3.聖主降臨(ディバイン☆アドベント)

文字数 4,344文字

2017/10/23 17:32
 

 東の地にて占星術の学者たちは星を見ました。

 

 それはベツレヘムから生まれた幼子から


 ”メシア”が現れた事を予想させるものでした。



 

2017/10/23 17:33





2017/10/23 17:47
「てなわけで今日の夜辺りにイエスが生まれるから、マリアの出産を手伝ってやってくれ」
2017/10/23 18:01




2017/10/24 00:36
「わー冷たくておいしー♪」
2017/10/24 00:16
「まさか紀元前にアイスクリームがあるだなんて思ってもみなかったよ」
2017/10/24 00:16
「ミルクに蜂蜜、それにワイン。中々おつなものだな」
2017/10/24 00:17
「もしゃもしゃもしゃ(無言で食べ進める音)」
2017/10/24 00:18




2017/10/24 00:23


 

 キャイキャイ     やいのやいの


 

  でさー               あはははは    

2017/10/24 00:18




2017/10/24 00:23
「ええい!姦しい!姦しいよ!」
2017/10/24 00:20
「あ、神いたんだw」
2017/10/24 00:21
「神もアイス食べます?美味しいですよ♪はい、あ~ん♡」
2017/10/24 00:21
「いらん!私はガリ○リ君で十分だ!」
2017/10/24 00:27
「せっかく紀元前に来たんだし、当時のグルメを楽しまないと損ですよ?」
2017/10/24 00:29
「ねー♪」
2017/10/24 00:30



    ツルッ           



                     




            ビシャッ




2017/10/26 19:57
「あっ落とした!」
2017/10/26 19:57
「なめとりましょう!!!」
2017/10/26 20:02




2017/10/26 20:14
「prprprprprprprpr」
2017/10/26 20:13




2017/10/26 20:14
「いい加減にしろよお前ら、これは試験だという事を忘れてないだろうな……!」
2017/10/24 00:31
「あ、怒った?ごめん神」
2017/10/24 00:33
「手伝えと言っても私達にそんな知識も技術も無いですよ?」
2017/10/23 18:05
「はぁ……何を言っている、生命の誕生を祝福するのは昔から天使の役目、基本中の基本だろう。お前たち今まで天使学校で何を学んできたんだ」
2017/10/23 18:06
「授業中は基本的にスマホ弄ってますね」
2017/10/23 18:08
「授業の内容は全く思い出せないですね!」
2017/10/23 18:11
「……お前らに期待した俺が馬鹿だったよ…………、この時代の出産は現代より遥かに大変だ、母体に何かあっては困る。神の力でそれは何とかフォローしよう……」
2017/10/23 18:12
 

 神が放った怪光線を4人が浴びると


 すぅっと頭が冴えて、産婆の知識が


 あっという間に身に付きました。


 数時間の間だけ、4人はお産のプロとなったのです。

2017/10/24 00:01
「さんきゅーさっすが神!」
2017/10/23 18:15
「毎回そうしてくれれば苦労しないのに」
2017/10/23 18:16
「(こいつら……)はぁ……とにかく行け、主の誕生をこの目で見るだなんてとても貴重な事だぞ」
2017/10/23 18:54




2017/10/23 19:07
2017/10/23 19:02


 ベツレヘムの馬小屋にて”メシア”が誕生する。

 

 学者たちはそれを詳しく調べる為、ヘロデ王の命令に従い


 その星を追ってマリアの家までやってきていました。

2017/10/23 19:01




2017/10/23 19:07
「この馬小屋で星が止まったぞ!」
2017/10/23 19:05
「きっとここに違いない!」
2017/10/23 19:06
「やはり私たちの占いに間違いは無かったの」
2017/10/24 01:14
「うわっ、むさい集団」
2017/10/23 19:06
「失礼なお嬢さんだな、君たちは一体?」
2017/10/23 19:08
「天使です!!!」
2017/10/23 19:10
「違います!産婆です!すいませんこの子ちょっと頭がおかしくて!」
2017/10/23 19:11
「なんだ、産婆か。なら早く母親になる人の元に行ってあげなさい。きっと不安がっているだろうから」
2017/10/23 19:12
「かたじけない」
2017/10/23 19:15






