第10話

文字数 1,140文字

デーモンが目を覚ますと美咲が口を開いた。

「デーモン…」

「美咲、お前が傷の手当てをしてくれたのか」

「私でも治療ができる傷だったから手当てをしました」

「ありがとう」

「ゆっくり休んだ方が良いですね」

「……」

背を向け離れようとする美咲をデーモンは手首を掴み動きを止めた。

「側に居てくれ」

「わかりました」

そう言って美咲は振り返りデーモンの手に触れながら眠るデーモンを見つめた。

建物の中で勉はミドリとホワイトとイエローに向かって話しかけた。

「ミドリさんとホワイトさんとイエローさんは街中で暴れている悪魔達を退治してください」

「勉は?」

「俺は赤い龍と青い龍と黒い龍を探しに行きます」

「わかった、気をつけろよ」

「ミドリさん達も」

「あぁ」

ミドリとホワイトとイエローが建物から外に出て行くと勉も外に出て金と銀の羽を広げ上空を飛んでいった。

「俺が空を飛ぶなんてな」

口にしながら飛んでいると左右の瞳と髪と足首まで長い服が青の人間を目撃した。

「もしかしてあの人、青い龍さんかな」

そう言って勉は確かめるため人気のない道を歩いて居る男性の前に降り立ち金と銀の羽を消した。

「もしかして青い龍さんですか?」

「そうだが…」

「俺は吉瀬勉といいます、赤い龍さんと黒い龍さんを探すの手伝ってください」

「わかった」

返事をした後、男性は勉の背後に近づいてくる悪魔に築き「危ない」と言って勉の前に立つと青い光線を放ち悪魔を消し去った。

「助けてくれてありがとうございます」

「行くぞ」

優しく微笑む勉に言って男性が先頭で歩き出すと勉も歩き出した。

そして勉と人間姿の青い龍は人気のない場所で戦っている赤い龍と黒い龍の姿を目撃する。

「何で赤い龍と黒い龍が戦ってんだ」

「止めないと」

そう言って勉は赤い龍と黒い龍に近づき赤い龍と黒い龍に向かって話しかけた。

「赤い龍さん、黒い龍さん、戦いは止めてください」

「邪魔をするな」

そう言って赤い龍が勉を傷つけ勉が倒れると人間姿の青い龍は「やめろー」と叫び青い光線を赤い龍と黒い龍に放ち離れさせた。

「……」

「……」

同時に赤い龍と黒い龍が目を向けると人間姿の青い龍が口を開いた。

「仲間同士で何をやってんだ」

「青い龍…」

人間姿の青い龍の言葉で正気を取り戻した赤い龍と黒い龍は倒れている勉に目を向けた。

その後、赤い龍は左右の瞳と髪と足首まで長い服が赤の人間に変身し黒い龍も左右の瞳と髪と足首まで長い服が黒の人間に変身した。

「青い龍」

「話はあとだ」

そう言って人間姿の青い龍は倒れている勉に近づきお姫様抱っこすると人間姿の赤い龍と黒い龍に向かって口を開いた。

「落ち着ける場所で話をしよう」

「あぁ」

勉をお姫様抱っこしたまま人間姿の青い龍が歩き出すと人間姿の赤い龍と黒い龍も歩き出した。
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