(二)-13
文字数 221文字
私が座ると次の名前が呼ばれた。
「下赤塚フジオ」
教師の嵐山がそう呼ぶと、「オッシャー!!!」とアホのように、いや、実際にアホなのだが、教室の窓が割れるのではないかという大声で返事するヤツがすぐ後ろの席にいた。
この下赤塚は、三中時代からのクラスメートだった。当然中学卒業と同時におさらばしたものだと思っていたが、コイツもこの学校に来ていたのか……。ともかく騒がしい不良で、私にちょっかいばかり出してきて、仕事の邪魔をする天敵なのだ。
(続く)
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