第2部隊

文字数 1,048文字

紹介しておこう、彼女は第2部隊の副隊長を務めているミアだ
ミア·フレーレと申します。皆さん、よろしくお願いします
ミアは深々と頭を下げて挨拶をする。

上の立場でありながらも謙虚でお淑やかなその姿に1人が魅了された。

…………
口元が緩んでるぞ……
それにしても、何で私達呼び出されたんですか?
それは今日からルブルムが第2部隊の所属となったからだ
……と言う事は、ミアさんと一緒に任務が出来る……?!
……。そうだな
肯定の言葉を聞いた瞬間、カイゼルは小さくガッツポーズをした。
ふふっ、喜んでもらえてるなら嬉しいです。一緒に頑張りましょうね、カイゼルさん
カイゼル·バージ、全力を尽くします
微笑むミアにカイゼルは凛々しい表情で言葉を返した。
そして私が第2部隊の隊長を務めているフォルク·べズレーだ。改めてよろしく頼む
…………えっ!
隊長、話していなかったのですか?
聞かれなかったからな
フォルクさんって割りと適当なんですかね……
どうだろうね……
まぁいい。お前達を呼び出した理由はこれだけでは無い。今日はお前達に戦闘訓練を行ってもらう。では早速だが、訓練場に向かうぞ
――第1訓練場――
今からお前達4人には私達と戦ってもらう。私かミア、どちらかに一度でも攻撃を与える事が出来れば合格だ
それなら簡単そうですね!
楽観視するシャロアの一言に、横に並んでいる3人は苦い顔をした。
え、何か私、変なこと言いました……?
でも俺達って、害物を倒すのが目的なんじゃ……
対人戦では害物を想定した経験は積めないと言うのならそれは大きな間違いだ、その考えは今すぐ捨てた方が良いだろう。お前達4人は新兵だが、我々スレイヤーに代わる次世代の兵士でもある。戦力が不足している中、前線で戦えるまでに時間をかけていられない
短時間で慣れさせようという事か……
あぁ、その通りだ。昨日のような事態、いや……それ以上に最悪の状況が起こる可能性も有り得る。そのような場合に備え、お前達は1日でも早く力を付けなくてはならない。さぁ、武器を構えろ
4人は手に持った武器を握り締める。
準備はいいか。最初にお前達には5秒の時間を与える、それぞれどのような位置につくべきか瞬時に考えろ。では、開始だ
その言葉にいち早く反応したのはカイゼルだった。

戸惑いながらも素早くフォルクとの間合いを確認し、剣を構える。

ヴェルスはミアと向き合った状態で剣を構えた。

レファはフォルクとミアが常に視界に入るように離れた位置へ。


シャロアだけは孤立していた。

えっ……えぇっ……?
一体私はどうすればぁぁっ!!
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