12 彼は少年のような声で言った

文字数 6,755文字

 失礼を承知で白状すると、そのお医者さんは「鉄人」というより「鉄樽(てつたる)」だった。
 さほど上背(うわぜい)があるというわけではないのだけど、そのみっしりと中身の詰まった立派な胴体は、まさに樽と形容するより他なかった。その一方で、両の腕と脚はまるでマネキン(それも女性型の)のそれのように優美ですらりとしている。召物(めしもの)は、ぱりっとした白いシャツに、きめ細やかな光沢を放つ黒絹(くろぎぬ)のベスト。胡桃(くるみ)色のスラックスに、ピアノの黒鍵を思わせる(つや)やかな革靴。首もとには、フキノトウみたいに鮮やかな新緑色の蝶ネクタイ。そして言わずもがなの白衣が、それらすべてを静かな威厳のうちにまとめ上げている。
 頭は立派に育った瓜のような形をしていて、色白でふっくらとした両頬の頂点には健康的な赤みが差している。目鼻立ちは俳優と見紛(みまご)うほど凛々しい。炎に似た色のふわふわとした巻き毛の髪が、頭頂のあたりでまさに灯火(ともしび)のように踊っている。眼球とおなじくらいの大きさしかないレンズの銀縁(ぎんぶち)眼鏡を掛けていて、瞳の色は黒。今夜の空のようにどこまでも完璧な黒だけど、そこには逆説的に、底知れぬ知性の光が見出されるようだった。
 彼はみずから運転してきた自動車――それはこの長閑な丘には少々場違いな、純白に輝く大型高級車だった――をハスキルの家の前すれすれに急停車させると、やはりみずからの手で運転席のドアを押し開けて、その姿を現した。
 玄関へ招き入れられ、そこに待ち受けていたわたしたち一同をさっと見渡すやいなや、彼は無言で居間の奥へと駆け込んだ。
「こんな夜更けにお呼び立てして悪かったね、シュロモ先生」
 医師がその手に()げていた箱型の鞄をさらうように預かって、モニクが声をかけた。
 シュロモと呼ばれた医師は、顎の先端で空間に直線を描くようにきっぱりと首を振った。急に呼び出されたことについても、それが深夜であったことについても、まるで気にしていない様子だ。
 おたおたとするばかりのわたしたち三人の前を横切って、ハスキルが医師のもとへ駆け寄った。
「先生、ご無沙汰していました」
 少女はにこりとほほえみかけ、医師の脱いだ白衣をその手に受け取った。ぐいっと両腕の――そのしなやかに優美に伸びる両腕の――シャツの袖をまくって、医師は少女を見おろした。
「元気にしてたかな、ハスキル」
 口もとに高貴な微笑を浮かべ、医師がたずねた。まるでテナーサクソフォンで奏でられるバラッドの一節(ひとふし)のような、ふくよかで張りのある声音だった。
「はい、おかげさまで」白衣をハンガーに掛けながらハスキルがこたえた。「先生はいかがお過ごしでしたか?」
「私も変わりないよ」
 そう言いながら、医師は勝手を知った足取りで食堂の流し場へ向かった。そして石鹸で念入りに両手を洗い、また戻ってきた。
「カンボリとケレンは、たしかまた……」モニクに手渡されたタオルで手を拭きながら、彼は室内を見回した。
「はい。父と母は、ちょうど先週発ちました」ハスキルが言った。
 医師はやや神妙な顔でうなずいた。「寂しくない?」
 少女は首を横に振った。「モニクやおばあちゃんが、いつも一緒ですから」
「困り事もない?」
「はい」
「心配事もない?」
「はい。全然」
「ふむ」
 医師は再びうなずくと、呼吸を整えつつテーブルの上に目をやった。そこには彼がやって来るまでのあいだにモニクが用意したさまざまな品物が並べられていた。幾重にも積まれた清潔なタオル、沸騰させた湯が張られた洗面器、消毒した(はさみ)やピンセットやガーゼ、それに消毒液と包帯、体温計、血圧測定器、などなど。これはまったく頼もしいね、と医師が片目をつむってみせることで少女に伝えた。そうでしょう、というふうに少女は誇らしげな笑みを返した。
 こうした一連のやりとりを、わたしとイサクとルータの三人は、床板を突き破ってたまたまそこに生えてしまったタケノコみたいに突っ立って、無言のうちに眺めていた。
「はい先生」モニクが聴診器を医師に渡した。
「ありがとう」
 彼はそれを受け取って自分の首に掛け、そこで初めてちゃんとわたしたちの方へ目を向けた。
 わたしたちの方も、三人で肩を並べて、しっかりと彼の一対(いっつい)の黒い瞳を見返した。
 そこには、獣を警戒する狩人のようなまなざしと、狩人を警戒する獣のようなまなざしが同居していた。
