第72話 予告がわりの第二部登場人物紹介

文字数 872文字

藍那・璃凜
魔剣・龍三辰(ルシダ)に支配された紫園を斬るべく旅に出る。途中、母の過去を知るために立ち寄った荒羅塔(アララト)で、恩人である法主・回龍(パウロ)から魔剣と己の宿命を聞かされることに。

宮遮那(クシャナ)
華羅の特務機関・花郎党(ファランド)の刺客。晴夫(セイフ)の仕掛けた火薬によって右目を失ったのち、改めて魔剣の回収と紫園討伐の任を受ける。目的を同じくする藍那と休戦協定を結び、旅に同行するが……。

回龍(パウロ)
喇嘛(ラマ)教の聖域・荒羅塔に住まう法主。璃凜の母・藍那の過去を知る唯一の人物で、璃凜と龍三辰の数奇な因縁を明らかにする。

藍那
回龍の盟友・仁雅(ジンガ)の娘で弟子。六つの頃、父娘ともども回龍が管主を務める名刹・和等尊(ワトソン)に住まい、武術の稽古に励む。

朱雀(スザク)
回龍の学友僧によって和等尊(ワトソン)に預けられた少年。はるか海の向こうの島国・大泰(ヤマタイ)の出身。美しい翡翠でできた不思議な形の玉を持つ。年の近い藍那とともに剣術に励み、互いに研鑽を積むうちに惹かれ合う。

嘉龍(カロン)
朱雀の兄弟子。己の武術の才に見切りをつけ、十六の時に商人として生きることを決める。朱雀の幸せを願いながら寺を出ていくが……。

幽燐(ユーリン)
華羅・宜王朝の大総官。皇太后の覚えめでたく、後宮で宦官の頂点に登りつめる。宮遮那に龍三辰(ルシダ)の回収を命じた張本人。

珞朱(ラクシュ)
旅の踊り子だが、実は《殺龍女(サロメ)》の二つ名で知られる凄腕の殺し屋。特別に調合した香や毒、鎖で編まれた長巾(ひれ)《鎖巾》の使い手。赤毛に褐色の肌、南の大帝国・那迦(ナーガ)の出身。特殊な身体的特徴から、幼い頃、《生き神》として崇められた過去がある。

安慰(メナヘム)芳也(ヨシュア)
慧焔都(エメラド)で《救世主》を名乗り、癒やしの奇跡を行っている青年。嘉南州の小都市・為異喇(ナスィラ)の出身で、宣教を始める前は大工の父親のもとで修行をしていた。容姿は紫園に瓜二つ。劉哉という双子の兄がいる。

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登場人物紹介

紫園ㅤ

記憶を失くした青年。奥尔罕オルハンの帝都阿耶アヤから東にある港街、泉李イズミルの大火で生き残っていたところを助けられ、金亀楼コンキろうに下男として引き取られる。読み書きができ、剣も使える謎多き人物。赤みがかった栗色の髪に、珍しい紫色の瞳の持ち主。

璃凛リリン藍那アイナ
母から伝えられた双極剣の遣い手であり、女ながら用心棒で生計を立てている。現在は帝都随一の色街、紅籠ヴェロ街の娼館、金亀楼で働くが、訳あって母の名前である藍那アイナを名乗っている。十八歳。

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