第5話
文字数 817文字
とりあえず死んでしまった人間が生きているのは
発見されたとき面倒だ、ということで、
私は変装することになった。
帽子にサングラスにマスク
定番のあれである。
りっちゃんが私の姿を見るなりそう言った。
そしてりっちゃんのものなので、帽子もサングラスもちょっとゆるゆるだ。
ラビスが言う。
特にいい案も思いつかなかったので、
とりあえず思いついたことを口にしてみることに。
別の世界とはいえ、自分の死んだ話はあんまりしたくないなーと
思いつつ、りっちゃんに問う。
りっちゃんが、私の動揺を察してか、そう提案してくれた。