第3話 告白2
文字数 1,580文字
里実と付き合いだして2週間もしないうちに、またラブレターがあった。
その場に行くと、知っている顔の女子がいた。
茶髪のポニーテールで、いかにも活発そうな感じだ。
『確か、こいつは色々ペラペラと話す口の軽い性格だったな。そこそこ綺麗な顔をしているが、こういう奴は駄目だ』
と判断した。
「白藤くん。私、2年F組の仁科香織 です。知ってるかな?」
「うん、知ってるよ。仁科さんって美人だと男子の間でも結構、人気あるから当然知ってる」
「そうなんだ!」
と嬉しそうに笑っている。
自信がでたのか、
「私と付き合って欲しいの! 白藤くんのこと、ずっといいなーって思っていたんだけど2年生になってもクラス一緒になれなかったから、思い切って手紙だしたの」
と言ってきた。
そこで、またも辛そうな表情を作り
「ゴメン。自分は関東都大学 を目指しているんだ。だから勉強をいっぱいしないととても狙えない」
「えー! 白藤くん、いつも成績上位陣の常連じゃない。秀才なんだから大丈夫だよ」
「私も勉強の邪魔はしないし、勉強を優先してもらっていいから考えて欲しいの。お願い!」
と手を合わせてお願いしてきた。
「自分は秀才なんかじゃない。覚えが悪いから人一倍勉強しないと、とても関東都大には合格できない。だから高校では勉強に集中したいんだ。気持ちはとても嬉しいけど付き合えない」
と断った。
「そ、そうなんだ。確かに白藤くんは、そう言って誰とも付き合わないって聞いていたけど本当だったんだね」
「でも! 気が変わったら、いつでも連絡して!」
と何とか引き下がってくれた。
『ふぅ~。意外とあっさり引き下がってくれて良かった。この件もきっと、利用できるに違いない』
とも考えていた。
予想通り、数日したらクラスの男子から
「おい、白藤。おまえ、F組の仁科をフったらしいじゃないか! 綺麗な子なのに勿体ない。俺と代わって欲しいぜ!!」
と言われた。
「いや、自分は勉強で手一杯だから、女性と付き合う余裕なんてないんだよ」
と答えた。
そいつは、
「いいなー。モテる奴は余裕があってよ」
と言って去っていった。
仁科が親友にフラれた話をしたら、そのまま広がったらしい。案の定だ。
口が軽い奴は、奴なりに利用できる。
その話は、里実の耳にも届いていた。
こっそり待ち合わせの場所で合流すると、その話をしてきた。
「耳に届いていたんだ。数日前にね。里実に報告しなくてゴメン……でも、相手の事を考えると言えなくってさ。フラれたって誰しも知られたくないでしょ?」
「あ、あの別に責めているんじゃないです……そ、その嬉しかったから話しただけ……なんです」
と可愛いことを言ってくる。
「勉強を理由にしたけど本当は里実と付き合っているからだよ。自分自身で浮気は許せないと思ってる。例え学校で秘密にしていても今では自分も真剣に付き合っていきたいって思っているんだ」
と言うと感動してくれた。
『いや、本当に素直で純粋な子だ』
「う、嬉しい……です」
と涙を浮かべて顔を向けてきた
チャンスとばかり、唇を奪った。
唇を離すと、ぼ~とした表情から一転して顔が真っ赤に染まった。
「あまりに可愛かったから、ついしてしまった。同意もなく突っ走ってゴメン」
と謝ったが予想通り、
「い……いえ! あ、あの、う、嬉しいかったです!! ファ、ファーストキスなんです。今の……相手が大好きな勇輝先輩で、私とても幸せです」
と感動してくれた。
「実はさ。自分も初めてだったんだ。キス……一緒だね」
と微笑み返した。
里実は、更に感動して抱き着いてきた。
ギュッと抱き返して、
「ありがとう。一生忘れない思い出になったよ」
とささやいた。
その日も、そのまま自宅近くまで送って行った。
