(二)-13

文字数 250文字

 翌日学校へ行くと、早速船舶免許取得の自慢合戦が男子の間で勃発していた。
 俺はエミリアの昨日の言葉なんかどうでも良かった。しかしクラスの男子どもは登校してきたエミリアの姿を確認すると、さっきよりも大声で免許を取ったことを主張し始めた。
 そうなると、次のクラス内での話題は自然に木星まで乗っていく船のことに移っていった。
 いわゆるお金持ち系の生徒たちは、実家に個人所有の機体を持っているケースが多いようで、それで行くという者が何人かいた。また、実家の仕事で使っている宇宙船を使うという者もいた。

(続く)
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