第76話 リングでグリングリン 迅雷マズル・フラッシュ!

文字数 7,331文字

 ノウマク サンマンダ バザラダン カン……

 メカ不動の持った戟から放たれたミサイルは、カシラの長い尾によって空の彼方へ跳ね返された。
 だが、戟ミサイルは自動追尾ミサイルで、再び進路を変えてカシラの肩口にヒットした。カシラが雄たけびを上げて、苦しんでいる。
 次にメカ不動明王の眉間から、火生三昧ファイヤーが放たれた。
 何せ十万度の火炎だ。近くに居るだけで、ありす達は全身をめちゃくちゃな熱さにさらされた。カシラがひるんだ隙に、今度は三鈷杵の閃光が稲妻を生んだ。ギガトン喝(かつ)である。
「やっるわねェ……メカ不動」
 ありすもワクテカが止まらないらしい。
「メガトンメガトーン♪」
 ウーが意味不明の賛美を送った。
「寺フォーマーズの技術の粋を結集した最終仏法法具ですッッ! 白彩の生み出した菓子細工の怪物などに負ける訳がありません」
 マズルが少年のように目をキラキラと輝かせて、叫んでいる。よくこういう奴、怪獣映画で居るよな。
「ありがたいわね」
 ありすは感慨無量気味に言った。
「お手手のしわとしわを合わせて、南~無~」
 ウーが手を合わせ始めた。
「仏像が……ぶつぞう」
 ウーは危うく寒いギャグで周囲を再凍結させかけて……なんてことには、白井雪絵ではないのでならなかった。
 雷撃を受け、身体が崩れかかったカシラは、おそらく何千トンはあろうかという伽藍を持ち上げ、メカ不動へと投げつけた。さすが馬鹿力である。
 投げられた伽藍は、宝剣と金剛棒のデュエル反撃に打ち砕かれ、あさっての方向へと落下していった。メカ不動の身体は極楽浄土チタニウムである。そう簡単には破壊できない。
 メカ不動が羂索(けんじゃく)を振り回すと、一帯に風速百メートルの強風が吹き荒れた。寺フォーマーズを覆う、カシラのお菓子化の毒気がたちまち吹き飛んでゆく。
 路上で見上げているありすらも同じく飛ばされそうになった。
「きゃああ」
 ありすは踏ん張った。
「イヤだもう、あいつらぁ~! どっちも二人して町を破壊してるだけじゃないのよッ!」
 ウーが不満を漏らすのも無理はない。
 正義側と悪者側が町を破壊する。ありがちなヒーロー特撮モノのパターンだ。が、その声さえも両者の衝撃音で掻き消えていた。
 メカ不動が回転させる羂索が、青白い光を帯びていく。もしも不動明王の羂索に掛かれば、カシラは完全に身動きが取れなくなる。王手、チェックメイトだ。
 すると大糖獣の姿が突如消え、百メートル西へ出現した。
「テレポートした!?」
 カシラはメカ不動から離れ、周囲の大伽藍を光線で菓子にした挙句に、バキバキと音を立ててそれを食い始めた。ついでに脇を通り過ぎたお菓子のTレックスや、お菓子になった人々をも捕食している。
 首を上げたカシラの身体は、虹色の鉱物のように輝き始めた。
「何だアレ、どーしたアレ?」
 時夫がカシラを凝視すると、白い大理石のような質感に変化していた。
 メカ不動明王の羂索が、カシラの身体を拘束した。それを合図に、メカ不動は総攻撃を開始した。
 だがもはや、カシラはメカ不動の憤怒レーザー光や火生三昧ファイヤー、三鈷杵雷撃、さらに戟ミサイルを何発浴びても怯むどころか、逆にそれらを反射していた。メカ不動が放った攻撃は、メカ不動へと跳ね返り、また幻想寺の伽藍群を破壊していった。
「ありとあらゆる光を反射している! どんな必殺技も無効にして、跳ね返すッ! 進化したんだわ。きっと、食った建材を自分の装甲にしてしまったのよ」
 ありすは唇をかんだ。
 ジャバウォック、もといカシラ恐るべし。
 カシラが喰った建材の中に、メカ不動を鋳造した極楽浄土チタニウムも含まれていたらしい。
 カシラは粘着質の「羊羹タール」を噴きつけ、足元から次第にメカ不動明王を固めていった。今度は、メカ不動が身動きを取れない状態になっている。
「まずいぞ……」
 マズルが両手に拳を握って、焦っている。
 カシラの口から、タールとは別種の怪光線が放たれた。その光は、これまでと違った純白のまばゆい輝きだった。
「くっ、この匂いは……」
 お菓子な光線が、格段にパワーアップしたことをありすは悟った。
 メカ不動は六本の腕を振り回し、怪光線を懸命に跳ね除けようとしている。
「なんだありゃ、メカ不動明王が悶絶しているぞ」
 時夫には、何が起こっているのかさっぱり分からない。
「この匂いは……砂糖の三二五〇倍の甘さを持つ、タウマチン! いつの間に、内部に取り込んだんだ」
 これはおそらく、最初から体内に貯蔵されていたものだろう。
「どんどん白くなってゆく……」
 最中と書いて「もなか」。見る見る幻想寺のメカ不動明王像は、強力化したカシラのおかしな光線を浴び、遂に菓子細工と化して倒された。
 もはや、ヤツを防ぐものは幻想寺にはいない。寺フォーマーズは敗北した。その怪光線は再び、町をお菓子化するであろう。

