第1話 母の声

文字数 136文字

子宮にいるころからCDで聴かされていた音楽は、母の録音した声だった。胎教という単純な言葉で説明すればそれまでかもしれないが、彼女の肉声を聞いていたという事にもっと重要な意味があるような気がしていた。その声の音色は人々の運命を繋ぎ合わせ、新世界の鋭い息吹を光らせ続けていた。
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