第2話

文字数 2,909文字

@@@@@ @@@@@ @@@@@ @@@@@
@@@@@ @@@@@ @@@@@ @@@@@

84 フィールド 
 赤いテントから、20人の少女たちが走り出てくる。
 彼女たちはKATAGIの元に駆け寄る。
少女たち「サンキュー! サンキュー!」
 そのあと、警官が手錠をしたTETSUO(DAITO)を連れて出て来る。
KATAGI「テ、テツオ・・!」
 KATAGI、少し涙が頬を伝う。
ギャルソン「ど、どうした?」
KATAGI「いえ、いいんです、個人的なことです。いきましょう」
 KATAGI、ギャルソン、コミューンハットに突入。(銃を持って)

85 テント内
 KATAGI、ギャルソンが侵入する。
 マダムBODISAVAが居る!
 そのとき、壁を破って、レース車が突入。
 運転しているのはイアン(NDALI)だ。
 イアンの手に赤い腕時計。
 そこへ入ってくるA。
A「赤い腕時計! ギャルソン刑事じゃなかった、やはり、そうだろうとは思ったけど!」
 A, 咄嗟に手りゅう弾を、そのレース車の中に投げる。
 車は大爆発。
 マダムBODISAVA、いかりの表情。
KATAGI「手をあげるんだ。無意味な抵抗をするな」
 KATAGI, マダムBODISAVAに銃を突きつける。
 マダムBODISAVAがウインクする。
 突然かたわらに居たギャルソンが、KATAGIに向かって銃を突きつける。
KATAGI「はあ?!」
ギャルソン「勝手に身体がうごくんだ!どうにかなっちまってる俺は」
 ギャルソンの顔、あせがダラダラ。
ギャルソン「指が!・・・・指が、おれの指が、引き金を引きそうだ」
 Aが咄嗟にパックミルクをギャルソンの赤い腕時計にぶっかける。
 ギャルソン、正気にもどる。
A「赤い時計と殺意、それが催眠術、魔術だったんだ」
 
86 フィールド
 ヘリのプロペラ音・・・。
 そうこうしている間にマダムBODISAVAは、ZANZEが操縦するジェットヘリに飛び乗っていた。
 銀のジェット・ヘリが飛び上がる。   
 コックピットに居る、ZANZE。にやっ、とコックピットから笑う。

少女たち「逃がしたら、たいへん!」
KATAGI「そうだな、・・・あんなもんまで持ってたらな・・・」   
 KATAGI、眉毛をピクピクさせる。
KATAGI(トランシーバーで、)「KATAGIです。・・・署長、 何でもいい、飛ぶものを出してくれ。相手はジェット・ヘリを 持ってます。とんでもないやつらです」
署長(トランシーバーから)「分かった。特殊武装VTOLを出す。待ってろ」
ZANZE(コックピットから)「グッバイ!!」
 ZANZEのジェット・ヘリが逃げ去る。
 ちょっと経ち、轟音と共に武装VTOLが、KATAGIの上空に現れる。
 側に着陸。
パイロット(サウスコリア在留UNアメリカ軍の黒人女性パイロット、ウィリー・ジャバウォッキー)「ミスター・KATAGI、はやく乗って! 私は、サウスコリア在留UNアメリカ軍パイロット、ウィリー・ジャバウォッキーです」   
 VTOLに乗り込むKATAGI。
コミューンの少女たち「キャー、かっこいい。いつか、デートして! ミスター・KATAGI!」      
 VTOL、飛び上がる。   
 2機がバンコック上空チェイス。

87 BANGKOK上空(外・昼)   
 ZANZEとBODISAVAの、ジェット・ヘリが逃げる。   
 追う、KATAGIのVTOL。   

88 KATAGIのヘリ内(昼)
 パイロットがレーダーを見つめる。
 機影が南へ向かっている。
KATAGI「どこに逃げる気だ」
パイロット「島の方でしょう・・・、この方角は」
KATAGI「逃がさんぞ・・・」   

89 空
 荒野の渓谷を猛スピードで飛ぶジェットヘリ。
 追う、警察ヘリ。
 ヘリの背景は、夕日。
 そらが、オーロラのような色になっている。   

90 警察ヘリ
パイロット「ここはすでにバンコックポリスの 管轄を越えてます」
KATAGI「もう追えないのか・・・?」
パイロット「今回は特例の報告をしましょう」   
 KATAGIとパイロットが微笑み合う。   

91 海上(夕)   
 2機、海上へ出る。猛スピードのチェイス。
 VTOLコンソールのGPSが位置計算をしている。
 GPSを指差し、見つめるKATAGI。
 機は、タイランド湾を抜ける!
KATAGI「このコースだと・・・」
パイロット「そうですね、やつらはインドシナを出てネパールあたりへ雲隠れする気だ」
KATAGI「こまったな・・・領空侵犯になるか」
パイロット「攻撃しますか」
KATAGI「ちょっとまって。まず警告『とまれ。さもないと撃ち落とすことになる』と」
 ヘリは警告無視。
 戦闘開始。
 チェイス。
 VTOL、実弾攻撃。
 ZANZEのヘリ簡単にかわす。
KATAGI「あの手合いは、フライトシミュレータゲームで鍛えてるからな・・」
 ヘリにバックを取られるVTOL。
KATAGI「やばい、うしろを取られた」
 ヘリ、ミサイル発射。
 VTOL、避ける。
パイロット「もう1つミサイルを持っている。この距離では逃げ切れない!」
 遠隔操作のトーマス・シュタインの判断で、VTOLダミー射出。
 ヘリ搭載ミサイルは、ダミーでなく、本体をロックオン。
 ミサイル、VTOL本体に追いつき、本体爆破!
 空中炎上したVTOL機体空域に、いきおいあまったヘリが突っ込む。
 ZANZEらのヘリ、まきこまれ爆発EXPLOSION.

92 海・・・近海サーフェス
 KATAGIとウィリーは近海に浮かんだ、浮力ダミーの上に居る。
 ダミーの周囲は海原がひろがるのみ。
 パイロットのジャバウォッキー(ウィリー)も傍に座っている。
 途方にくれるKATAGI。
KATAGI「ダミーの方にコクピットがくっつてて、助かったよ・・・」
 ウィリーは、KATAGIに笑いかける。
ウィリー「トーマス・シュタイン、さすがの設計ね」
 そして、親指を立てて、労う。
ウィリー「グッジョブ!」
 KATAGI、顔を歪め、やや不可解な様子。
ウィリー「おめでとう、ミスター・KATAGI、合格です」
KATAGI「ご、合格・・・?」
ウィリー「ジョン・KATAGI、あなたは、いい成績を出したし、事件は解決した。20名の少女を救出した。われわれは、あなたを必要とする。リクルートよ。ウェルカム・トゥ・バンコック・ポリス、正式に。」

93 夕日の町
KATAGI「彼らの迷える魂はどこへ」
ギャルソン「主イエスは、迷える魂のところまでに行って、彼らを諭す、と両親は言ってた・・」
 ギャルソンは、マダムの墓にロザリオを置いていく。
KATAGI「DAITO、いや、TETSUOは、俺なんです。行き場を失って、ここに来た・・・。若さゆえの迷いだったかもしれない。」
ギャルソン「あとのことは、神様におまかせしよう・・」
KATAGI「マダム・ボディサバ、彼女も環境がそうさせたのかもしれない。」
ギャルソン「そうか・・・ そうかもな」
 夕日の中に2人の影が去って行く。





    終
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み