第2話
文字数 2,297文字
前回のあらすじ
:曲者が居たので、吹っ飛ばした。
人物A:で、これ、どういうことかな?
人物C:(こえー笑顔……!)見たまんまだろ?
A:……そう。じゃあ、聞き方を変えよう。どうして、DとEが此処 に居るのかな? 教えたはずは無いんだけど。
C:俺が教えたから。締め上げられんの、御免だし。……来い、とは言わなかったけどな。
A:…………(そんな所だろうね、という顔)
人物E:(しれっと)そうそう。一緒に来いとは言われなかったねえ……。あ。いいのかな? 見習い君の疑問に答えなくて。ね? 先生
人物D:(しれっとAとCを無視して)初めまして! パーティメンバーのDです! 神官兼召喚士の鑑定士でーす!! よろしくね!
人物B:……あ、はい。初めまして、Bです。
D:……かっわいいっ!! おねーさん大好きだなあ、素直な子! で、こっちのちょっと根暗な感じのダークローブが暗黒錬金術師のEね。元精霊術師の現バフ&デバフ役!
E:(じろっと、Dを見遣 ってから)……どーもー……。
B:よろしくお願いします。
C:……授業再開の前に、一発殴って、いいよな?
A&B&D:??
E:勘弁してあげなよ。気持ちは解らなくも無いけど。多分、見たことあるんじゃない? ホビットかフェアリー用のショートソード。
A&D:!!(なるほど、そういうことか! という顔)
B:……ええと?
C:刃 渡りの問題ってことだ。(Bに拳 骨)
B:痛っ!
C:お前が俺を見損なうのは勝手だ。けどな。Aの面子や沽 券にも関わって来るってこと、忘れんな。異議申し立てが在るんなら、どうぞ!
B:……疑って、すみませんでした。
C:よろしい!
D:んじゃ、はい!〈回復 〉! (頭を撫でてあげる)
C:まずは、『F2』の〈剣〉のカテゴリーからな。
〈剣〉
・短刀(ダガー)
:武器というよりは冒険の備品。殺傷の用途でなければ、ライセンスを問わずに使える。
・短剣(ショートソード)
:俗に護身用とされる剣。軽量である分、使用者の身体能力に影響されずらい。
・長剣(ロングソード)
:武装戦闘職の標準装備。魔法においては理性の寓 意でもあり、ライセンスを問わずに重宝される汎 用装備の代表格。
・魔法剣
:強く魔法の力を帯びた剣。聖剣、魔剣も含む。
・儀礼用装備
:実用性よりも象徴性に重点があったもの。突剣、騎士剣等。
・大剣(ラージソード)
:背負って持ち運ぶ必要がある巨大な剣。片手持ちには怪力のスキルが必要。
C:……まあ、こんな感じだ。で、何でお前が失礼な勘違いをやらかしたかと言えば、刃渡りがカテゴライズの基準になってるからだ。
B:どういうことですか?
A:刃渡り――刃 の部分の長さで呼称が変わる、ってこと。
C:
・短刀
:中指の先~手首の付け根まで
・短剣
:中指の先~肘 まで
・長剣
:中指の先~肩まで
・大剣
:踵 から肩まで
※直立不動の姿勢で、腕を組まない状態での計測。
B:cmとかの単位じゃないんですね。
C:おう! おもしれーよな。個人の体格差が明確に反映されるし。
E:そ・し・て。はーい、御注目! ミスリルショート持ってる人、出そうねー
A&D:はーい!
C:持ってきてねーわ
E:おっけ! 全然問題ナッシング! (AとDのミスリルショートを見比べさせて)……ほらね。結構長さ違うよ?
B:……はい。違いますね。
E:で、このミスリルショートソードを今からCに渡します! すると……
C:あいよ(受け取ったミスリルショートをBに見せる)
B:……あれ……? もしかして、長さが変わってますか!?
D:正解! オートでリサイズされた、ってこと! ……ま、どんなにリアルに見えてもゲームだよね、って話。けど、体格が基準の一部でも、汎用性が担保されてるから、皆安心して売買できるんだよねえ。
A:リアルだったら、一人一人に合わせてオーダーメイド、だからね。で、前に見たのは何時だった?
B:えーと、新歓イベントのカーニバルっぽい催しの時でした。
D:んー……じゃあ、NPCフェアリーのダンスとかかな?
B:(首を振って)勧誘イベに来てたんだろうパーティが近くで準備してまして。
A:あ! ステージに上ってアピールする、あれかあ……!
B:コスチュームチェンジ……、かな? 『装備禁止中はあたしが預かるから! ……愛用だってのは解るけど、そのショートソードもね。文句が在るなら、新歓のピエロに指名した団長に、直接、言って!!』そんな話をしてて、ホビット? なんですかね。背の低い、少年みたいない人が嫌々渡してたんです。
C:(ミスリルショートを返しつつ)スティールショートが大き過ぎて見えたか?
B:(こくんと肯く)全部同じ大きさなのかな、と。
E:……ひょっとして、ダイブ系RPGは初めて?
B:はい! 1年前くらいに、別ゲーですけど、失踪 事件とか在りましたよね? その時から友人には誘われてたんですけど、親とかが微妙な顔で。新歓アップデートが来るまで、待ってました。
A:……(……うわあ、マジもんの初めて君だあ……! いいなあ、純粋って!)そっかあ……!
C:舌なめずりが透けてんぞ!
(Aから容赦 の無い突っ込みを貰って、無言で悶絶するC)
B:……?
D:喧嘩漫才は放っておいていいから!
