第15話 榛名春奈、倉庫内作業中⑧

文字数 1,401文字

「ちょっ…やっ、やめて!」

ブラジャーが交互に左右へ引っ張られていく。Gカップという爆乳クラス大きさを持つ彼女の乳房。その容量(ボリューム)ゆえに、榛名春奈の横乳は背後にいる当真からでもよく見えた。

「なっ、なんて大きさだ…!!」

圧倒される当真をよそに、左右へ引っ張られ続ける下着(ブラ)とおっぱい。

「引っ張らないでよっ! 高かったんだからっ!!」

そして、ブラを取られまいと叫ぶ春奈。彼女は、膝下辺りをうろつく魔法の手(マジックハンド)×1による下方向(ショーツ)への対応(こうげき)に苦慮しつつも、なんとか自身の尊厳性(おっぱい)を守ろうとしていた。

「あーもうっ! でも、なんでこんな目に合うんだろ…?」

そう彼女が疑問(ボヤキ)を口にしたその時、下着(ブラ)と肌との間に発生する摩擦により、ズリズリと横滑りしながら、今まさに春奈のおっぱいが、まろび出ようとしていた。

「え!? なにコレ…」

しっかりと押さえ付けているはずの布地(ブラ)…それを魔法の手×2(マジックハンド)によって大きく上方向へズラされる。もうすでにGカップ(はるな)の乳房の下部分、その2分の1以上が露出してしまっていた。

「こ…? これ…って?? まっ、不味い!」

ズレてしまったブラを戻そうと、冷や汗をかきながら悪戦苦闘(ていこう)する春奈。


魔法の手×2(マジックハンド)による、ブラジャーの剥ぎ取りを開始します』


そこへ、AIハルナがブラを引き抜くよう指示を出す。


『なお、実行中に水森当真(プレイヤー)に対して、スキルコマンドを開示します』


突如として、今までとは違う指示をAIハルナが口にした…その次の瞬間、


【→←、→←、→A+C】


というコマンド表記が、自身のステータス画面を通じて当真の目に映る。

「こっ、これは一体?」

右・左、右・左と順番(コマンド)通りに、魔法の手×2(マジックハンド)が春奈のブラを引っ張り合う。そんな中、当真はワケも分からずステータス画面を見つめていた。


水森当真(プレイヤー)の視認が完了しました。これより、ブラジャーの剥ぎ取りを実行します』


AIハルナの剥ぎ取り指示(ゴーサイン)が出た途端、魔法の手×2(マジックハンド)が大胆に動き出す。それと同時に榛名春奈が悲鳴を上げた。

「…だっ、だめーっ!!」

先程よりも更に大きく、そして激しく、グイン! グイン! と春奈の左右の乳房をたゆませながら、魔法の手×2(マジックハンド)が彼女の下着(ブラ)をシゴキ上げる。

「ぃやっ! やめて!!」

声を上げて胸を掻き抱く榛名春奈。彼女はキツく脇を締め、両腕で下着(ブラ)をガードしていた。その為、一時的に彼女のブラ紐を引っ張る動きが停止する。


抵抗値(レジスト)の上昇を確認、対象が使用する防衛戦術の分析及び、攻略方法を解明します』


…しかし、強固な防御態勢を取った春奈だったが、抜群のシミュレート能力を持つAIハルナの前では、いくら堅固な守りとはいえ、砂上の楼閣と化してしまうのも時間の問題だった。


『…分析完了。対抗措置として、SP(ソウルポイント)を消費し魔法の手×2(マジックハンド)の能力を解放します』


AIハルナの指示を受けて、ブラ紐を掴んでいた魔法の手×2(マジックハンド)が僅かに輝きを帯び始める…。

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登場人物紹介

【水森 当真《みずもり とうま》】


本編の主人公 (12)。特に目立った長所もなく、ただ単に溢れんばかりの若さを持っているだけのスケベ小僧。クラスでも埋没気味《モブ》な生徒の一人。

【榛名 春奈《はるな はるな》】


メインヒロイン(22)。今年の春に、私立水上学園中等部に赴任した新任の女性教員。そして、周囲から爆乳と称される程の大きな乳房の持ち主。


活発で人付き合いも良く、身体を動かす事が大好きである。その一方、漫画・小説・アニメ・ゲーム等の在宅趣味も嗜む。娯楽消費者として、インもアウトもバランス良くこなす性格をしている。


また、幼少より道場に通い詰めて、武芸を学んでいた。その影響で、非常時には物事をシビアに捉えるクセがあり、常人より一歩も二歩も見切りが早い。


突如現れた、モンスター達を相手に立ち回り、彼女は強力な職業《ジョブ》とスキルを取得する。その力を使い、生き残った生徒達を守ろうと奮戦する。

【絵堂沙織《えどうさおり》】


4月生まれの23才。私立水上学園中等部に勤める新任の女性教員。榛名春奈とは同期。185センチという見上げる程の高身長を誇る女性。


異世界転移前は、長身巨乳のお姉さんとして男子生徒から人気を博していた。それゆえに、彼女は当真の対戦相手として候補に上がっている…が、それはまだ先の話。


鎧袖一触を好み、テクニカルな春奈とは真逆の戦闘スタイルを得意としている。その恵まれた体格でもって、鬼に金棒という大型武器を操り、敵を一撃で粉砕する生粋のパワーファイター。

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