餅から

文字数 3,814文字

ここは餅からさんの執筆スペース!
邪魔をしたらいけませんよ!
とどめだ、究極無敵銀河最強大魔王!!!
いっけー、ハイド!!!
みゅーーきゅ!! みゅーーきゅ!!
そんな馬鹿なー! この究極無敵銀河最強大魔王が下賤な人間ごときにぃぃ……
やった! やったわ! ついに究極無敵銀河最強大魔王を倒したのよ!
お、おいおい……あんまりくっつくなよ。
えっ……きゃあっ!
いたっ、なんで俺が殴られるんだ……
あっ、ご、ごめんなさい……! つい……

ま、別にいいけどな。今までだって散々殴られてきたわけだし、もう慣れてるよ。

そ、そんなに殴ってないわよ! さっきのはたまたま……
そういうのも含めて、終わってみれば楽しい旅だったな。リース。
みゅーーきゅ!
っ………ええ、そうね。
さ、そろそろ帰ろうか。きっと王様たちが帰りを待ってるぞ。
…………ねぇ、ハイド。

帰ったら、そこでお別れなのよね?

そういう約束だったな。

確かお前は故郷に戻って、親父さんが決めた相手と結婚するんだろう。

………………

………………ヤダ。

なにを………って、うわっ!!
みゅっ?
不意にリースが距離を詰めたかと思うと、ハイドに口づけをする。

mochikara

リース……お前……

パパが決めた相手と結婚なんてしたくない。

私、ハイドのことが好き。

いや、でも俺はお前とは身分も違う。お前のためにならないだろう。
馬鹿じゃないの? 究極無敵銀河最強大魔王を倒した勇者が身分とかそんな話を持ち出して通用するわけないでしょ。
……そういうものなのか?
そういうものなのよ!
みゅっきゅ!

わかった。俺も腹を決める。

……結婚しよう! リース!

うんっ!

――こうして、究極無敵銀河最強大魔王を倒した勇者ハイド・フリードゲインは、共に戦った少女リースと共に凱旋。

二人はめでたく結ばれることになった。


mochikara

――それから、二年の月日が流れる。

mochikara

それじゃハイド。夕飯の買い物に行ってくるわね。

ああ、気をつけてな。
その後も色々と小さいイベントが起きたりはしていたが、究極無敵銀河最強大魔王に比べれば小さなこと。

無事に夫婦となったハイドとリースは幸せな生活を送っていた。

mochikara

毎日幸せそうに笑う妻を見て、ハイドは考えていた。

mochikara

(……なんて……)
(なんて、つまらないんだ。)

誤解のないように言っておこう。

ハイドのこの思いは、魔王を倒したことによって訪れた平穏な日常を嘆くものではない。

mochikara

彼は、生まれて以来……正確に言えば前世にあたる地球での「天木ふぶき」として生を受けてから、一度たりとも心の底から何かを面白いと思ったことが無いのである。

mochikara

(何をやったとしても、上手くできる。上手く「できてしまう」。他人と同じ努力をすれば、間違いなく俺の方が上に立つ。努力をしなくても平気なことだってよくある。)
(それは、トラック事故によって死んだあとも変わらなかった。

 神を名乗る爺さんによって何やら特殊能力を与えてもらったが、結局やってることは変わらない。)

(勇者の血? そんなもん俺は引いちゃいない。それなのに勇者しか倒せないと言われていた究極無敵銀河最強大魔王とやらもアッサリ倒すことができた……)
………
(表情だって、頭で考えて動かす。本心は誰にも知られちゃいないだろう。)

『インベイジョン・ハート』……惚れた相手の望みを叶える能力、か。

みゅっきゅ?

ハイドがブラックドラゴンのコドラに餌を与える。

頭を撫でるとコドラは気持ちよさそうにグルグルと鳴いた。

mochikara

(俺のこの能力が発動したことは、今までで『一度も無い』。

 ……俺は、リースを愛しちゃいない。)

(俺が唯一制御できないのは、生きたいと思う根源的な欲求だけだ。「つまらないから死のう」なんて考えたことは無い。考えられない。

 それが、酷くイライラする。)

その時だった。

青く輝いていた空が瞬時に赤く染まり、禍々しい色の光が渦巻きながら地上へと降り注いだ。

mochikara

なんだ……?
みゅ………みゅぅぅぅ………
(幼生とは言えこの世界で最強と謳われる生物のブラックドラゴンが怯えている……?)

家の外へ出たハイドは、コドラが怯えながらも見つめる先。降り注いだ光の中心に立つ、その存在を目にした。

mochikara

ふぁ~~~~~~wwwwwwwwwww
そしてwwwwwそしてwwwwww私wwwwwwwww(*´ω`*)チュッ

(人が集まってきそうだし、表情をシリアスに――)

誰だ、お前達は!

