第3話 糸 口
文字数 824文字
～5月(2年生)、朝の大学～
おはようございます。
(！！)
うィッす。
アイバさん、
後で少し時間とれませんか？
(？)
～同日、喫茶店～
あのォ、
この間言ってた「心の手」でしたっけ？
あれって何ですか？
(！！)
あ、コジマさんに関係することみたいだったんで。
よく覚えてたな。
内容によっては
ミスコン参加のきっかけになればと・・・
なるほど。
・・・
ミナミちゃんってフリーなんだぜ。
えッ、そうなんですか？
意外だろ？
はい、てっきり・・・
(ミスコンに出たがらない理由は
彼氏の存在だと思ってたけど・・・)
気になる相手はいるのかもな。
(気になる・・・か。)
(もしそうならそっちから攻める手も・・・)
コジマさんって独特の感性ですよね。
自分のことをわかってないっていうか、
天然っていうか、
(？)
だって、自分の取り巻きにアメとか配るんだぜ。
(！！)
あいつら勘違いするから、
やめとけッて言うんだけどさ。
クスッ、
そういうところも人気なんですかね。
かもな。
・・・
「心の手」、
(！！)
「好きな人とつなぐ」、
それが理想なんだってさ。
(？)
オレもよく知らないけど。
・・・
(何だ？アイバさんのこの感じ・・・)
詩人だろ？
なかなか。
(一見、とっつきにくい感じだったけど・・・)
詩人には詩人の口説 き方があるのかもな。
参考になったような・・・
(不思議？心地良さ？)
意外と取り巻きたちの方が
良い情報持ってたりしてな。
アイバさんたちに敵 うはずないですよ。
(そんな言葉で済まされるのか？)
じゃあ、ハセか。
取り巻きの後にハセガワさんって、
失礼じゃないですか？
まァ、取り巻きの中の
リーダーみたいなもんだからなァ。
クスクスッ
はいッ！
同意の笑い、本人に報告しまァす！
え！？あ、違っ
クスッ
・・・
(胸の斜め下がムズ
(ニヤけるような？)
(？)
(自分でも何を言ってるのか・・・理解できていない？)
どした？
あ、いえ・・・
(照らされてる？心の中？)
(オレの