2017/10/23 19:17
「うぅ……苦しい」
2017/10/23 19:17
「大丈夫ですかマリアさん!」
2017/10/23 19:18
「……貴方がたは?」
2017/10/23 19:19
「あ、そういえば初対面だね、どうする?」
2017/10/23 19:21
「通りすがりの産婆です!偶然通りすがっちゃったので、貴方の出産を手伝わせてください!」
2017/10/23 19:22
「そんなの信用するわけ……」
2017/10/23 23:25
「まあ!これはきっと神の御加護に違いないわ、是非お願いしますね」
2017/10/23 23:25
「素直すぎだろぉ!ちょっとは警戒しろやぁ!」
2017/10/23 23:26
「現代人が忘れてしまった感覚だね」
2017/10/23 23:28
「うっ……!苦しい……!ハァハァ……」
2017/10/23 23:30
「いかん、さっさとお産の準備をしないと」
2017/10/23 23:32
「マリアさん、落ち着いて深呼吸して下さい!ひっひっふーです!ひっひっふー!」
2017/10/23 23:32
「ふぅ……ふぅ……」
2017/10/23 23:34
2017/10/23 23:34
 

 その時、ハラヒエルに電流走る!

2017/10/23 23:37



2017/10/23 23:51
「………お”ほぉぉっ!!!」
2017/10/23 23:36



2017/10/23 23:50
「えええええ!?ちょっ天使がしてはいけない顔してるって!突然どうしたの!?」
2017/10/23 23:37
「……真に申し上げにくいのですが」
2017/10/23 23:38
「今猛烈にトイレに行きたい」
2017/10/23 23:38
「はぁ~!?マジで!?今!?何で!?あ、もしかしてさっき食べたアイスか!?」
2017/10/23 23:39
「もう、いやしく何杯もお代わりするからですよ!マリアさんが大変な時にそれくらい我慢してください!」
2017/10/23 23:40
「くっ私の中のウロボロスが暴れている」
2017/10/23 23:42
厨二病みたいな事言ってるけどただ単に便意だよねそれ!?」
2017/10/23 23:44
「はぁはぁ……う、生まれる……」
2017/10/23 23:51
「はぁはぁ……う……生まれる……」
2017/10/23 23:53
「何か一人だけ別の戦いが始まってる!?」
2017/10/23 23:57
「マリアさん、呼吸に合わせてお腹に力を加えて下さい、ほら赤ん坊の頭が見えてきましたよ」
2017/10/23 23:57
「ふぅ、ふぅ……」
2017/10/24 00:03
「ふぅ……ふぅ……ううう……!」
2017/10/24 00:05
「あんたは加えちゃ駄目だって!頭みえたらアウト気味だからね!?」
2017/10/24 00:06
「ぐおおおお、い、今こそ天力カード【パンダ】の出番!」
2017/10/24 00:07


 ハラヒエルは天力カード【パンダ】を使用しました。


 ハラヒエルの腹痛はすっと消え


 一時的にいつもの状態に戻ります。


 

2017/10/24 00:11
(ホッ)
2017/10/24 00:12
「危うくお漏らし天使になるとこでしたね!残念☆」
2017/10/24 00:13
「何が残念だ、あ?」
2017/10/24 00:46
「おい!生まれるぞ!」
2017/10/24 00:47