 親しい付き合いのある少女たちが自宅に招き入れているという一点においてのみ、彼はわたしたちの存在を受容しているようだった。でもその一方で、親しい付き合いのある少女たちの自宅にこんな夜分に侵入してきた未知の異分子として、実にまっとうなことではあるけれど、鋭く容赦なく(いぶか)ってもいた。
 結局彼は、一言もわたしたちに声をかけなかった。わたしたちの方は、ただ恐縮して会釈を送るので精一杯だった。
 医師はハスキルが運んできてくれた椅子に腰かけ、背中を少し丸めて、ソファに横たわるクレー老師の診察に取り掛かった。
 わたしたちは、固唾を呑んでそれを見守った。
 どん、とイサクが兄の肩に自分の肩をぶつけた。ルータの体を介して、その余波がわたしの身にも伝わった。
 ねぇ、大丈夫かな。イサクの見開かれた青い瞳が、そう問いかけた。ほんとに、なにも勘繰(かんぐ)られないかな。
 ルータは首を横に振った。その途方に暮れた表情が告げる。今さら、どうしようもないだろ。
 わたしは二人を見おろして小さくうなずき、音を伴わず唇を動かした。きっと大丈夫よ。
 そう、たぶん、問題はない――はず。
 外見上は、わたしたちの一族と普通の人間たちとのあいだに、身体構造の違いはまったく見られない。ただ、わたしたちは全員が必ず青い瞳を持って生まれるという遺伝上の特質はあるけれど、(さいわ)いなことに、目が青い人なんて人間のなかにもごまんといる。だから、その点でなにか怪しまれることはないはず。
 少し気がかりなのは、わたしたちの体内に宿る〈発顕因子〉の存在だ。
 この当時の科学、あるいは医学の技術では、いまだその因子の体内保有量を計測して数値化することは不可能とされていた。なので、もし仮にわたしたちやクレー老師が体内に秘めている膨大な量の因子の存在が露見するとしたら、考えうる契機は二つしかない。
 一つは、わたしたちがみずから顕術を――それも、人間の因子保有者たち(世間にはそういう血筋を持つ人々が少数存在している)に扱える範疇(はんちゅう)から大きく逸脱した高度な顕術を――発動する現場を、目撃されてしまうこと。
 もう一つは、そういった現場を誰かに目撃されるされないに関わらず、その現場に近い領域において、アトマ族や人間の高位顕術士らに感知されてしまうこと。
 でもとりあえず、今この場ではどちらの事態も回避できるはずだとわたしは踏んだ。なぜなら、現状の老師はそもそも自身の意思で顕術を操る体力を持ち合わせていないのだし、アトマ族や高位顕術士なんかが偶然この付近にいるということも、まずまったくありえなかった。なにしろ外は、凍てつく嵐なのだ。
 そして結果から言うと、この夜、これらの希望的予測はその通りに実現した。この丘を去る最後の時まで、わたしたちの正体に関する疑惑が生じるようなことは、一切なかった。
「このかたは、今おいくつだね」老師の胸から聴診器を離して、シュロモ先生が振り返らずに(ただ)した。
 誰かがすぐにこたえなければならない。
 ルータの唇がかさかさに乾いているのが目に入った途端、わたしがとっさに、平静を装った声で即答した。
「93歳です」
 室内に小さなどよめきが起こった。燭台の火の揺らめきさえ、その反応の一部のように感じられた。
「すごい」ハスキルがぽかんと口を開けた。「とても長生きされてるんですね」
「……うん」すっと細く深呼吸して、イサクがなに食わぬ顔でうなずいた。「そうなんだ」
 ふいに診察の手を止めて、シュロモ先生は立ち上がった。そして自分の到着前にモニクによって記録されていた体温や血圧や脈拍の数値を確認しながら、彼女と二人で何事かを話し合った。それが終わるとモニクが素早く踵を返し、医師の鞄のなかから薬液の詰まった透明の瓶と、折り畳み式の点滴用器具を取り出し、てきぱきと支度を調(ととの)えた。彼女は玄関脇から運んできた帽子掛けに、器用に薬液の瓶をぶら下げた。
 その準備がすっかり完了すると、シュロモ先生はいよいよ投薬を開始した。
 状況が次第に落ち着き始めたのを見計らったハスキルが、ここでごゆっくりなさっていらしてとわたしたちに言い残して、お茶を淹れるために一人で台所へ向かった。
 なんの役にも立てない間抜けなわたしたちは、まるでうっかり溶け残ってしまった氷柱(つらら)みたいに、()(すべ)もなく立ち尽くした。胸の内は、深い感謝の念と、(おのれ)を情けなく思う気持ちでいっぱいだった。