「ダメだったかぁー……メカ不動明王」
「……やっぱり早すぎたんだ」
 マズルが呆然としている。
「さっきは最終仏法法具とか言ってたくせに」
 時夫もみんなも、マズルだけでなく、メカ不動の強さにはかなり期待していたのだ。一時よいところまで行った。だが、敗れた。
「メカ不動、ドンマイ!」
 ウーが手を合わせた。
「僕が何とかします!」
 フィギュアスケーターとしか言いようがない純白の衣装のマズルが、すっと立ち上がった。
「でも王子……本当に勝てるの?」
 ありすは心配を隠せずに言った。めちゃめちゃスリムな青年である。
「はい! 大丈夫です。ウーがいつもいるから。それがこのボクの、安心立命館大学です!!」
「まぁマズルったら♪」
 ウーは頬に両手を添える。
 バカップル、爆発しろ。
「何か、ヤツに弱点はないの?」
「まだ分かりません」
 迫るカシラを前に、マズルはラメの入った黒い手袋の右手をすっと上げる。果てサテ、銀板の王子・マズルの科術とは?
「無事、マズルさんと再会できたようですな!」
 そこに、エクスカリカリバーブロートを担いだレート・ハリーハウゼンが駆けつけた。
「ありがとう、レートさん」
「いかに巨大とはいえ、所詮相手は菓子細工。私のワニと変わりません。水に濡れると崩れるとか、何か弱点があるはず……」
 レートは、エクスカリカリバーをカシラへと向けて睨んだ。
「それは残念ながら期待できません。ヤツの光線は、空気を冷却して雨を雪に、つまり綿菓子にできます。やつは、恋文町の天候をも司っているのです」
 マズルの説明では、サンダーバードでも勝てないってことだ。
「僕が攻撃して、勝機を探ります。皆さん、チャンスがあったら即攻撃してください!」
 その黒手袋の手には、いつの間にかマシンガンが握られていた。マズルは風のスピードで走り去ると、大糖獣カシラの尾から脚へと、脚から胴へと、身体を伝ってジャンプで飛び上がり、回転しながらマシンガンをぶっ放した。
「マズルフラーッシュ!」
 マシンガンから放たれる光のことをマズル・フラッシュと呼ぶ。マズル・フラッシュ……つまりこれこそ、ウサメンの意味論なのだ。
 かくて雪絵、ありすに続く第三のマシンガン科術使いが恋文町に登場したのである。
「これは!? うわわっ、ハバネロのマシンガンだ」
 「匂い大臭集」を読破したありすは、マズルの銃撃の不穏な辛気を嗅ぎ取った。
「はい、西部で採取しました」
 やはりマズルも西に行っていたらしい。
「そうか、辛味で対抗か……って、目が痛たたた」
 ハバネロ。辛さの単位は、二五万~四五万スコヴィルという唐辛子。
 それに続き、うさぎビームが連射され、レートのエクスカリカリバーが怪しく青白い光を放って、カシラを斬りつけた。
「よーっしゃ、じゃああたしも。黒水晶を回収した本物の科術師のパワーを見せ付けてやるー!!」
 マズルの回転エネルギーに、古城ありすは無限たこ焼きの光弾を乗っけ、らせん状にぶっ放していった。
「お……俺も」
 金沢時夫は……とりあえず誘導棒をライトセーバーにし、レートの援助に廻った。が、すぐさま退却する。目が痛すぎる。少なくとも自分の身を守って、みんなの迷惑にならないように避難するだけで必死だった。
 身体の大きいカシラは、自在にピョンピョンと飛び回るウサメン、つまり佐藤マズルの螺旋上マシンガン攻撃に翻弄された。マズルのハイスピードには勝てないらしい。
「あっ、瞬間移動するよ。光ってる」
 ウーが鋭く指摘すると、
「させるかぁー!!」
 マズルは瞬間移動した先を予測し、韋駄天で先回りしてマシンガンを向けた。
 カシラの瞬間移動は兆候がある上、それほどの距離を移動できない。いかに瞬間移動しても、超高速移動するマズルにはほとんど効果がないのだ。
「ゴースト・ペッパー、マズルフラーッシュ!」
 マズルはさらに上位の辛味のブート・ジョロキア、通称「ゴースト・ペッパー」を閃光と共にマシンガンでぶっ放した。
「カシラが悶絶しているッ!」