2017/10/24 00:58


 マリアの胎内から赤ん坊が姿を現しました。


 馬小屋に赤ん坊の泣き声が響き渡ります。


 アマエルたちはそれをゆっくりと抱きかかえ、マリアに手渡しました。


 マリアは赤子を抱き、我が子に優しく微笑みかけます。


2017/10/24 00:48




2017/10/24 00:58
「遅れてすまないマリア!イエスは生まれたのか!?」
2017/10/24 00:52
「おおおおおおお(男泣き)」
2017/10/24 00:53
「これぞぉ!これぞ探し求めていた私達民の指導者だぁー!おおおおおん(汚い嗚咽)」
2017/10/24 00:54
「ほぼイキかけましたwwwサーセンwwww」
2017/10/24 01:21
「なんだこのむさい集団は!?」
2017/10/24 00:55
「あ、ヨセフさん!たった今イエスは生まれましたよ!」
2017/10/24 00:56
「君たちは?それにこの騒ぎは一体?」
2017/10/24 00:57
「彼女たちは通りすがりの産婆よ、私の出産を手伝ってくれたの」
2017/10/24 00:58
「そうなのか……ありがとう君たち」
2017/10/24 00:59
「そんな~お義父さんと私の仲じゃないですか~」
2017/10/24 01:00
「既に入籍する気満々かよ!」
2017/10/24 01:01
「……? とにかくありがとう。……マリア、私にも赤子を抱かせてくれないか」
2017/10/24 01:02
「……いずれ私達民の指導者となる幼子とその父母よ、どうか私たちの贈り物を受け取ってください」
2017/10/24 01:04
 

 学者たちはそう言うと


 黄金、乳香、没薬を献上します。


 メシアの父となったヨセフは


 これは天使がお告げで言っていた事だと確信し


 妻マリアと共にその子を大事に育てようと


 より一層強く決心したのでした。



2017/10/24 01:07
「うわぁ~すごい量の黄金、思わず涎が出ちゃう」
2017/10/24 01:11
乳香は何となく分かるが、没薬って何だ?」
2017/10/24 01:26
「うーむ(ペラペラ)、どうやら殺菌作用のある鎮痛薬みたいだね、ミイラ作りにも使われるとか」
2017/10/24 01:31
「お金と香水と薬……はぁ、気が利かないおっさん共ですね、産後なんですからベビーグッズのひとつでも寄越してくださいよ」
2017/10/24 01:32
「そんな……せっかく一生懸命考えた贈り物なのに (´・ω・`) 」
2017/10/24 01:34
「ははは、ありがたく受け取っておくよ、学者さんたち。わざわざ遠いところから旅をしてきたんだろう?今日はもう遅いからこの町の宿にでも泊まると良い。よければそこまで案内するよ」
2017/10/24 01:38
「おお、何という慈悲の心とあふれ出る父性……!正に主の父だ……!」
2017/10/24 01:41




2017/10/24 02:03
「おーイエスちゃん~可愛らしいおててでちゅね~」
2017/10/24 01:42
「お前が言うとサイコパスみを感じるのは何故だろう」
2017/10/24 01:46
将来貴方の妻になるアマエルですよ~、この顔覚えておいて下ちゃいね~」
2017/10/24 01:47
「あらあら、確かに貴方みたいな素敵な女性と出会えたらいいけどまだ気が早いんじゃないかしら?」
2017/10/24 01:49
「マリアさんこいつの言っている事は冗談じゃないです、何とかしてそれは阻止します」
2017/10/24 01:50
「君たちにも世話になったね。私が宿の主人に手配しておくから君たちもそこに泊まると良い、私達に大したおもてなしは出来ないがこれがせめてものお礼だ」
2017/10/24 01:52
「(ぐぅ~)そういえば今日はアイスしか食べてないな」
2017/10/24 01:54
「私達も宿に行って、食事にしようか。それに今日は夫婦水入らずでってね、二人きりにしてあげよう?」
2017/10/24 01:55
「えぇ~私はまだイエスちゃんと居たいです」
2017/10/24 01:58
「バシィッ(アマエルの頭を叩く音)」
2017/10/24 01:59
「痛いです!」
2017/10/24 01:59
「馬鹿な事言ってないでさっさと行くよ……」
2017/10/24 02:00




2017/10/24 02:10
2017/10/24 02:00




2017/10/24 02:10
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!」
2017/10/24 02:01




2017/10/24 02:11
「えっ何ですか突然、藤原○也のモノマネですか?」
2017/10/24 02:11
「ヨセフさん……!宿は……!宿はどこですか……!」
2017/10/24 02:08
「 ? それならここを出て、通りを真っすぐ行った先だよ」
2017/10/24 02:09
「ありがとうございます!それじゃ!(ピューン)」
2017/10/24 02:12
「そういえば消し去るんじゃなくて我慢する能力だったな」
2017/10/24 02:13
「可哀想に……間に合えばいいけど」
2017/10/24 02:17


 4人は名残惜しそうに馬小屋を後にしました。


 どこまでも広がる星空。


 誕生した主を祝うためなのか


 まるで宝石のように輝いています。


 

 そう考えたら


 

 素敵ですね!!!

