１０・全能の存在を真と認めるとどうなるか
文字数 2,095文字
今まで説明してきた通りに、自分の中では全能で善なる神は
旧約聖書の預言者の記録として延べ伝えられている通り、
または新約聖書におけるイエスキリストの生涯にも書かれている通り、
実際に世界に力を及ぼす現実的な存在という事に合理的な疑いが生じない状態です。
考えがそうなる事によって、今まで理論的に考えていた世界が
少し違った様相になってきます。
例えば、神は全能で何でも出来、この世界に力を及ぼす事が可能なら、
この世の疑問の答えは全て神がそうされたから、で答えが出てしまう事になります。
例えば、１足す１はどうして２になるの、という問いに対しての答えは
神がそうお決めになったから、で完璧な回答という事になります。
さらにこれがもっと難しい数学や物理の問題でも、なぜそうなるのかわからなければ
神がそうお決めになられたから、と答えておけば全くの正解です。
しかし多くの人はこれをズル、インチキ回答の類と感じるでしょう。
全然理論的じゃないじゃないか、全て神がそうされたからじゃ理論も何も成り立たないだろう…と。
こういった議論は、中世の頃から繰り返し行われてきました。
神の力が作用して自然はこう出来たんだ、いや、自然は自立的に出来上がったんだ、
といった議論など。
また最近でも、人間は神が造ったんだ、いや猿から進化したんだ…といった、
いわゆるＩＤ論争として現在でも起こっています。
(ＩＤ論：インテリジェント・デザイン論。人間は知性ある存在によって作られたとする理論)
神学と科学は対立するもの、というのが
おおよそ科学やそれに基づく科学的考えが登場した当初からの宿命のようなものでした。
しかし、少し待って欲しいのです。
本当にそうなのでしょうか。
神学と科学は対立するものではなく、またどちらかが正しいというものでもなく、
むしろどちらも正しいものだとしたら。
・神学的説明と科学的説明は、どちらも正しい
全く奇妙な、今までの常識からすると多くの人が受け入れられない考えだと
我ながら思うのですが、全能の存在が実在して全てを意のままにする事が出来るなら
結局そういう事になります。
なので自分は、一つの現象に対してそれは神の御業だ…という人について
ああ、全くその通りだな、といった風に思います。
そして、その現象はこれこれこういう科学的現象で…という人についても
ああ、そう説明できるならそうなんだ、と思います。
ただし、この現象は科学現象で説明できるので、神の御業ではなくて…という人については
いやそれは違う、という風になる考え方になっています。
科学的な、理論的な考えと神学的な考え方が同時に頭の中に存在する…。
前までは科学≠神学という考えだったので初めは何だか馴染めない、奇妙な感覚でしたが
今はだんだんと慣れて来たところです。
先ほど例にあげたＩＤ論争ですが、これについても
神が人を作ったというのももちろん正しいですし、猿から進化したというのも
そういう証拠が色々と見つかっているのでこれも正しい説明です。
なのでどっちが正しいのかではなくて、両方正しいとして
神は、人を猿の状態から操作を加え、徐々に人へと進化するようにしたのではないか…と
いった考えになります。聖書には神が人を作ったとあり、そして全能の神は
実在したのですから…
・聖書についてどういう考えになるか
また、全能の神が実在するとして、そうなれば聖書に書いてある事は
全てが真実である、といった考え方になります。
例えば聖書にどこそこにあると書かれている何々の町が
発掘調査の結果見つからなかった、という事があったとして
だから聖書に間違った事が書かれている、という事にはならないのです。
神が何でもできる全能なら、今この瞬間にでも
その町を出現させる事すら可能、という事になるのではないでしょうか。
なので聖書に書いてある事の真偽性をどうこう言うのは
全くの無意味、ということになると思います。
例え考古発掘結果と聖書に書いてある事が違っても、全能の神は必要があれば
すぐにでもそうだったようにする事が可能、という事になりますから。
そしてさらに、昔ならとても信じられなかった、まるでおとぎ話のような
聖書の記述も、科学知識の発展によって事実だった事が色々とわかって来ました。
例えば旧約聖書の創世記にある、神は土から人を作ったという記述ですが
ひと昔前なら神様が土を粘土のようにこねて…といったイメージになったと思いますが
今現在、生命の誕生は原始の海の海底の泥などに科学作用が働き、それと
飛来した隕石に付着していた物質も作用し、有機物が出来ていき…
といった経過ではないかと考えられているそうです。
原始の海の海底の泥から生命の基が発生し、それが４０数億年を経て
人類の誕生へと繋がっていった…と考えると、人間の感覚としてはスケールがあまりに大きすぎますが、