『順調、順調。このペースなら予想より早く身体も頂けそうだな』
心の中で、ペロっと舌を出した。
その場に行くと、知っている顔の女子がいた。
茶髪のポニーテールで、いかにも活発そうな感じだ。
『確か、こいつは色々ペラペラと話す口の軽い性格だったな。そこそこ綺麗な顔をしているが、こういう奴は駄目だ』
と判断した。
「白藤くん。私、2年F組の
「うん、知ってるよ。仁科さんって美人だと男子の間でも結構、人気あるから当然知ってる」
「そうなんだ!」
と嬉しそうに笑っている。
自信がでたのか、
「私と付き合って欲しいの! 白藤くんのこと、ずっといいなーって思っていたんだけど2年生になってもクラス一緒になれなかったから、思い切って手紙だしたの」
と言ってきた。
そこで、またも辛そうな表情を作り
「ゴメン。自分は
「えー! 白藤くん、いつも成績上位陣の常連じゃない。秀才なんだから大丈夫だよ」
「私も勉強の邪魔はしないし、勉強を優先してもらっていいから考えて欲しいの。お願い!」
と手を合わせてお願いしてきた。
「自分は秀才なんかじゃない。覚えが悪いから人一倍勉強しないと、とても関東都大には合格できない。だから高校では勉強に集中したいんだ。気持ちはとても嬉しいけど付き合えない」
と断った。
「そ、そうなんだ。確かに白藤くんは、そう言って誰とも付き合わないって聞いていたけど本当だったんだね」
「でも! 気が変わったら、いつでも連絡して!」
と何とか引き下がってくれた。
『ふぅ~。意外とあっさり引き下がってくれて良かった。この件もきっと、利用できるに違いない』
とも考えていた。
予想通り、数日したらクラスの男子から
「おい、白藤。おまえ、F組の仁科をフったらしいじゃないか! 綺麗な子なのに勿体ない。俺と代わって欲しいぜ!!」
と言われた。
「いや、自分は勉強で手一杯だから、女性と付き合う余裕なんてないんだよ」
と答えた。
そいつは、
「いいなー。モテる奴は余裕があってよ」
と言って去っていった。
仁科が親友にフラれた話をしたら、そのまま広がったらしい。案の定だ。
口が軽い奴は、奴なりに利用できる。
その話は、里実の耳にも届いていた。
こっそり待ち合わせの場所で合流すると、その話をしてきた。
「耳に届いていたんだ。数日前にね。里実に報告しなくてゴメン……でも、相手の事を考えると言えなくってさ。フラれたって誰しも知られたくないでしょ?」
「あ、あの別に責めているんじゃないです……そ、その嬉しかったから話しただけ……なんです」
と可愛いことを言ってくる。
「勉強を理由にしたけど本当は里実と付き合っているからだよ。自分自身で浮気は許せないと思ってる。例え学校で秘密にしていても今では自分も真剣に付き合っていきたいって思っているんだ」
と言うと感動してくれた。
『いや、本当に素直で純粋な子だ』
「う、嬉しい……です」
と涙を浮かべて顔を向けてきた
チャンスとばかり、唇を奪った。
唇を離すと、ぼ~とした表情から一転して顔が真っ赤に染まった。
「あまりに可愛かったから、ついしてしまった。同意もなく突っ走ってゴメン」
と謝ったが予想通り、
「い……いえ! あ、あの、う、嬉しいかったです!! ファ、ファーストキスなんです。今の……相手が大好きな勇輝先輩で、私とても幸せです」
と感動してくれた。
「実はさ。自分も初めてだったんだ。キス……一緒だね」
と微笑み返した。
里実は、更に感動して抱き着いてきた。
ギュッと抱き返して、
「ありがとう。一生忘れない思い出になったよ」
とささやいた。
その日も、そのまま自宅近くまで送って行った。
『順調、順調。このペースなら予想より早く身体も頂けそうだな』
心の中で、ペロっと舌を出した。