ちょちょちょwwwwwww私はともかくこの超絶ぷりちーなマイマスターにしてマイベストフレンッッッ!!ミ★なアリスちゃんを知らないとかマジワロスwwwwww
ということでということでということでご紹介に預かりましたまいねーむ伊豆神魔=アリス=ナイトメアです????? ぶいぶい!! 気軽に「アリスちゃん(はぁと」って呼んでね♪♪♪(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)ぶぉおおおおんんwwwwwwwww

私は神魔=バハムート=ナイトメア通称ムーちゃん! ムーちゃんって気楽に呼んでね♪♪♪まぁ気楽にムーちゃんとか気楽に言ったらぶっころ★するけど!!

うはwwwwマジキチwwwwwうぇwwwwww

あ、北海道行きたい。
わかるー。

伊豆神魔=アリス=ナイトメア……聞いたことが無いな。

王立図書館に残されていた預言書には究極無敵銀河最強大魔王以外の災厄など記されていなかったが……

伊豆入っちゃったwwwwwwwww(´・ω・`)つ_旦~~
いやいや出会っていきなり災厄認定とかマジ最悪的な感じなんだけど??カッチーンするよカッチーン! ここいら一体全体火の海インフェルノカム着火っつってマジで私のマイマスター超ぷりちーアリスちゃんと二人で遊びに来たと思ったらマジ災厄なんだけど??
どうどうwwwwwww
……よく言語が理解できないが、つまりお前たちは敵ということで間違いないんだな?
敵になるならね。うはっwwww雑魚乙wwwwwwwwチョコレートチーズケーキでも頭から食ってろwwwwww(⌒▽⌒)
光臨――斬り!!

ハイドが光速で剣を抜き放ちムーちゃんに斬りかかる。その剣技はもはや見切るとか見切らないとかそういう話ではなく、ムーちゃんは気づいたときには斬られていた。


――はずだった。

mochikara

何ッ……?

あ?? そういうやつ??? この星で最強的な?? っけーwっwっけーwwwでも全然きかんよ。片腹痛しかゆし茶も湧くぜおっけー!??

マイマスターぷりぷりアリスちゅわんちょっくら戦ってきてっけー的なけー??

ゴー寄りのゴーwwwwwww
ぶぶーんキキー! どんどんパフパフ―はいどーん★★★(^q^)(^q^)(^q^)

ぐああぁぁぁ……

みゅーーきゅ!!

あ、耐えたとかマジバロバロwwwwwつーてもフルパワーの全力の十分の一の一パーセントの秒速五センチくらいしか出してなかったけど耐えるとか結構やべぇ頭してんなwwww(*´艸`*)

くっそ……なんだこいつ……次元が違うとかそういう問題じゃないぞ……

俺でも勝てないやつが居たなんて……

どっくん……

mochikara

っはぁ!!

右から来るおー(^q^)(^q^)
避けなくてもいいけどねwwwwwwwwww
はっは! 伝説の鍛冶師に作ってもらった剣が粉々だ!!
どっくん………どっくん…………

mochikara

こいつ………!! コイツ…………!!!
おっぱいぷるんぷるーん!!! 
自重wwwwwwwwww

こいつ、最高じゃねぇか!!!

――その瞬間、ハイドに変化が現れた。

mochikara

初めてだ……【インベイジョン・ハート】が発動したのは……!
ふぁ~~~~~~wwwwwwwwwwいきなり光ってるけどステーキかよwwwwww
……好きだ! アリス!! ムーちゃん!!

きっしょwwwwwwwwwww

鳥の気持ちになっちゃって~~~~
ムーちゃんが全身鳥肌まみれのまま惑星を砕こうとする。本当に気持ち悪かったらしい。

mochikara

はぁっ!

……だが、その前にハイドが星を砕いた!!

mochikara

どういうことwwwwwwww

だって砕きたかったんだろう!? なら俺がやってやるぜマイハニーたち!!

さらに、ハイドによって砕かれたはずの星が瞬時に復元する。死んだはずの生命もすべて元通りだ!!!

mochikara

何回だって砕き放題だぜ!!!
ちょっとハイド! 騒がしいと思ったら何やってるのよ!
おう、リースか。

見てみろ、俺の【インベイジョン・ハート】が発動したんだ! 俺はあそこにいるきち○いたちを愛してるんだ!

……そっか。好きになれる人を見つけたんだ。
だな! 悪いが俺はお前のことは愛しちゃいなかった。
知ってたわよそれくらい。なんとなくだけどね。
……へぇ。本気でバレないようにしてたんだけどな。

それでも好きな人のことだもん。舐めんじゃないわ。それくらいわかるわよ。

………………お前のことも、ちょっとだけ好きになったよ。ありがとうな。
どういたしまして。
ちょwwwwww我輩達の存在感が皆無的なアレwwwwwwwww
ぶっこぉすぞ^^^^^^^^
いいや、俺がぶっこぉす!!!
お前らなんだかんだで退屈してたんだろ!

