第26話 中身がない

文字数 173文字

 中身がなかった、私には。
 からっぽ、埋めようとして
 あれこれ埋め込んだが
 届かなかった。
 薄い膜、つくっただけだった。

 人づきあいも、文づくりも同じだネ
 中身のない私が何か言い
 表層ばかりをつくっている

「真の世界は虚構だよ」
「仮構の世界が現実なんだよ」
「きみだけじゃないよ」
 三人の童子が言う、
「だから必要になったんだよ、ヒトには、虚栄心が!」
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