 その時、怪獣とは違う、ゴゴゴゴ……という轟音が駅の方向から響き渡った。何やらDJ風の声が載っている。
「コンバンワ、ありすさん」
 昼なのにこんばんは。まさかあの人物は……。
「あれは!?」
 全員が振り向いた。
「J隊だ。小林店長のトラックだ!」
 科術トラックを先頭に、科術軍隊と化したJ隊は、一斉にカシラへ向けて科術弾を撃ち放った。その隊列には、西で見かけたメカメカフォースも加勢していた。
「うわっ。なんだこれ、ますます空気が辛いぞ……」
 時夫が咳き込む。
「トリニダード・モルガ・スコーピオン。一五〇万スコヴィルです! 赤い悪魔と恐れられている唐辛子です」
 サングラスの小林店長がニカッと笑った。
「やめてよ! 命に関わるじゃない」
 ありすが抗議した。
 J隊は「ダークスター」戦以来、料理科術の研究を重ねに重ねて、ついにカシラを打倒するレベルの砲弾を開発したらしい。それがマズルの武器と同様、西の意味論を支配した辛味だった。だが……。
「クッソゥ、倒れない。さすが白彩のショゴロースが作った究極生命だけのことはあるわね!」
 ありすやウーの放った光弾の量も、かなりのものだった。特にありすは黒水晶を回収し、そのパワーは絶大なもののはずだ。
「そろそろ止めと参りますか!」
 小林店長が右手をパチンと鳴らした。まだ、何か奥の手があるのか店長。
 自衛隊の火器から紅蓮の炎、としか言いようがない辛味が放たれてゆく。それは、地獄のかまどを覗き込んだような色をしていた。
「キャロライナ・リーパー。三〇〇万スコヴィル! ちょ、店長! 馬鹿じゃないの? 皆、逃げて……」
 ありすも一時退避するしかなかった。
「マズル・フラーッシュ!」
 佐藤マズルの華麗な回転が、その辛味を拡散させ、カシラへと向けて増幅させた。
「マズルは、辛くないのかしら?」
 ウーも彼氏を心配する。

 ギャオオオーンンン……ンン……。

 カシラが雄たけびを上げて、その動きを停止した。
 ちょうどその時、町内を一周してきたウンベルトA子が、ランニングを終えて戻ってきた。
「あんたも参戦しなさい! この状況で、のんきにジョギングしてるつもりじゃないでしょうね?」
 妙なタイミングで現れたものだ。
「アラご苦労様。いいわよ~。ヒーローは最後の瞬間に登場するものだしねェ」
「えっ誰が?」
 ダヨネ~ダヨネ~。A子は身体をクネクネさせ、なぜか余裕ぶっこいていた。
「リクエストにお答えして、見せつけてやりますわよ、バブル絶頂期の力をネ」

「鈴木A人、ザ・ワールド!!」

 A子はパーにした右手を顔の前に、左手を下にし、見事なJOJO立ちをして叫んだ。一瞬で時が、皆が、町が凍りついた。
 やがて……。
 日差しが眩しい。
 ありす達はキョロキョロと辺りを見回した。唐突に町の空気がカラッカラになっていた。恋文町が一気に青空へと晴れ渡り、地味色だった町の色彩は、なぜかビビットカラーに彩られていた。
 見上げればカッキリとした濃い青空。時夫は風にも色が着いている、よーな気がした。ありすはその風に、ミントの香りを感じた。これは、バブル期に活躍した鈴木A人のイラストの世界観そのものだ。
「このカリフォルニア感……やめてくんない? 冬なんだけど?」
 カシラすらその景色の一部分と化している!
「金時君。あんた、顔がわたせせいぞうキャラみたいよ」
「そぉいう君だって、いつからそんな好景気で軽佻浮薄な笑みを浮かべるようになったんだ」
「どぅ? 山下達郎の『高気圧ガール』が聴こえてくるでしょう。毒を持って毒を制す、よ」
 ……自分で言うな。
「おい、カシラが日差しで縮んでいくぞ」
 時夫が叫んだ。A子はモチロン、カシラすらもバタ臭い怪獣にデザインの変化が認められる。そしてそのバターが溶け出している。バブルの力、恐るべし。
「ホントだ、奴の身体の色が元に戻ってる!」
 ありすは無限たこ焼きのポーズを取った。
「今だ!」
 ありとあらゆる辛味、光弾がカシラに向かって放たれていった。
「ここは僕が止めを刺します」
 そういうとマズルは両足を大地に踏みしめ、左足で大地を強く蹴り、全身をバネにして重心を一気に突き出した右肘に集約させていく。
「……八極拳!!」

 ドシン・ン!

