VSナンパ野郎
文字数 1,030文字
天神祭2日目、天気が怪しい。
俺たちは、JR放出駅の改札前に集まり、電車に乗り込む。
花火大会に向かう人が多いのか、浴衣や甚平を着た人が目立つ。
俺たちも浴衣や甚平を着ているが、そんなのどうでもいい話だ。
俺たちは、天神祭の花火大会の場所、天満橋駅を目指す。
大阪天満宮駅で浴衣姿や甚平姿の人たちが、一斉に降りた。
はーいヽ(*´∀`)ノ♪
俺たちは、地下鉄谷町線の列車に乗り換え、南森町駅から天満橋駅を目指す。
やっぱり天神祭にいく人が多い。
テレビ生放送だからかなぁ?
あっという間に天満橋駅に到着した。
人に流されるように俺たちも地上を目指す。
綺麗な大阪の水の都……堂島川の近くに出てきた。
ここが花火大会の会場……。
花火大会までまだ時間がある。
少しの間場所を取り、屋台の食べ物を集めて俺と駆は、場所取りした場所に戻ってきた。
焼きそばやたこ焼き・ベビーカステラ・ソフトドリンク等を買い揃え、元の場所に戻ってくると、男たちが数名いる。
その真ん中には、美咲と奈々がいる。
美咲が怯える奈々を守るようにして、男たちを睨み付けている。
ええやん。
彼氏さんが来るまで俺らとお話ししようや。
もう限界だ。
俺と駆は、男たちの手を掴み、色々は含みを込めた笑顔で男たちを見つめる。
駆がギロリ、と男たちを睨み付ける。
くっそー、男がいたのかよ!!
色々萎えた……行こうぜ、野郎共……。
男たちは、そそくさと俺たちのテリトリーから離れていった。
そして、ようやく俺と駆は、美咲と奈々と合流できたのであった。