第53話 our way home

文字数 7,634文字

 ラムザスベル事変は、聖剣をはじめとした英傑たちの尽力で終息した。
 グレゴリ・ロードシルトに意趣を持ち、その姿を盗んだ我法使いの犯行というのがラーガム公式の発表だ。
 当の我法使いは聖剣により成敗され、行方不明となっていたロードシルトは、数日後、側近の手により監禁場所から救出された。
 とはいえ多数の死傷者――実際は既に死んでいた者が明らかになっただけなのだが――を出した騒ぎである。何もかもが元の通りとはいかなかった。
 特にロードシルトへの不信は根強く、彼が表舞台に出ることはほとんどなくなっている。また姿盗みの我法使いは、ラムザスベル公の過去の戦歴における被害者であったとの風聞があり、過去の都市軍、国軍の動きに対する調査が近く予定されていた。
 ロードシルトは罷免され、王家かクランベル家より新たな代官が派遣されるであろうというのがおおよその見方である。半分殿は権勢の衰え著しく、ただ都市復興に資金を提供するだけの存在と成り果てていた。

 事変において活躍を示したカナタ・クランベルは、剣祭の優勝者として多額の報奨金を受けたのみならず、ロードシルト不在の間ラムザスベルを取り仕切り、平穏を保った功で国からも褒美を賜った。
 後者はクランベル本家が、立て続けに図抜けた働きを見せたカナタを懐柔するためのものだと憶測されたが、実質効果はないものだった。
 事変に関与した縁から、カナタ・クランベルはテトラクラムの代表としてラムザスベルの支援を行う旨を表明。今後友好都市として活動する意志を露わにしている。
 これは実質的なテトラクラムとラムザスベルの同盟であり、クランベルとラーガムに対する敵対であった。
 王家はまだしも、長く権力に癒着してきたクランベル本家を憎む向きは多い。だが聖剣という権威を擁するこの一族と、正面立って争うのは得策ではなかった。都市と貴族は腹の内に火種を燻らせてきた。
 そこへ一石を投じたのがカナタのこの姿勢だった。
 クランベル本家が拠り所とした聖剣は、今、新たなテトラクラム伯の掌中にある。魔皇を捕らえ、他の英傑との交流も活発で、更に傾けりといえども半分殿と同盟関係を持つにまで至ったのだ。水面下で接触が活発化するのも当然というものであろう。
 ラムザスベル駐留貴族から多数の付け届けが贈られたのみならず、歳若く経験の浅いカナタを神輿(みこし)として最適と見たのか、縁談までもが降るように持ち込まれた。
 兼ねてよりテトラクラムを支援し、都市の内政に参画するのみならず当代聖剣の信を得ていたターナー家などは、この一件で随分と家名を上げたものらしい。彼らにしてみれば、息子とカナタの繋がりはまさしく奇貨であったろう。
 もっとも王家を含め、新旧クランベルを天秤にかけ、首鼠両端を持す者たちが大半を占める。それでも下に見ていたカナタの反撃は、クランベル本家を大いに動揺させるものだった。

 これらのことの裏にいたのは、無論ツェラン・ベルである。
 魂食と表裏を成す飼い骨により、彼は半分殿の骸を生かした。カナタとロードシルトの協調は、そのままカナタとツェランの協調だった。
 じりじりと薄皮を剥ぐように、ロードシルトがこれまでに築いた名声を損ねていくのもまた、飼い骨のやり口である。このまま一年ほどの時をかけ、半分殿には老醜を晒しながら退場してもらうつもりだと当人は語っていた。
 ツェランがカナタに接触してきたのは、驚くべきか事変の直後だ。

『ロードシルトは、未だ生き延びていよう』

 無数の使役体が機能を停止したのち、オショウは一同にのみそれを告げた。
 利拳の連鎖は、肉人形の掃討を目的としたものである。ために法の(えにし)を手繰り、真火がロードシルトへ及ぶまでには数呼吸ぶんの時を要した。
 この遅れの内に、法を遮断された感触があったのだとオショウは言うのだ。
 ロードシルトを取り逃しては、いつまた同様の騒擾(そうじょう)があるか知れたものではない。ただちに捜索を行おうとしたところで、カナタの所持していた頭蓋骨が口を開いた。

『その儀には及びませんぜ、旦那がた』

 ツェランは自身が魂食本体の居所を突き止めていることと今後の計画を明かし、復讐を完遂すべく、ロードシルトの身柄を要求した。
 しばしの論議ののちこれが通り、(おおやけ)には以上の流れと相成ったのである。ツェランの憎しみが半分殿のみに注がれるからこそ、取りえた協力体制だった。
 復讐の心と、善政は齟齬しない。
 少なくとも都市の人間を救おうという形を見せたツェランが、ロードシルトの如き暴虐を行うことはないだろう。何よりそれは、彼が飼う骨たちへの裏切りに他ならない。
 我法とは埋まらぬ(ほら)だ。心魂の欠落だ。だが餓えとは、満ちれば消えゆくものである。
 ツェランもまた己が望みを成就し、満ち足りて終わるように思われた。ロードシルトの件を片付けたのちは、世から遠ざかるつもりだろうと思われた。非業の死を遂げる者が多い我法使いとしては珍しい、甚く穏やかな幕引きである。
 だからカナタが彼を引き留めたのは、若さゆえの感傷でしかない。