聖書には本当の事が書かれていた、と考える事が出来るのではないでしょうか。
旧約聖書の預言者の記録として延べ伝えられている通り、
または新約聖書におけるイエスキリストの生涯にも書かれている通り、
実際に世界に力を及ぼす現実的な存在という事に合理的な疑いが生じない状態です。
考えがそうなる事によって、今まで理論的に考えていた世界が
少し違った様相になってきます。
例えば、神は全能で何でも出来、この世界に力を及ぼす事が可能なら、
この世の疑問の答えは全て神がそうされたから、で答えが出てしまう事になります。
例えば、１足す１はどうして２になるの、という問いに対しての答えは
神がそうお決めになったから、で完璧な回答という事になります。
さらにこれがもっと難しい数学や物理の問題でも、なぜそうなるのかわからなければ
神がそうお決めになられたから、と答えておけば全くの正解です。
しかし多くの人はこれをズル、インチキ回答の類と感じるでしょう。
全然理論的じゃないじゃないか、全て神がそうされたからじゃ理論も何も成り立たないだろう…と。
こういった議論は、中世の頃から繰り返し行われてきました。
神の力が作用して自然はこう出来たんだ、いや、自然は自立的に出来上がったんだ、
といった議論など。
また最近でも、人間は神が造ったんだ、いや猿から進化したんだ…といった、
いわゆるＩＤ論争として現在でも起こっています。
(ＩＤ論：インテリジェント・デザイン論。人間は知性ある存在によって作られたとする理論)
神学と科学は対立するもの、というのが
おおよそ科学やそれに基づく科学的考えが登場した当初からの宿命のようなものでした。
しかし、少し待って欲しいのです。
本当にそうなのでしょうか。
神学と科学は対立するものではなく、またどちらかが正しいというものでもなく、
むしろどちらも正しいものだとしたら。
・神学的説明と科学的説明は、どちらも正しい
全く奇妙な、今までの常識からすると多くの人が受け入れられない考えだと
我ながら思うのですが、全能の存在が実在して全てを意のままにする事が出来るなら
結局そういう事になります。
なので自分は、一つの現象に対してそれは神の御業だ…という人について
ああ、全くその通りだな、といった風に思います。
そして、その現象はこれこれこういう科学的現象で…という人についても
ああ、そう説明できるならそうなんだ、と思います。
ただし、この現象は科学現象で説明できるので、神の御業ではなくて…という人については
いやそれは違う、という風になる考え方になっています。
科学的な、理論的な考えと神学的な考え方が同時に頭の中に存在する…。
前までは科学≠神学という考えだったので初めは何だか馴染めない、奇妙な感覚でしたが
今はだんだんと慣れて来たところです。
先ほど例にあげたＩＤ論争ですが、これについても
神が人を作ったというのももちろん正しいですし、猿から進化したというのも
そういう証拠が色々と見つかっているのでこれも正しい説明です。
なのでどっちが正しいのかではなくて、両方正しいとして
神は、人を猿の状態から操作を加え、徐々に人へと進化するようにしたのではないか…と
いった考えになります。聖書には神が人を作ったとあり、そして全能の神は
実在したのですから…
・聖書についてどういう考えになるか
また、全能の神が実在するとして、そうなれば聖書に書いてある事は
全てが真実である、といった考え方になります。
例えば聖書にどこそこにあると書かれている何々の町が
発掘調査の結果見つからなかった、という事があったとして
だから聖書に間違った事が書かれている、という事にはならないのです。
神が何でもできる全能なら、今この瞬間にでも
その町を出現させる事すら可能、という事になるのではないでしょうか。
なので聖書に書いてある事の真偽性をどうこう言うのは
全くの無意味、ということになると思います。
例え考古発掘結果と聖書に書いてある事が違っても、全能の神は必要があれば
すぐにでもそうだったようにする事が可能、という事になりますから。
そしてさらに、昔ならとても信じられなかった、まるでおとぎ話のような
聖書の記述も、科学知識の発展によって事実だった事が色々とわかって来ました。
例えば旧約聖書の創世記にある、神は土から人を作ったという記述ですが
ひと昔前なら神様が土を粘土のようにこねて…といったイメージになったと思いますが
今現在、生命の誕生は原始の海の海底の泥などに科学作用が働き、それと
飛来した隕石に付着していた物質も作用し、有機物が出来ていき…
といった経過ではないかと考えられているそうです。
原始の海の海底の泥から生命の基が発生し、それが４０数億年を経て
人類の誕生へと繋がっていった…と考えると、人間の感覚としてはスケールがあまりに大きすぎますが、
聖書には本当の事が書かれていた、と考える事が出来るのではないでしょうか。