わかるぜ、俺には。お前らの望みを叶えてやるよ!

それでも全然足りないかもしれないけどな!!

フルボッコだドン\(^o^)/
――こうして、【インベイジョン・ハート】によって二人の神魔の暇つぶしができる程度の能力を得たハイドは両者と激突し、2億6千8百90万5018回宇宙を滅ぼし、そして再生させた。

mochikara

――やがて、飽きた神魔は別宇宙へと旅立っていった。

mochikara

へっ、また会いに行くから待ってろよな! ムーちゃん! アリス!!
おわり
そこまで!

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登場人物紹介


無銘の転生者

神魔=アリス=ナイトメア


【性別】

見た目はつるぺた幼女だがポ○モンの禁止伝説同様に性別の概念は無い。(見た目は11歳くらいの幼女)


【年齢】

実際のところ本人にもよくわからない


【特殊能力(?)】

《異常の設定者・アリス》


「全ての世界はワタシの見ている悪夢に過ぎない………だから望めば何でも叶うの」


ありとあらゆる事象を、まるで明晰夢の要領で【設定】するという実質上最強且つ最も欲深き自由のチカラ。

全ての情報という情報はワタシの夢の中の【設定】の一部に過ぎず、それらを望んだ通りに幾らでも改変でき、その改変現象を【異常(バグ)】という。

『どういう【設定】にしたい』と、言ったり思ったりすれば【異常(バグ)】らせられない【設定】は無い。

万が一、存在や魂を概念ごと消滅しても、何をされても、どんな状況下に居ようとオートで発動できる。

【設定】をあらかじめ【異常(バグ)】らせておくことで【デフォルト設定】を装備する事が出来る。

『装備中の【デフォルト設定】』

・自分より強い奴を見た瞬間、力が敵が絶望するレベルまで跳ね上がる。

・魔法や能力的なチカラは自動的に効かない。

・攻撃してきた相手はゲームみたいに【フリーズ】する。


【設定】

作者の趣味を色々と凝縮した結果、これ以上ない程に痛々しい厨二チックなデザインと設定を携えてしまったやべーやつ。

前世では魔女をしていたが死に際に神を介さず自力で転生した上に『旧世界』を丸ごと破滅させて『新世界』の生成を促したやべーやつ。

親友の亡骸と全異世界中の生命力を使って不死身で最強の人形を創り出したやべーやつ。

本来は物語の作者のみが所持することを可能とする筈の《設定》という実質最強のチートを使いこなすやべーやつ。

筋金入りの悪食なうえ、身体の背面側から【暴喰器官】という名の触手が何本も生えており、それを使って口から食べられない大きさの物を貪り喰らうやべーやつ。

5連続で「やべーやつ」と書かれている割りには以外と温厚な性格。(しかし極度のサディストなので注意が必要)

やべー所以外は友達(ムーちゃん)と二人旅するのが好きな普通の善良な女の子(だと思いたい)

特にチョコレートとチーズが大好物で、それを両方使ったチョコチーズケーキがマイブーム。

最近ではよくトークメーカーのダンゲロスSSに姿を現す。


【戦う動機】

なんとなく?


【イラスト】

きゃらふと様


【作者】

ダンゲロス界の最弱王!

脳内☆ロリロリ楽園幻想



【メイン】

転生前の名前:天木(あまぎ)ふぶき

転生後の名前:ハイド・フリードゲイン


性別:男性


設定:

あらゆる分野において他者よりも優れた実力を発揮できる天才。あるいは世界のバグ。

学業は当然のように全国模試一位。ピアノやヴァイオリンなどの楽器を練習がてら演奏してみれば各国の著名人から賞賛の嵐を受けるし、スポーツにおいても各ジャンルで次々と世界記録を樹立した。

まさに神に愛された少年として生きていたが、十五歳の誕生日にトラックにはねられたことによってあえなく死亡。

その後は神によってさらなる能力を与えられた上で『バース』と呼ばれる異世界に転生。没落貴族フリードゲイン家の四男として再度の生を受けた。

剣と魔法と魔物と魔王が蔓延るファンタジー異世界にて当然のように勇者としての才能を覚醒しつつ古から伝わる大賢者の魔法も習得。超人的な魔力を内包しながらも燃費が悪いドジっ子ツンデレ美少女ヒロインや、手懐けた伝説のブラックドラゴンの幼生と一緒に魔王討伐の旅をしている。


能力:

【インベイジョン・ハート】

惚れた相手の望みを叶える能力。

ハイドが相手に惚れることで、相手が求める行為、思考、趣味趣向、好きな食べ物etcを理解し、実行することが可能となる。

能力の発動に自分の意思が介入できない分強力であり、現実的に不可能なことでも可能としてしまう。


戦う動機:好きだから


イラスト:トークメーカー公式アイコン


作者:餅から


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