2017/10/24 02:22
「もはやナレーションじゃなくてただの感想だし」
2017/10/24 02:27
2017/10/24 02:18
「どわあーーー!何すかそのムダに凝った演出は!?」
2017/10/24 02:21
「神なりに主の誕生を祝ってみた、何とか産婆をやってのけたみたいでほっとしたぞ」
2017/10/24 02:22
「約一名重症だけどね」
2017/10/24 02:28
「全く、お腹が弱いというのは難儀なものだな」
2017/10/24 02:29
「アイス2~3杯くらいでお腹を壊すなんて正に貧弱貧弱ゥですねwwww」
2017/10/24 02:29




2017/10/24 02:31
2017/10/24 02:31




2017/10/24 02:32
「あ ぇ?」
2017/10/24 02:33


 

 ぐぎゅるるるるる~×3



2017/10/24 02:33
「うそっ、さっきまで何とも無かったのに……?何で……!?」
2017/10/24 02:35
「……お前たち、さっき食ったアイスに何が入ってた?」
2017/10/24 02:36
「何って……ミルク蜂蜜と……ワインなんじゃないですか?」
2017/10/24 02:37
「確か店員はワインの他に”サパ”が隠し味だと言っていたが……」
2017/10/24 02:38
「ああ、多分それが原因だわ。サパって言うのは完熟したブドウを青銅器で煮詰めた甘味料でな、甘味の少ない古代では好んで使われてたんだが製造の過程でがシロップに溶け出してしまってね、最悪鉛中毒になってしまうんだ。有名な歴史上の皇帝なんかの死の原因になったとも言われているな。君たちは見習いとはいえ天使だから死にはしないだろうが、毒素を体外に出そうと身体が反応したんだろう」
2017/10/24 02:41
「ぐああああ、中毒になるものを好んで食べるとか人間って馬鹿なんですか!?」
2017/10/24 02:47
「当時は毒性が知られてなかったんだよ。失敗の歴史を繰り返し、覚え、少しずつ賢くなり成長していく。人っていうのはそういう生き物なのさ」
2017/10/24 02:48
「と、とにかくこのままでは決壊してしまいます!はやく私達も宿に!」
2017/10/24 02:51


 


 ピューン

2017/10/24 02:52




2017/10/24 02:52
「やれやれ……こうして呑気にしていられるのも今のうちだぞ?」
2017/10/24 02:53
「……傲慢になった人間はどこまでも残虐になれる。……君たち天使は次の試練、どう立ち向かう?」
2017/10/24 02:54





2017/10/24 02:58



 ぐぎゅるるるる~

2017/10/24 02:58





2017/10/24 02:59
2017/10/24 03:01
 

 ベツレヘムの宿

2017/10/24 03:00
「ハ、ハラヒエル……いえハラヒエル様!頼むから早くトイレから出てきてください!もう限界です!」
2017/10/24 02:58
「無理、まだ出し切ってない」
2017/10/24 03:00
「ああ、神様仏様どうかこの苦しみから解放してくださいお願いします何でもしますから」
2017/10/24 03:03
「痛すぎて目まいがしてきた、私はもう駄目だ」
2017/10/24 03:12
「だ、駄目!こんなところで決壊したら乙女のありとあらゆる何やらが失われる!は、はやくしてくれハラヒエル~!!!」
2017/10/24 03:13
「♪」
2017/10/24 03:15


 

 傲慢になった人間はどこまでも残虐になれる。


 それは天使も同じでした。


 その後、誰が先に用を足すかの


 醜い争いになった事は言うまでもありません。



2017/10/24 03:15
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登場人物紹介

【アマエル】Amael


多分慈愛の天使。

【エスエル】Esel


自称Sの今時な天使。

【キタエル】Kitael


常に精進することに励む実直な天使。脳筋

【ハラヒエル】Harahiel


突然の腹痛に悩まされる天使。

【神】God


4人の天使に試練を与える神の一人。

【ヴァース】Verse


天使たちを邪魔する悪魔。

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