第7話 え?そこに住んでるの?
文字数 2,300文字
冬月さんは転校初日から、有名人で美人だから、みんな振り返る…
俺はあいつ誰って必ず言われてる…
(近い…いい匂いがする…)
親が離婚して冬月 千春も知ってるよな?
お母さんは小さな芸能事務所の社長してるから、東京じゃないと無理みたいで、私だけ部屋借りてもらって仙台に来た。
龍一だから信用して話した。
愛なら同じ転校生の冬月さんの気持ちわかってくれるんじゃないかな?
友達になるチャンスだしさ。
愛も近所でさ、アパート側は冬月さん、その反対方向に3軒くらい先に愛の家があるんだ。
知ってるよ。みんな笑ってた。愛ですらちょっと笑ってた…
でも、冬月さんだけは笑わないでくれたのわかってたよ。ありがとう。
そう言えば、冬月さんめちゃくちゃ運動神経いいんだね。
でも、私はそんなの覚えてねーし(笑)
東京にいると、私のこと知ってるやつは完璧求めてくるから、嫌だった。
今日、嫌なこともあったけど、龍一に出会えてよかった。
色々面倒見てくれてありがとう。
無事に冬月さんを見送ると隣の自分の家に入った。
自分の部屋に行く頃にスマホが鳴ったので、見てみると、冬月さんから、スタンプでメッセージが1つ送られてきていた…
明日もよろしくねって可愛らしいスタンプだった。
俺もよろしくってスタンプを送り返した。
愛以外に普通に喋れた女子は冬月さんが初めてだ。
隣にいるから困ったことあったら、いつでも頼ってきていいからなってその後、ふと送った。
冬月さんからの返事はすぐに来て、ありがとうっていうスタンプと家知ったからってストーカーすんなよって文章だった…
(友達第一号じゃなかったのかよ…隣に住んでてストーカーも何もないだろ(笑))
そう思った。