 物凄い音が町中に響き渡った。
 猛スピードの体当たりを肘の一点に集めた打撃だった。佐藤マズルの右肘はカシラの全身に振動を与える、強烈な一撃となった。
「まさかカレ、八極拳の使い手だったなんて!?」
 肘鉄での体当たり、それが八極拳である。体重を肘に乗せて撃つとどうなるか、相手の内臓は砕ける。この超至近距離の打撃は暗殺拳として知られ、格闘技では使用できない。マスルによると、台湾では大統領SPが全員使えるというのだ。
 マズルは超速度で移動できるスピードを、大地を蹴る震脚で、螺旋の渦のように身体を伝播させ、右肘に送り出した。その蹴る力、通常人の百五十倍以上-----。
 伝説の必殺拳法を目の当たりにして、そこへ皆が続いた。
 全員の猛攻撃を受け、カシラはモロモロと崩れていった。
「あぁ……イテテ」
 ありすがしかめ面している。
「大丈夫か!?」
 時夫が駆け寄った。
「突き指しちゃったじゃないのよモウ!」
 こうして幻想寺の寺フォーマーズの尽力と、マズルやありすらの攻撃によってカシラは打倒された。
 で、恋文町はA子の意味論の副作用として、結局南カリフォルニア化している。
 幻想寺は徹底的に破壊されて沈黙した。マズルによると、巨大化した伽藍自体は崩れ去ったが、瓦礫を撤去すればどこかに幻想寺の元の建物があるらしい。
 「また、白彩に戻ってこの町の浄化科術をやり直さないと……」
 ただ、白彩工場はカシラによって徹底的に破壊されている。そこから地下へ行くこともできなかった。

 一行は小林店のフードトラックに招かれた。全員でカツ丼をほうばる。久々のまともな食事だった。二階にはまだ、ネルカッツ提督が寝ているのだろうか。
「まずいわね。いや、カツ丼がじゃなくって。……白彩がこれじゃ、カシラの吐いたお菓子化光線の影響で、地下の連中が出てきてしまう」
 ありすはすでに二杯目のカツ丼をほお張っていた。カウンターで皿を拭いている小林店長も、この町の少しずれた時空に囚われた住人の一人だった。そしてJ隊自体も。
 恋文中央公園は、真ん中の池の水が抜けると地下通路となり、そこから蜂人が這い出してくるだろう。
 遂に、蜂たちが恋文セントラルパークの噴水から地上へとあふれ出す時が近づいている。さらに女王が地上に出たらもうおしまいだ。勝てない。
「ねぇ、地下の蜂人たちが一気にマンホールから出てきたらどうする? 収拾つかないよ」
 ウーは食べ終えて、お茶を飲んでいる。
「もしマンホールから出てきたら……ピコピコハンマーで叩いてやる」
「町全体を使った壮大なモグラ叩きか!」
 そんなことができるのかどうか想像しただけで、その展開は避けたいと時夫は思った。
「急がないと。地下で変身中の女王と直接対決するしかない」
 幸い、マズルは地下への鍵を持っていた。いよいよ恋文ビルヂングの101号室から地下へ向かう時が来た。とはいえ、レートとA子、J隊はそれぞれの日常へと戻っていった。レートなどはこれまでもよく協力してくれたものの、自分の店を中心とした行動範囲での援助だった。こうして時折、協力してくれるだけでもありがたいのだが。
「私達はいつも少数だった。時折、J隊みたいに加勢してくれる勢力がいたけど、私たちは少数精鋭でいいのよ」
「オレは精鋭じゃないよ」
 時夫は慌てて否定した。
「いいえ。私、勘違いしてたの。少数精鋭って、精鋭を少数集めるという意味じゃない。少数だと全員、精鋭にならざるをえないってことよ! もちろん君もね」
 ありすは時夫を一人前として認めていた。
「兎に角、何か鼓舞しなきゃ」
 ウーの提案で、「薔薇喫茶」の冷蔵庫でキンキンに冷やしたソーカイゴーカイZで四人で乾杯して、決戦に出ることにした。
「行くわよ。恋文ビルヂング101号室から地下へ! 撃ちてしやまん、鬼畜、真灯蛾サリー!!」
 古城ありすはスキップをして、金沢時夫のアパートへ向かった。石川ウーもそれに倣い、佐藤マズルも倣う。仕方なく時夫は、三人の後に続いてスキップした。
 ……なぜスキップで行く?

 ギギギィ~ィィィ……。

「このドア、雰囲気ありすぎるわね。物凄く」
 ウーが何となく言った言葉で、「真下」へと向かう緊張感が「増した」。下へ下へ続く階段は、真っ暗な地下世界へと続いている。

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