第1話
文字数 292文字
昼の暑さが和らいだ夏の夕べ、二人の少年は小高い丘に登った。服装から見て彼らは花郎の郎徒のようだ。
「あれから1年経ったんだね」
一人が言うと
「そうだね」
ともう一人が応じた。
昨年末の初夏、二人は庶民にも関わらず、主に王族や貴族層で構成された青年団・花郎のメンバーに抜擢された。
二人は光栄なことと思い誓いを立てた。学問は全く初心者だった彼らだが、3年間で詩経、尚書、礼記、左伝を習得しようと。
「学問だけでは花郎としては足りないね」
「うん、これからは忠道を執持して過失がないように生活しよう」
「では、このことを石に刻んで天に誓おうではないか」
二人は大きめの石に誓いの言葉を刻むのだった。
「あれから1年経ったんだね」
一人が言うと
「そうだね」
ともう一人が応じた。
昨年末の初夏、二人は庶民にも関わらず、主に王族や貴族層で構成された青年団・花郎のメンバーに抜擢された。
二人は光栄なことと思い誓いを立てた。学問は全く初心者だった彼らだが、3年間で詩経、尚書、礼記、左伝を習得しようと。
「学問だけでは花郎としては足りないね」
「うん、これからは忠道を執持して過失がないように生活しよう」
「では、このことを石に刻んで天に誓おうではないか」
二人は大きめの石に誓いの言葉を刻むのだった。