に行かねばならなかった。ラムとレムが一緒に行こうとしたが、師匠一人で行ってしまって、二人だけでは、実力的に行けないので同行してくれってことだった。「う~ん・・・めんどくさいから・・・パスっで・・・」そう言ってスルーしかけると、「・・・お願いします、お願いします・・・」「・・引き受けてくれたら、なんでも言う事をききませから~・・・」ラムとレムが土下座して頼んできた。「・・・あんな事や、こんな事もオーケーですよ・・・」ラムが付け加える。ムフフ。すると、優菜は強制交代してきた。「もう!交代して!」急に男が女に変わったので、驚いたラムとレムだったが、「あっ、気にしないで・・・病気みたいな物だから・・・」ニーナがフォローする。「それじゃ、助けたら私たちの頼みを聞いてくれる?」優菜がそう言うと「「はいっ、約束します」」二人の返事に交渉成立である。[これで、技術者ゲットできるかもね]おー、優菜グッジョブである。



洞窟までは、ドワーフ王国の入り口から歩いて三時間ほどの距離だが、ラムとレムの手前飛んで行くことはできないので歩く事になった。その間、身体は優菜のままであった。「変な事、考えるからでしょ・・・」ニーナのお叱りがあった。トホホである。

洞窟に入ると、たしかに魔物が多かった。ルシファーさんの洞窟ほどじゃないけど、一人では危なそうな所だった。でも、チート3人娘である、「・・・あっ、変なまもの~、あっちにもいるよ~・・・」っとキャッキャッと騒ぎながら倒していく姿に、ラムとレムは呆然としている。「「・・・この人たち・・・とんでもない・・・化け物なんじゃ・・・」」そんな言葉に「化け物は優菜だけだからね~」ニーナが突っ込むと「・・私、化け物じゃなく、新妻ですよ~」優菜は反抗する。



暫くすると、「・・・この先に誰かが戦っているよ」探査魔法に反応があったようだ。

先に進むと、キンっ、ドカッという音がした。駆けつけると、小柄だが、中々恰幅のよいドワーフが一人で大型の鰐の魔物と戦っていた。「「・・・ししょう~・・」」ラムとレムの声に「何しにきた!・・・さっさともどれ~」そう言ったとたん持っていた斧を弾かれ、洞窟の壁に吹っ飛ばされた。そして止めとばかりに尻尾で叩きつけて行った時に、光の盾がドワーフを守った。

「さ~て、鰐さ~ん、ここからの相手は私達だよ~」そう言って、チート3人娘が一斉に向かっていった。
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