僕たちが抱えるミッション…救うべき仲間
文字数 447文字
声は意外と落ち着いていたが、抑えられている分、怒りのすさまじさは肌にビリビリ来た。僕も思わずたじろいで、声も上ずった。
奏野の威圧に屈したのか、多賀は薄情にも掌を返した。これじゃあ僕ひとりが悪者だ。必死で弁明するしかない。
口論の原因作った張本人が偉そうに……。
でも、僕の気持ちを云々されたところで、僕はまた一歩退かざるを得なくなった。
もちろん、このレポート偽造を言い出した奏野には、男2人の意味不明なやりとりなど、どうでもいいことだ。うやむやになったその問題へと、話を一気に戻す。