十六章 【クエスト】星崎・今岡コラボパート

文字数 2,589文字

クエスト実習として、町の酒場にやってきたルーチェやナオミたち一同。しかしそこで待ち受けていたのは、キル先生だった。

2019/02/25 09:07

hosiazuazu

よくきたな、冒険者見習いたちよ。

今回貴様らには、町の南に位置する  【紅の森】。その北部につくられた【フルイ墓地】に行ってもらう

2019/02/25 09:08

依頼人が身内だなんて……本物のお仕事かと思っていたのに、なんだか茶番っぽいですわね

2019/02/25 09:09

依頼は依頼だ!


それで、だ。最近になって【フルイ墓地】の地下には、超古代文明の眠る【モヤーシ洞穴】の存在が明らかになった。


調査員の報告によると、この地下空間には古代のもやしに関して記載された石版【モヤシストーン】が眠っている可能性があるらしい。


そこで貴様らには、この石版を見つけ出し回収してくるという任務を与える!

2019/02/25 09:10
2019/02/25 09:19

hosiazuazu

うわっ!

なんか虫とかいそうな雰囲気ね……!

本当にここ入るの?

2019/02/25 23:22

そりゃ、実習とはいえ一応クエストなんだから

入らなきゃダメだろうね。

2019/02/25 23:22

じめじめした陰気な場所じゃっどん、

仕事なら仕様(しよ)がなかとじゃ!

2019/02/25 23:23

そうだね。

でも、実習とはいえ一応クエストなら

報酬の話も聞いておかなくちゃね。

実習だから市価より安めになるとは思うんだけど

少なくとも駆け出し冒険者レベルぐらいの報酬は出るんだよね?

2019/02/25 23:23

ちゃっかりしてるなぁ。


でも、冒険者なら当然といえば当然か。

あ、ちなみにもやし関連はダメですからね。

で、クエスト報酬はいかほどなんですか?

2019/02/25 23:24
この実習をクリアした時、得られる経験と成長

それこそ、学生である貴様らにとって最大の報酬であろう!!

2019/02/26 00:04
もやしオタに正論っぽいことを言われると、逆にもやっとしますわね
2019/02/26 00:07
とかいって、お金がないのを誤魔化しているんじゃ……
2019/02/26 00:08
愚か者め。

仕方ない。俺が開発している最新の温泉テーマパークを無料で使えるよう手配してやろう。宿泊所や食堂もある。

そんなわけだから、とっとと行ってこい!!

2019/02/26 00:08
キルに蹴落とされてしまう一同。

一気に最下層まで落ちると、そこにはご丁寧にクッションが置かれてあった。


そして、目の前には火の灯った松明と、先の見えない薄暗い通路松明は1人分しかないようだ。

2019/02/26 00:09

hosiazuazu

結構な高さから落ちもしたな。

怪我ばのうて、ないよりじゃっで。

2019/02/26 20:26

でも、この高さを昇るのはさすがに無理。

ひとまず先に進むしかなさそうね。

2019/02/26 20:27

そうだね。

でも、松明が一本しかないのは不親切だなぁ。

しょうがない。誰が持つ?

2019/02/26 20:27

しかし、その質問には誰も答えなかった。


松明を持つ者。

それすなわち先頭を切って進むことを意味していた。

ゆえに誰も名乗り出ようとはしなかった。

が、一同の視線は、自然、一点へと注がれていたのだった。

2019/02/26 20:27

eijivocal23

そうだね……。

オレしかいないよね。


男はオレとスーさんだけなわけだし、

スーさんじゃあ低すぎるから、

そうなると必然的にオレになるよね。

うん、わかってましたよ……。

2019/02/26 20:28
……
2019/02/26 23:28
どんまい(肩を叩く)
2019/02/26 23:29
レオナルドを先頭に進む、一同。

するとどこからともなく長~いもやしの触手が現れ、女性陣を襲う――かに思われたが!


触手はレオナルドの身体に絡みついた!!

