第82話 星に願えば
文字数 203文字
ゴロー太は夜空を見上げて思う。
昨日までなかった空に星が生まれた。
なんだか嬉しくて叫んでみた。
お気に入りの星が今日は見えない。
それは流れ星のように気ままで、当てにできない。
それでもその星は気高く、自信に満ちていた。
ゴロー太は気ままで、当てにならない。
たったひとつ似ているところが嬉しくて、
なんだか叫んでみた。
どの星も手に取ることができない。
ただ憧れるだけで見上げることしかできない。
それが悔しくて叫んでみた。
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