恵人の編13
文字数 408文字
沢口も、宇宙世界を体験したのでは? そうだとすると、2人は同じ場所に?
もしかして、あの巨人の手は、沢口の手か?
そうあれこれと考えている間に、新都心の上空までやってきた。アホ女が知事をしている東京都庁の展望室や超高層ビル群の合間をすり抜けていくと、白い巨塔のような大きな病院が見えてきた。
そこは、有名人たちも利用しているらしいN大学の付属病院だった。
そのN大学病院には、いま一番人気絶頂のトップアイドルも入院していると、アイドルオタクの施設のお兄さんが教えてくれた。
他の病院には脇目もふらず、ここにきた沢口の狙いも、彼女だったのだろうか?
ひょっとして沢口は、中年オヤジのアイドルオタクだったのか? しかもそのオタクぶりは、霊になっても変わらない。人間は見かけの判断だけでは、わからないということらしいが、自分をあれこれと伝道師のように説教していた沢口も、アイドル追っかけの連中と同類なのか?
もしかして、あの巨人の手は、沢口の手か?
そうあれこれと考えている間に、新都心の上空までやってきた。アホ女が知事をしている東京都庁の展望室や超高層ビル群の合間をすり抜けていくと、白い巨塔のような大きな病院が見えてきた。
そこは、有名人たちも利用しているらしいN大学の付属病院だった。
そのN大学病院には、いま一番人気絶頂のトップアイドルも入院していると、アイドルオタクの施設のお兄さんが教えてくれた。
他の病院には脇目もふらず、ここにきた沢口の狙いも、彼女だったのだろうか?
ひょっとして沢口は、中年オヤジのアイドルオタクだったのか? しかもそのオタクぶりは、霊になっても変わらない。人間は見かけの判断だけでは、わからないということらしいが、自分をあれこれと伝道師のように説教していた沢口も、アイドル追っかけの連中と同類なのか?