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文字数 247文字
静寂の中で聞こえる寝息は
リズミカルに夢の中で
泳ぎ疲れた魚のように
口をパクパク何か食べてる
ぬくぬくの布団と毛布
包まりながら足元に丸まった
先客に気を遣いながら
足の置き場を探す真夜中
部屋の中のパトロール行くまで
しばらく一緒にこの場所で
ささやかな暖かさを共有しよう
みんなが寝静まった夜の歌は
夕方から降り続く白い雪に
全部吸い取られて
今日は誰の枕元にも
子守唄は届かないけど
みんなが寝静まった後で
特別なダンスが始まる
眠っているのは僕たちだけ
明日は一面白く染まって
僕たちの阿鼻叫喚で幕開ける
そんな冬の特別な一日