第13話 大人の歯

文字数 835文字

 少し前、3カ月に1度の歯科検診へ行ってきました。メインは歯石除去。コレがね〜、なかなかどおして、毎回やるのよね。ガリガリと。もちろん朝晩磨いていますよ。

 でも丁寧に時間をかけて磨いているかと訊かれれば、自信がない。私が行っている歯医者では、プラーク率が出る。つまり歯石の付き具合だ。ここ数年30%台を切れない。見た目はキレイだと思う。でも、検診されればガリガリやられる。プラーク率と同時にどの辺がダメなのかも、図で赤く示してくれている。 磨き方が甘いのは、両奥歯の裏側で特に上の3本。

 以前は、下の前歯が1本不揃いで、その歯の磨き方を中心に指導されていたので、さすがの私も念入りに磨くようになった。おそらく以前も上の両奥歯の裏側は怪しかったはずだが、そこの指摘はスルーされてきたように思う。

 毎度毎度、同じようなプラーク率では納得がいかん。そこでついに、手磨きよりもキレイになりそうなイメージの電動歯ブラシを購入した。使い方を見ると〈1ヶ所につき2秒充てる〉とある。〈あまり強く充てると警告音が鳴る〉とある。歯磨きは強くゴシゴシはダメだと随分前から知ってはいたが、ついつい力を入れてしまいがち。慣れるまで、何度も警告音が鳴った。

 とにかく、次の検診日には30%を切っていたらいいなぁなんて思いながら、歯を磨いていた。ところがである。今回は前回よりもさらに高いプラーク率だった。なんでやねん?確かに、ここのところ寒くなって、やっつけ仕事で磨いていたこともある。でもそんなことは手磨きのときにもあったはず……では、なぜ?Why?

 歯石のある図を、いつも以上に見つめた。赤色は、歯間にビッシリ付いていた。そう言えば、電動歯ブラシにしてから、歯間ブラシもフロスもあまりしていなかった。電動歯ブラシを過信していた。歯間はやはり自らの手で丁寧に。次の検診までに、意欲が落ちませんようにと願うばかりだ。

 大人の歯は、歯だけの問題じゃありません。歯茎が衰えれば歯間も増える。やれやれ。
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