文字数 459文字



誰かに作られていく街で
誰かに作りだされた灯りを灯す
うんざりするほど人は当たり前と思い
感謝とかそんなものは忘れていく
誰かは同じ道を歩いて生きる事を探し
誰かは似たような過ちを繰り返す
忘却は罪じゃないでも忘れる事は
悲しいほど涙が出ないものなんだ
誰かのためにたくさんの想いを空に映し
誰かの事を思いあの雲の上で眠る
深い想いも喜びもまた溶け出した心のかけら
拾い集めるうちにただの水に変わる
誰かがあなたを暗闇の中から探し出し
誰かが代わりにここから居なくなった
あなたの代わりはいない事は知っているのに
何処かであなたの代わりを探す弱さ
誰かから勇気をもらい立ち上がり
誰かからお前は醜いと酷く罵られた
色や形はそれぞれなのにあなたの短い
杓子定規でしか測ることができない愚かさに
誰かと出会い恋をして
誰かと醜く戦い殺された
あなたはどう生きる
強くありたいならどう生きる
誰かへ
誰かへ
言葉を繋ぐならどう繋ぐ
あなたが信じられるならそれがいい
誰かを
誰かを
信じるとかそんな安っぽさは要らないから
誰でもないあなたへ
誰でもない私へ
誰でもない誰かはもう要らないから
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