2019/02/26 23:29

hosiazuazu

まさかこれは、男色の触手!?
2019/02/26 23:33
これはシャッターチャーンス!

(魔道具カメラを連写)

2019/02/26 23:34

(こ、これは薄い本が厚くなるってやつね……)


レオッ、大丈夫なの!?(ドキドキ)

2019/02/27 00:55

あ、ああ、大丈夫。

こいつらじゃれてるだけだから。

2019/02/27 00:56

じゃれてる?


2019/02/27 00:57

うん、この前散歩中にね。

猟師の罠にかかってるのを助けたことがあるんだよ。

その恩返しにきたみたいだね。


あ、どうやらついてこいって言ってるみたいだ!

こっちだってさ!

2019/02/27 00:57

レオ……。

とうとうよくわからない生き物とまで

コミュニケーション取るようになっちゃったのね……。

2019/02/27 00:58
チッ、つかえない触手ね(カメラをしまう)
2019/02/27 00:58
待て。あそこに誰か立っているぞ!!
2019/02/27 00:59
来やがったな、侵入者共。

ここから先は通さないぜ?

2019/02/27 01:00
進みたければあなたを倒すしかないのですわね?
2019/02/27 01:01
いや、試練を受けてもらう。オマエたちが単位を取る――じゃなかった。先へ進むにふさわしい者かどうか、試させてもらうぜ。そこの頭にリボンを乗せた女


オマエはなんのために、見習いとして学んでいる?

召喚士になって、なにをする?

2019/02/27 01:01

私?

私の場合は親から、

「婿取りをして家を継げ。

 それがいやなら冒険者にでもなって家から出て行け!」

と言われたから、迷わず後者を選んだだけね。

2019/02/27 01:31

そんな理由でなったのかよ!


2019/02/27 01:32

そんな理由とはなによ!

私は私の生きたいように生きる!

そのなにが悪いのよ!

2019/02/27 01:33

いいや、よか!

まっこて、よか女子(おごじょ)じゃ!

おいはナオミさァのことば、見直しもしたぞ!

2019/02/27 01:33
それ、褒めてるのよね?
2019/02/27 01:33
道を選んだ理由はわかった。だが、夢を叶えた先でなにを成すかの答えにはなっていない――


と言いたいところだが、それを見つけるのもまた学びというものだ。

いいぜ、先へ進みな

2019/02/27 21:04
(やたらと偉そうですが、誰なのでしょう?
2019/02/27 21:06
やりたいことをするために生きるというのも、立派な理由だよね
2019/02/27 21:06
やりたいことしかしないのも、どうかと思いますわ
2019/02/27 21:08
さらに進むと、縦2メートル×横1メートルほどの石版があった。さらに、その奥には上へ続くハシゴもある。


どうやら、これが目当てのモノらしい。問題は、この重そうな石版を誰が背負い、ハシゴで外へ運ぶのかということだった。

2019/02/27 21:08

hosiazuazu

えっと……。

これどうやって運ぼうか?

2019/02/27 22:20

またブラックのこと忘れたら、

さすがに泣くと思うよ。

2019/02/27 22:20

さすがに今度は忘れてはいないけど、

彼はたしかひざ壊してるんじゃなかったっけ?

で、スーさんは体格上無理っぽいし、

女子連中は運びたがらないだろうし……。


これ、必然的にオレが持つしかなくない?

2019/02/27 22:21

一同のうなずきを見て、レオは諦めて石版を担ごうと手にかけた。


しかし、それより早く石版を担ぐ者があったではないか!

それは誰あろう、先ほどの触手たちだった。

2019/02/27 22:21

eijivocal23

お、お前ら……!

恩返しをしてくれるのか?

2019/02/27 22:22
触手たちは束になって石版に絡みつき、なんと持ち上げた。

こうして、外まで楽に石版を運ぶことができたわけだが――

2019/02/27 22:55

hosiazuazu

さっきは暗くてよくわかりませんでしたが、この石版……


もやし農家さんの名前が長々と彫られているだけですわよ!!

