詩小説『洗濯物』3分の休日。洗濯日和に。

エピソード文字数 369文字

洗濯物

洗濯物の香りに目覚めて、
寝癖の頭撫でられて、
裸足で繰り出す、
いい朝だ。

珈琲を立てるから、
洗濯機は回るから、
洗い終えるまで、
こっちにおいで。

生まれ変わるよ。
臭い台詞も、洗いざらい、
いっさいがっさい。

洗い流されるよ。
昨日までの香り、どこへやら、
干しに行こうか。

カーテンを開けば差し込む光。
開け放った窓から呼び込め、
優しい風、包まれるから、

古びたピアノ、沈んだ鍵盤。
乾いた音、静かに鳴って、
天井のどこかへ、消えていった。

真新しい朝に、
しょぼくれた顔の、いつかも、
日の光にさらされて。

産み落とされたよ、
産声上げて、泪は乾く、
風に笑おうか。

生まれ変わるよ。
臭い台詞も、洗いざらい、
いっさいがっさい。

洗い流されるよ。
昨日までの香り、どこへやら、
干しに行こうか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック