第1~8章のあらすじ③/奪う者
文字数 510文字
私は、国防総省に内通者を飼っている。その人間から、逃亡した人間兵器の追跡作戦が行われ人間兵器の主任開発者、カレン・ブラックマン博士が同行するという情報を得た。
追跡部隊を待ち伏せし、放電型の人間兵器4機を破壊し、ブラックマン博士を拉致した。博士には人間兵器を作らせる。人間兵器4機を破壊したのは、私から人間兵器を買う国家や組織がアメリカより優位に立てるようにするためだ。
人間兵器製造設備の新設に巨額の投資もした。ブラックマン博士に作らせた人間兵器を半年後の武器の闇市で売り出し、投資を回収し巨額の利益を得る目論見だった。
ところが、博士は、人間兵器専用のチップ製造に1年もかかると言う。そんなに待っていられない。
そこで、私は、日本で逃亡中の2機の人間兵器、山科アオイと田之上ミツキを捕らえて半年後の武器見本市で売り飛ばして、設備投資分だけでも回収することにした。