2019/02/27 22:58
やっぱり茶番だったのね
2019/02/27 23:00
はじめに言っただろう。

これは実習であると。古代のもやしについて書かれた石版など、あるわけがなかろう。


だが、喜べ。頑張った貴様らには、約束通り温泉テーマパークという報酬が待っている。


楽しみにするがいい!!

以上!! 解散!!

2019/02/27 23:00
というわけで、近いうちに合同の温泉回!!


過度なえっちシーンは禁止だが、どこまでやれるのか!!

乞うご期待!!

2019/02/27 23:03

hosiazuazu

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登場人物紹介

ナオミ=クロフォード(今岡パート)


召喚士見習いの1年生。

魔法の成績は、本人曰く「中の上」ということだが、実際のところは「中の中」。

よくもなく悪くもない、典型的な凡人である。

レオナルド=マイルズ(今岡パート)


剣士見習いの1年生。

魔法はからっきしだが、剣の腕はピカイチ。

脳筋っぽく思われがちだが、野卑というほどでもなく、周囲からの人望もそこそこある。

魔法以外弱点ないんじゃないか、こいつ?

ゴン(今岡パート)


ナオミの召喚獣。

ゴンという呼び名はナオミが呼ぶあだ名のようなもので、本人は気に入っていない。

ロイ=マッチョメン(今岡パート)


冒険者学園の学園長。

元冒険者で、むきむきマッチョな肉体は老いてなお健在。

キャラアイコンの下は、「ストⅡのザ●ギエフ」「鋼錬のアー●ストロング」「DBの全盛期・亀仙●」の肉体が付いていると想像すればいい。

学園長を名乗るぐらいなので、魔法にも長けていると思われるが……、その真偽は謎。

というのも、大抵は「魔法(物理)」でかたをつけるからである。

むろんその威力は計り知れない。

カレン=ティーハーフ(今岡パート)


風魔法の使い手で、冒険者学園の飛行訓練担当教師。

一応講師なのですべての魔法は一通り使えるが、とりわけ風魔法が得意。

むしろ風魔法だけなら、現役でもトップクラス。

ただ、極度の対人恐怖症なので、常にお面をかぶっている。


いや、人前に出るのが苦手なら、なんで講師になった?

あ、お面さえあれば、大丈夫だそうですよ。

セリナ=ティーハーフ(今岡パート)


魔法使い見習いの1年生。

名前からわかるとおり、カレン先生の妹である。

姉とは真反対で社交性が高く、周囲に打ち解けるのが早い。

血筋なのか、風魔法の上達速度はピカイチ。

しかし適正とは裏腹に、本人は火魔法をメインにしたいとのこと。

目標は「今のはメ●ゾーマではない、●ラだ」とドヤ顔で言うこと。

ゴリラ(今岡パート)


ウッホウッホ、ウホウホウッホ。

(冒険者学園の剣術講師)


ウホホウホホ、ウッホウッホウッホホ。

(アイコンのせいでオークに見えるが、現役のゴリラである)


ウッホウホホウ、ウッホウ?

(っていうか、現役のゴリラってなんだ?)

デヴァ=ボ=ウチョウ(今岡パート)


冒険者学園の歴史学講師・デヴァ先生。

インテリジェンスソードのため、話すことが可能。

ふだんは飛び回ることによって、移動している。

齢2000年という歴史の生き証人でもある。

むろん武器としての性能もまったく衰えていない。

いや、歴史学もいいけど、こいつが剣術講師でもよかったんじゃね?

