第３話　２０２１／０６／１１

2021/06/11
死なない程度に生かされている。
自分の家は貧乏に近いが食に困ることはなく、かといってお金持ちではない。
働けばぎりぎりの最低限の生活が出来る。
家にゲーム機など余暇を楽しむものはない。
生活必需品としてスマホと学生時代のパソコンがあるくらい。
そのパソコンでこの日記も打っている。
日々に余裕がない、遊びに行くのもカラオケくらいだ。
外に出て散歩をしたりバドミントンをしたり、とても久しい記憶だ。
何か派手に遊んでみたい、無駄に使えるお金も無い。
家族旅行に行ってみたい、初めての楽しいお出かけになるかも知れない。
修学旅行以外で旅行に行ったことがない。
船に乗ってみたい、1回も乗ったことがない。
外国にも行ってみたい、県外に行くことすら希だ。
昔からやりたいことは沢山あったが出来たことの方が少ない。
労働ばかりしていて、自分の好きなことなんて1番に出来ない。
こんなことばかり言っていても仕方が無い。
病気になってもお金はかかるし働かないといけない。
何で生まれてきたのだろう、親の過ちとしか思えない。
うつ病になるような失敗作で親も期待外れだろう。
家族を支える立場になるつもりが寄りかかっている。
病気になってから何も出来ていない、余計なことばかりしている。
久し振りに心臓がずきずきと痛む。
今日見た夢は忘れてしまった。
久し振りにカラオケに行った、時間が上手く使えない。
歌うのは楽しい、でも思っている様に歌えなくて落ち込む。
何をしてもマイナス思考で嫌になる。
そのときを楽しんで生きていきたい。
いつも使っている機種以外を使ってみたら意外と使いやすかった。
このまま生きていても楽しいのだろうか。
つらいことの方が多いなら消えてしまいたい。
痛みが、死が怖い、それだけで生きている。
生きていることに楽しみを見出したい。
物心付いたときから死にたかった。
このままの生活が続くなら早く終わりにしたい。
そんなことを考えているが1回も死ねたことなんて無い。