結末へ
文字数 2,263文字
別乃世が、人食いになりそこねたあの場所に。
普通の人には見えないし、今のように壁を通り抜けて建物の中身を確認することができる。
まぁね。
どいつもロクに家に帰らずに遊び回ってるような奴らばっかだから、捜索願いとかは出されてないと思うけど・・・
ウチらの友達だけじゃなくて、他の奴らも突然連絡が着かなくなったって。
で、連絡が取れなくなった奴らの共通点が、「レイコ本人」か「レイコの連れ」に呼び出されてるっていう・・・
別乃世は、怜子のグループが溜まり場にしているというビルに向かった。
金目のものは既に抜かれており、中には使えそうもないカード類のみ。
その中に、持ち主のものであろう運転免許証が入っていた。
その後、自宅に戻った別乃世たちは、一時間置きに事務所へ連絡を入れたが電話は繋がらず。
18時頃、ようやく豊秩が電話に出たところ、先程二人で事務所に戻ったが、用事があると言って螺理多はすぐに出掛けたとのことであった。
その後、待てど暮らせど螺理多からの連絡はなく。
そろそろこちらから連絡を入れようかと思い始めた22時。