ルーチェ=ローズブラウニー(星崎パート)


騎士の一家ローズブラウニー家の3女。騎士である姉と兄がいる。

しかしルーチェは救うべき民を蔑ろにし、貴族であり騎士である自分たちの誇りばかり優先する一族のやり方に反発し、人々を救うための冒険者を目指し、学校に入った。

貴族故に豊富な魔力を持つが、コントロールが苦手。家族からは落ちこぼれ扱いをされている。そんな環境も、彼女が冒険者を志した理由になっている。

幼い頃に剣を叩き込まれ、剣士としての素質を持つが、召喚士見習いである。


得意:剣術

苦手:魔法

好き:甘い物


「私は立派な冒険者になって、困っている人や差別されている人たちを助けるのですわ!」


ラティエ(星崎パート)


ルーチェの召喚獣。見た目は少女で、本人は優秀な精霊を名乗っているが、重度の怠け者。

ルーチェの豊富な魔力にひかれて、やってきた。マイペースで、基本的に言うことを聞かない。


得意:どこでも眠れる

苦手:起きていること

好き:寝ること


「え~、めんどぃ」「ラティエ、お腹空いたぁ」

ニャーシィ=ドルッチェ(星崎パート)


27歳、未婚、彼氏いない歴=年齢。

魔法薬学の先生。なぜか呪術と恋愛に関する魔法に詳しい。未婚なことから、成功率はよろしくないらしい?


「うふふふ。今日は意中の相手を奪う魔法薬を調合しましょうねぇ~~」

キル=ブラッディロード(星崎パート)


元魔王軍の幹部。魔王が倒されたことで、人間側に寝返った。彼が教鞭をとることに反対する者もいるが、人間とモンスターのハーフである点と、強力な魔法の使い手である彼から学べることも多いという点から、学園長が採用した。

魔法戦闘学の教師。


得意:もやし魔法

好き:もやし

趣味:もやし育成


「もやしの持つアスパラギン酸は疲労回復やスタミナをつける効果がある。強くなりたければもやしを食え!」

希望ミライ(星崎パート)


剣士見習い。なにかの手違いで異世界に飛ばされた剣道部。ここはゲームの世界で、自分が主人公の物語だと思っている。主人公にはライバルが必要という理由から、勝手にレオナルドをライバル視している。


得意:剣

好き:自分


「これはアバターってやつね。なんでも出来るのなら、今日から私は超美少女魔法剣士よ!」

ウィル=ラガマフィン(星崎パート)


白竜に乗った魔法オシャレ学の先生。

18歳にして教員となった。冒険者だって、可愛く・かっこよくなくてはならない。そんな考えから魔法オシャレ学を提案した。さまざまなコーデを作る魔法の授業である。

女性にモテる王子様系の女性。


得意:装飾魔法

苦手:辛いもの

好き:おしゃれ


「さあ、ボーイズ&ガールズ諸君。僕がエスコートしてあげよう」

ブラック(星崎パート)


猫型の獣人。鍛冶屋見習いの生徒。元々剣の心得があったが、盗賊に襲われ膝に矢を受けてしまったため、剣の道を諦めた。その際キルに助けられ、キルのための剣をつくるべく鍛冶屋見習いになった。


得意:鍛冶

苦手:熱いもの

好き:キル先生


「オレの命はキル様のためにある」

魔氷剣士マオ(星崎パート)


この世界には存在しないはずの「スマートフォン」という魔道具を持つ少女。どこか別の世界から来た、という噂もある。謎の冒険者。自称「2人の創造神の知り合い」。


得意:ボケとツッコミの二刀流

苦手:じっとすること

好き:楽しいこと


「別の世界でアタシを見た? 他人の空似だろ」

ベルフェゴール市長(星崎パート)


ニャーシィの父。学園のある町ではそこそこ偉い男。最近何者かからの脅迫を受けているらしい。しかし、この件に関して国の騎士や冒険者が首を突っ込むことを嫌い、私兵に対応をさせている。

キルのことを何故かよく知っているが……。


「娘の仕事ぶりを見学させてもらう」

神速のユリウス(星崎パート)


ベルフェゴール市長の抱えている私兵団の幹部・四光剣の1人。と名乗っているが、実は某国の騎士。四光剣はすべて某国の騎士で、ある計画のためベルフェゴールを監視している。


「どうやら君たちは、知りすぎてしまったようだねぇ」

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