 診療が終わってからも、しばらく医師は口を閉ざしたままでいた。その彫りの深い顔に燭台の(あか)りをまとって沈黙されると、みぞおちのあたりが軋むほど不安が募った。
 彼はまくっていた袖を丁寧に直し、少しだけ蝶ネクタイを緩めてシャツのなかに風を送ってから、ようやくお茶に手を伸ばした。そして、そのピアノ奏者のように(ほそ)やかな指先でカップを摘まみ上げ、床に直立したまま一息(ひといき)で飲み干してしまった。
 親切な少女は、全員ぶんのお茶を用意してくれていたけど、わたしたち三人はそれさえ喉を通りそうになかった。粛々(しゅくしゅく)と立ち昇る湯気を、ただしんみりと眺めることしかできなかった。
「きみたち二人のおじいさんかね」カップをテーブルに戻すと、シュロモ先生がこちらに向き直った。
「はい」祖父とおなじ色の髪を持つルータがこたえた。
「そうです」イサクも続いた。
 それから医師は椅子に腰かけ、こちらに体の正面を向けた。その視線が、一瞬だけわたしの(おもて)の上を走った。他の三人とは髪の色や顔立ちが違っていることを認めたのだろうけれど、そのことについて彼がなにか指摘したり質問したりすることはなかった。モニクが事前に言っていたことは、どうやら本当だったみたいだ。彼は必要以上に患者の素性に踏み入ることをしない人なのだ。
「先生、おかわりは?」ハスキルがポットを両手で持ち上げた。
「ありがとう。では、もう一杯いただこう」
 新しく注がれたお茶を、医師は今度はさっきより時間をかけて丁寧に飲んだ。
 あれやこれやを片付けたモニクもそこにやって来て、空いている椅子の背にお尻を寄りかからせてお茶をすすった。
「なかなかに厳しいところだったが、とりあえず処置はすべて上手くいった」地平線上の日の出を眺めるような目をして、シュロモ医師が言った。「じきに熱も下がるはずだ」
 患者の孫二人とわたしは、どっと息を吐いた。胸の底に凝り固まっていた冷たい(かたまり)が、にわかに熱を取り戻した血流によって融かされていくのを、わたしは感じた。
「よかった……」ルータがうなだれるように体を前に傾けた。「先生、それにモニクさん、ハスキルさん。本当にありがとうございました」
 わたしとイサクも口々に続いた。
 家主の女性たちは微笑やうなずきでそれにこたえてくれた。しかし医師は神妙な面持ちを崩さないまま、虚空に浮かぶ不可視のなにものかの輪郭を目でなぞっていた。
 そして片手にカップを持ったまま、前置きなくあっさりと宣告した。
「だがおそらく、これから先はもう予断を許さないよ」
 その一瞬に、わたしたちはあらゆる言葉を失った。
 まるで太い釘を足の甲に打ち込まれたように、わたしの体はびくとも動かなくなった。
 カップをテーブルに音もなく置き――音を立てずになにかをする達人なのだろう、きっと――、モニクが医師の横に進み出てきた。そして腕を組み、じっとわたしたちを見おろした。
「これからどこへ行くつもりなのかね」シュロモ先生がたずねた。
「これから……」知らない言語を初めて扱う人のようにたどたどしく、ルータが口を開く。「これから、僕らは……」
「〈聖アキレア記念病院〉」くすぶる焚火に水をぶちまけるような勢いで、モニクが突然告げた。「それが、こちらのシュロモ・ウェラー先生が院長を務めておられる病院の名だ」
 わたしたちは怯える迷子のように、ちらりと彼女を見あげた。
「聞いたことあるかい?」彼女がたずねる。
 わたしたちは首を横に振った。
 腕を組み替えて、彼女は続けた。
「タヒナータの旧市街にある病院だよ。専門は内科だが、ある程度の外科まで手掛けておられる一種の総合病院だ。……そして、こちらの病院はね、院名にこそそういう呼称は含まれちゃいないけど――というのも、旧市街に暮らす人たちはみんなそのことをよく知ってるからなんだが――、いわゆる慈善病院のような顔も(あわ)せ持っておられるのさ」