E:夫婦 だのなんだの、からかって遊ぶんだよ~! それより、他に聞いてみたいこととか、ないかな?
B:ミスリルって、ソードとかアクスもありますよね?
E:ミスリル製は中盤の必需品だからね! 武器だけじゃなくて、防具でも一通り揃うよ?
B:……一通り、ですか?
D:(キラーンと目を光らせて)それじゃあ、お次はシリーズ装備に行ってみようか!
:曲者が居たので、吹っ飛ばした。
人物A:で、これ、どういうことかな?
人物C:(こえー笑顔……!)見たまんまだろ?
A:……そう。じゃあ、聞き方を変えよう。どうして、DとEが
C:俺が教えたから。締め上げられんの、御免だし。……来い、とは言わなかったけどな。
A:…………(そんな所だろうね、という顔)
人物E:(しれっと)そうそう。一緒に来いとは言われなかったねえ……。あ。いいのかな? 見習い君の疑問に答えなくて。ね? 先生
人物D:(しれっとAとCを無視して)初めまして! パーティメンバーのDです! 神官兼召喚士の鑑定士でーす!! よろしくね!
人物B:……あ、はい。初めまして、Bです。
D:……かっわいいっ!! おねーさん大好きだなあ、素直な子! で、こっちのちょっと根暗な感じのダークローブが暗黒錬金術師のEね。元精霊術師の現バフ&デバフ役!
E:(じろっと、Dを見
B:よろしくお願いします。
C:……授業再開の前に、一発殴って、いいよな?
A&B&D:??
E:勘弁してあげなよ。気持ちは解らなくも無いけど。多分、見たことあるんじゃない? ホビットかフェアリー用のショートソード。
A&D:!!(なるほど、そういうことか! という顔)
B:……ええと?
C:
B:痛っ!
C:お前が俺を見損なうのは勝手だ。けどな。Aの面子や
B:……疑って、すみませんでした。
C:よろしい!
D:んじゃ、はい!〈
C:まずは、『F2』の〈剣〉のカテゴリーからな。
〈剣〉
・短刀(ダガー)
:武器というよりは冒険の備品。殺傷の用途でなければ、ライセンスを問わずに使える。
・短剣(ショートソード)
:俗に護身用とされる剣。軽量である分、使用者の身体能力に影響されずらい。
・長剣(ロングソード)
:武装戦闘職の標準装備。魔法においては理性の
・魔法剣
:強く魔法の力を帯びた剣。聖剣、魔剣も含む。
・儀礼用装備
:実用性よりも象徴性に重点があったもの。突剣、騎士剣等。
・大剣(ラージソード)
:背負って持ち運ぶ必要がある巨大な剣。片手持ちには怪力のスキルが必要。
C:……まあ、こんな感じだ。で、何でお前が失礼な勘違いをやらかしたかと言えば、刃渡りがカテゴライズの基準になってるからだ。
B:どういうことですか?
A:刃渡り――
C:
・短刀
:中指の先~手首の付け根まで
・短剣
:中指の先~
・長剣
:中指の先~肩まで
・大剣
:
※直立不動の姿勢で、腕を組まない状態での計測。
B:cmとかの単位じゃないんですね。
C:おう! おもしれーよな。個人の体格差が明確に反映されるし。
E:そ・し・て。はーい、御注目! ミスリルショート持ってる人、出そうねー
A&D:はーい!
C:持ってきてねーわ
E:おっけ! 全然問題ナッシング! (AとDのミスリルショートを見比べさせて)……ほらね。結構長さ違うよ?
B:……はい。違いますね。
E:で、このミスリルショートソードを今からCに渡します! すると……
C:あいよ(受け取ったミスリルショートをBに見せる)
B:……あれ……? もしかして、長さが変わってますか!?
D:正解! オートでリサイズされた、ってこと! ……ま、どんなにリアルに見えてもゲームだよね、って話。けど、体格が基準の一部でも、汎用性が担保されてるから、皆安心して売買できるんだよねえ。
A:リアルだったら、一人一人に合わせてオーダーメイド、だからね。で、前に見たのは何時だった?
B:えーと、新歓イベントのカーニバルっぽい催しの時でした。
D:んー……じゃあ、NPCフェアリーのダンスとかかな?
B:(首を振って)勧誘イベに来てたんだろうパーティが近くで準備してまして。
A:あ! ステージに上ってアピールする、あれかあ……!
B:コスチュームチェンジ……、かな? 『装備禁止中はあたしが預かるから! ……愛用だってのは解るけど、そのショートソードもね。文句が在るなら、新歓のピエロに指名した団長に、直接、言って!!』そんな話をしてて、ホビット? なんですかね。背の低い、少年みたいない人が嫌々渡してたんです。
C:(ミスリルショートを返しつつ)スティールショートが大き過ぎて見えたか?
B:(こくんと肯く)全部同じ大きさなのかな、と。
E:……ひょっとして、ダイブ系RPGは初めて?
B:はい! 1年前くらいに、別ゲーですけど、失
A:……(……うわあ、マジもんの初めて君だあ……! いいなあ、純粋って!)そっかあ……!
C:舌なめずりが透けてんぞ!
(Aから容
B:……?
D:喧嘩漫才は放っておいていいから!
E:
B:ミスリルって、ソードとかアクスもありますよね?
E:ミスリル製は中盤の必需品だからね! 武器だけじゃなくて、防具でも一通り揃うよ?
B:……一通り、ですか?
D:(キラーンと目を光らせて)それじゃあ、お次はシリーズ装備に行ってみようか!