第11話 エンジョイ部で昼食を

文字数 1,329文字

みんな!

弁当は持ったな!

仕分け作業を開始する!

三人はお互いの弁当のおかず交換をするのが日課だ。

これにはいろんなメリットがある。

弁当のおかずのレパートリーが増えるのと、お互いがお互いの弁当のクオリティを吟味することで、母親にプレッシャーがかかり、おのずと弁当のクオリティが上がるのだ。

やはりユッケの家のだし巻きは最高だな。

この絶妙な甘さ。

プロだよプロ。

へへへ。

ウチのお母さんも喜んでますよ。

カルビの弁当もある意味前衛的というか斬新であなどれないよな。

この間弁当箱開けたら、マ〇ドのハンバーガーが入っていてびっくりしたぞ。

あ、コムタン。

聞いて聞いて!

この間東京の友達とボイスチャットしてたんだけど。

私がうっかりマ〇ドって言ったらその友達大爆笑して。

よかったじゃないか。

女子高生芸人として本望だろう?

私は笑わせるのは好きだけど、笑われるのは嫌いなの!

まあ、笑われるのは心外ですよねー。

マ〇ドはマ〇ドですよねー。

だよねー。

奈良県民なめんなよ。

おしゃべりしながら三人は弁当を食べ終え、冷たいお茶で一服する。

コムタンコムタン。

まだ時間あるし漫才の練習しようよ。

え?

別にいいけど。

マイクスタンドセットしますね。
阿吽の呼吸で動く三人。
じゃ、いつもどうり私がボケやるから、コムタンはツッコミでお願いね。
いやー、最近異世界転生にハマってさー。

そうなんだ。

じゃあちょっと異世界転生やってみる?

いいの?

コムタン。

じゃあ私運転手やる!

え?

転生するほうじゃないのか?

まあいいけど。

ふあああ。
いけないこんな時間!
早く学校に行かないと遅刻しちゃう!
私の名前はコムタン、高校2年……。
ドンッ!

いや、早いわ!

まだ自己紹介してないし!

しかもまだ家の二階なのにどうやってトラック突っ込んで来たんだ!

ごめんごめん。

ちょっと先走りすぎちゃった。

やり直すね。

次はちゃんとやれよ。
プーッ。プーッ。プーッ。
なにしてんねん!
バックとかそういう小芝居いらんねん!
ちゃんとやれ!
メンゴメンゴ横槍メンゴ。
何やねんその一発ギャグ。
もう一度やるからちゃんとしろよ。
私の名前はコムタン、高校2年生!
エンジョイ部に所属して、日々お笑いの研究をするのが日課!
毎朝幼馴染のカルビを迎えに行くんだけど、あの娘お寝坊さんだから大変なの!
キキーーーーーーーーーーーーーー!!
きゃあああああああああああああ!!!!
ピタッ。

え?

直前で止まったんだけど。

ガチャ。

バタン!

運ちゃん降りて来たけど。
ボクは死にましぇえええええええええええええん!!!!
古い古い古い!!!!!
ネタが古すぎるわああ!!!!
拾えるかああああそんなネタ!!
第一それトラックに轢かれる私のほうのセリフやろ!!!
さっき幸せにするって言ったけど、訂正させてほしいんだ……。
おい、何ハンドマイクで前のほう向いてんねん。
絶対幸せにしてみせるぜコラアアアアアアアアア!!!!!
何のことや!!!!

オイ!

OI!

OI!

OI!

お前誰やねん!!!
なんでコール&レスポンスとかやるねん!
お客さん、そういうノリいらんからまじで!
こいつを調子に乗らすな!
ありがとうございました!
いや、もう終わるんかい!
キーンコーンカーンコーン。
ほら5時限目始まるよ。

ほんまや。

めっちゃ空気読んだな今のチャイム。

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登場人物紹介

カルビ

コムタン

ユッケ

斎藤増紀先生

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