「それは……」やっとの思いでわたしは声を発した。
「つまりね」モニクは肩をすくめる。「あんたらみたいな訳あり連中の味方ってことだよ」
「だが完全に無償というわけではないよ」間を置かずシュロモ先生が補足した。「だから慈善とは(うた)っていない。そこは勘違いしないでもらいたい。ただ、経済的な事情や身元保証等に関する問題を抱えている者には、それなりの便宜を図るというだけのことだ。特に喫緊(きっきん)の問題を抱えていないのであれば、真っ当な対価を支払ってもらう」
 モニクはにやりと唇を曲げた。そして再び、わたしたちの誰にともなく確認した。
「そっちの用意はあるんだったね?」
 わたしたちはうなずいた。
「なら問題ない」モニクは簡潔に言い切ると、まるで上等の毛皮にでも触れるような手つきで、右手をシュロモ先生の肩に置いた。「それさえ工面(くめん)できるなら、他にはなにも要らない。面倒な手続きや問答は一切抜き。安心してこちらの先生にお任せしな。ね、先生」
「うん」小指の先で眼鏡の中心を押し上げて、医師はこくりとうなずいた。
「……それじゃあ」イサクがじわりと両目を見開いた。「それじゃあこれから、じいちゃんはその病院に……?」
「無論、入院してもらわなければならん」間髪入れず医師が応じた。その声には、彼の職業倫理に深く根ざすものと思われる断固とした響きが込められていた。「きみたちの方に、どうしてもという不都合がない限りは」
「ふつごう……」
 まるで、初めてその存在を知った異国の毒蜘蛛かなにかの名前でも口にするみたいに、ハスキルが小声で繰り返した。そしてそのつぶらな瞳で、わたしたちの方を控えめに、しかしまっすぐに見つめた。
 不都合。
 そんなことを言い出したら、それはもう、なにもかも、どこもかしこも、都合の悪いことで一杯よ……。
 けれども、今わたしたちの前に差し出されたこの思いがけない好機が、星に願ったって叶わないほど望外の好機であることだけは、間違いのないことだった。心配の種は尽きないし、これから先だってずっと気を抜けないことに変わりはないけれど、これ以上の良縁に恵まれる機会は、きっともう二度と訪れまい。
「はぁ。まったくもう」腕を解いて天井を仰ぎながら、モニクが大仰(おおぎょう)に嘆息した。「素性の詮索は趣味じゃないし、さして興味だってないけどね」そう言って彼女は家の裏手の方角を一瞥(いちべつ)した。「あんな大荷物を引き摺って、しかもこんなご老体を背負って、自分らの足だけでいったいどこまで行けるって言うんだい。あんたら、おおかたタヒナータを目指してたんだろ? 違うかい?」
 わたしたちはくたびれ果てた顔を三つ並べて、彼女と真正面から向きあった。
 ここで生じた束の間の沈黙は、すぐさま相手に肯定として受け取られた。
 彼女は旗でも打ち据えるように、人差し指をびしりと宙に突き立てた。
「一つ、こたえな。そのまま街に留まるつもりでいたのか。それとも、列車で余所(よそ)へ行くつもりだったのか」
 前を見据えたまま、ルータがその息遣いだけで妹とわたしに承諾を求めた。もちろん、異論はなかった。この豪胆たる恩人に対して、嘘やごまかしを口にする気は、もうさらさらなかった。
「タヒナータに留まるつもりでした」ルータがきっぱりと言った。「いつまでかはわからないけど、とりあえず当分のあいだは……」
 ここで初めて、モニクは唇の両端が耳に届くほどの笑顔を、わたしたちに見せてくれた。そしてささやきかけるように言った。
「だったら、なんの不都合があるね。いろいろ抱えてるもんがあるんだろうが、まぁ、それはそれだ。今のところは、じいさまが良くなられるまで、おそばで見守ってやんな。あんたたち、みんなで」
 わたしの耳もとで

