色々試してみてくれないか? 1
文字数 1,290文字
何を言おう? 言えば、その通りの行動をとる……それが催眠術。
おそらくは学園で一番の頭脳の持ち主……そればかりか、容姿もトップクラスの美少女、名門演劇部を率いるリーダー……その彼女を自分の言う通りに操れる……。
いや、それだけじゃない。
催眠状態中の出来事を彼女は憶えていないのだ。
おそらくは学園で一番の頭脳の持ち主……そればかりか、容姿もトップクラスの美少女、名門演劇部を率いるリーダー……その彼女を自分の言う通りに操れる……。
いや、それだけじゃない。
催眠状態中の出来事を彼女は憶えていないのだ。
それは、改めて自分の立場に気づかされたことを意味する呟き。
そして、この状況であれば当然の、あらぬ妄想、よからぬ考えにむらっと心をざわつかされたとしても、そんな男の子を誰が責められようか。
そして、この状況であれば当然の、あらぬ妄想、よからぬ考えにむらっと心をざわつかされたとしても、そんな男の子を誰が責められようか。
たとえば、そこの部分をめくって中を覗いたとしても、今なら全く気付かれることはないという事……いや、いやいや! そんな卑怯な真似……人として最低の下衆な行為だ。
しかし、そう……
しかし、そう……
抑えきれない邪悪な想いに悶絶する。
しかし! しかしである。
それが逆らいがたい本能的欲求であることもまた事実。
しかし! しかしである。
それが逆らいがたい本能的欲求であることもまた事実。
身悶えする彰の前で、静かな呼吸に従って鏡花の胸がゆっくりと上下する。
普通なら触れたくても触れることの叶わぬその魅惑の膨らみを……今なら、誰にも――当の本人にすら――咎められずに好きなだけしたいことができるのだ。
嗚呼、その誘惑に耐えられる男なんているのだろうか!?
普通なら触れたくても触れることの叶わぬその魅惑の膨らみを……今なら、誰にも――当の本人にすら――咎められずに好きなだけしたいことができるのだ。
嗚呼、その誘惑に耐えられる男なんているのだろうか!?
ゆっくりと、手が伸びる。
セーラー服越しに、彰の指先が第一関節……第二関節……ずぶずぶと沈み込んでいく感触がたまらない。
一瞬身構えた彰だったが、鏡花の反応はそれだけで、叫び出しもしなければ、指を振り払おうともしない。
憧れの人になんということを!
しかし、もう後戻りはできないのだ。
いや、気づかれていないのだからいくらでも後戻りはできるのだが、そうではなく、彰自身の気持ちのことだ。
今更、もうこれで終わりという事にはできない。
しかし、もう後戻りはできないのだ。
いや、気づかれていないのだからいくらでも後戻りはできるのだが、そうではなく、彰自身の気持ちのことだ。
今更、もうこれで終わりという事にはできない。
もう一方の腕を伸ばして、そちらの手もあてがう。
両の手の平で包み込んだふたつの温もりをなぞるようにして親指を滑らし探索する。
両の手の平で包み込んだふたつの温もりをなぞるようにして親指を滑らし探索する。
コリッという感触に突き当り、その部分を摘まめるように指をねじ入れる。
少し切なげな顔となって身をよじる鏡花。
その仕草に彰の背筋がゾクソクする。
その仕草に彰の背筋がゾクソクする。
もっと反応が見てみたい。
衝動に駆られるままに指を遊ばせ、適度な強弱をつけて弄ってやる。
衝動に駆られるままに指を遊ばせ、適度な強弱をつけて弄ってやる。
くねる身体、吐き出される熱い吐息。
それでも、鏡花は喘ぐだけでそれ以上の事を口にしない。