砂の味

文字数 268文字

砂を噛んでいます。

、、例えです。

白米を食べています。

農家の人に、感謝をしながら
しかし、なぜ、私は今日
好きなおかずを選べないのか、と考えています。

三十路にもなる男が、周りは、次々と家庭を築き
子供がいるのも珍しくない年齢ですのに。

別段、悪いことをした訳ではありません。
善意をこねていたら、手元には、何も残っていなかったのです。

私は、自分を優れていると思っているわけでは、
決してありません。
しかし、自分を卑下するつもりも、また、ありません。

立派な社会人からすれば
私は、“負け組“と揶揄される立場でしょう。

この、砂の味。絶対に忘れるものですか。



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