とかすかな音がして、続いて一粒の水滴が床の絨毯を叩く無音の響きが、足の裏から伝わってきた。ルータが人前で涙を零すのを見たのは、かれこれ60年ぶりくらいのことだった。
「はい」彼は少年のような声で言った。
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登場人物紹介

◆リディア


≫『独唱編』シリーズの主人公/語り部。人に見えて人に非ざる、ある謎深き一族の末裔。数少ない同族の生き残りであるルータたちと共に、広大な森の奥地に隠遁している。絵を描くことがなにより好き。

◆ルータ


≫リディアとおなじく、現生人類とは異なる神話的な一族の末裔。穏やかで飾らない人柄だが、責任感は誰より強い。大変な読書家。

◆イサク


≫ルータの実妹。リディアとは物心つく前からの親友どうし。かなりの人間嫌いで普段の言動も素っ気ないが、動物や自然を愛する心はとても深い。共に暮らす祖父の身を常に案じている。

◆テンシュテット・レノックス


≫ホルンフェルス王国の名家レノックス家の長子。〈想河騎士団〉副団長の立場にあるが、国王の命を受けてある調査隊の長を兼任する。子供のように穢れなき心の持ち主で、古代神話の謎を解明するのが積年の夢。

◆ヤッシャ・レーヴェンイェルム


≫ホルンフェルス王国軍人。平時は一個精鋭歩兵部隊を指揮するが、現在はある調査隊の副長を兼務する。家柄も発顕因子も持たない身でありながら、その傑出した実力と戦歴の故に国王の寵愛さえ受ける。

◆〈アルマンド〉


≫三年ほど前にホルンフェルス王国が建造に成功した、史上初の完成体カセドラ。同国軍の主力量産型巨兵として、また現世界最強の巨兵として、広くその名を知られている。

◆〈ラルゲット〉


≫コランダム公国が隣国ホルンフェルス王国の〈アルマンド〉に対抗すべく製造した、主力量産型カセドラ。運用が開始されてからまだ日が浅い。

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