序章

文字数 518文字


 西暦二千年後半、人類は宇宙に漂う見えざる物質、未知の元素をその手に収めると、
それらから、それまで存在し得なかった物質を生み出し、運命の転換点(パラダイムシフト)となる新たなエネルギー開発を成功させ、遥かなる大海(そら)への扉を開いた。
 時の研究者達は、その新しいエネルギーを使い、技術を発展させ、光速の十分の一で航行できる宇宙探査船の開発を成功させると、人類は更なる物質と可能性を求めて、遠い星々、遥かなる宇宙へと旅立って行った。

 その大いなる変革期から三千年あまり、西暦5,870年、宇宙を航行する技術は発展し、恒星間移動船の能力は光速の三分の一まで向上。人類は生身の身体で五光年先の星々へと移動を可能とし、天の川銀河の各所で中継星を開拓するまでに進化していた。

 しかし、人類の未知へのあくなき探求は尽きる事はなく、光より早く動くことが可能な素粒子を発見した研究者達は、その素粒子に人を含むあらゆる物質の情報を乗せ、飛ばす事で、光速の二千倍の移動を可能とし、自らがその地に赴くのではなく、分身を生成し、活動させる事で、人類の探索領域は天の川銀河の中心に迫る、三万光年先の領域まで到達していた。

 そんな遥かなる宇宙に旅立った人類が出会う、星々の物語である。

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登場人物紹介

Ardy(Artificial other body / Ardy)

アーティフィシャル・アーザー・ボディ、通称アーディ

鉛色に光る金属の身体をした人型の分身体


アルフレッド・グリフィン(Alfredo Griffin)

マクシミリアン・シュミット(Maximilian Schmitt)

トーマス・ウッドワード(Thomas Woodward)

バーナード・サンダース(Bernard Sanders)

エレン・ストライト(Ellen Streit)

バーナード・イェーガー(Bernard Jaeger)

アストン・ヴィッカリー(Ashton Vickery)

ヘルメス(Hermes)※アンドロイド

Sir アルフレッド・グリフィン

探査船

SZ-N4 : サジタリウスNo.4

SI-N3 : シリウスNo.3

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