『手前の生きざまはね、聖剣殿。成し遂げたと胸を張れるものじゃあござんせんよ。自分が生きて本懐を遂げるために、多くを見殺しにしてきたんでさあ。お天道様の下なぞ、今更歩ける道理がありやせん』

 テトラクラムへ来ないかという誘いに対し、飼い骨はひどく優しい声で応じた。

『ですがご厚意には、心より御礼(おんれい)を。いつかきっと、寄らせていただきやすよ』

 述べた感謝は本物だろう。
 だが彼が来ることはないのだと、それは少年にも理解ができた。


 *


 それから更に数日を経て、カナタとイツォルの姿は空船の発着場にあった。
 本来ならばすぐさまにテトラクラムへ帰還したいところだったが、大きな波紋を国に及ぼしてしまった手前もあり、両名はこれより王都に向かうところだった。
 未だ混乱が収まりきらぬラムザスベルでは、彼が都市を離れることを惜しむ声が大きい。船着き場に見送りに来たのは、ゆえに仲間たちのみならず、多くの住民たちもであった。

「テトラクラムは、もうしばらくお前に任せきりになりそうだ。悪いな」
「ええ、任されました。今度はちゃんと頼るつもりなので、色々と大丈夫です」

 案じる風情のセレストに、カナタは明るく頷き返す。ただ責任を背負(しょ)い込むだけでない彼の根を汲んだのか、霊術士は黙って肩を叩いた。

「それではイツォル様、わたくしとオショウさまから、ラーフラ様によろしくお伝えくださいませ」
「うむ」
「いいけど、それ絶対、凄い顔すると思う……」

 実を言えばこのふたりには、テトラクラムへの立ち入りを遠慮願っていた。魔皇の精神安定上の問題である。
 以前は何を大げさなと思っていたイツォルだが、オショウの傍若無人を目の当たりにしては、少々考えを変えざるをえない。

「思わぬ事態に巻き込まれはしましたけど、皆さんにまた会えてよかったです」
「わたしも同感。また、そのうちに」

 それぞれに名残りを惜しんでから、改めてふたりは別れを述べた。ラムザスベルの人々へも一礼して謝意を示すと、手に手を取って船へと乗り込む。

「骨休めにはほど遠かったけど、いい経験ができたって僕は思う。イっちゃんは?」
「わたしは、まあ、それなり」
「そっか」

 ちょっぴり残念そうに相槌をして、カナタは指を絡める形で手を握り直した。 

「今回もイっちゃんに頼りきりで、ごめんね」
「別に、いい。むしろカナタは、もっとわたしを頼るべき」
「うん、そうさせてもらうよ。ありがとう」
「気にしなくていい。ケイトさんっぽく言うなら、これはその、内助の功だから」

 もう外からは自分たちが見えないのを確かめてから、カナタは彼女を抱き寄せた。額にそっと唇を落とす。
 そのさまを、やや離れた場所からソーモン・グレイは困り果てて眺めていた。
 出歯亀ではない。ロードシルトの群れを撃退し、事変が終息した直後、彼はカナタに口説かれたのだ。

『僕は自分でやらなくちゃって決め込んでました。でも今回、やっぱり頼れる部分はちゃんと頼るべきって思えたんです。なのでグレイさんのように各地の事情に通じていて、その上腕の立つ方がいらしてくれたら嬉しいなって考えてるんですけど、如何でしょうか? あ、お給金の方は相談の上、できる限り添えるようにしますけど……』

 根無し草の風来坊より、望まれて仕える身分は大変によろしい。
 ふたつ返事をしかけたところで、ふと気後れが生まれた。期待されて役立たずを露呈するのは最悪だろうと、そう考えた。
 どうしたものか悩むところへ、『あの!』と声が割り込んだ。

『助けてくださって、ありがとうございました。それから、ごめんなさいでした!』

 グレイに幾度も頭を下げて謝罪して、それから逃げるように去っていったのは、どこかで見た覚えのある少女だった。記憶をたどり、例の「ひいああ!?」の子だと思い出す。

(ああ、あの子もここにいたんだねぇ。ああいう若くて可愛い子が命拾いできたなら、おじさんも頑張った甲斐があったよ)

 感慨して、口の()で笑んだ。聖剣君のところは、一層頑張り甲斐があるかもしれない。
 そのような経緯(いきさつ)があっての同乗なのだが、どうにも挨拶のタイミングを逸してしまった。

(君たちはさー。ちょっときらきら眩しすぎて、おじさん近づきにくいんだよねー)

 決断を早まったやもと若干悔いつつ、グレイは律儀に背を向けた。



 飛び去る船を見送ってから宿へ戻り、「なんだか寂しいですわね」とケイトが呟く。視線の先にあるのは、空室となったカナタとイツォルの部屋だった。

「別に今生(こんじょう)の別れってわけじゃねェだろう」
「でもやっぱり、寂しく感じてしまうものですわ。ネスフィリナ様とのお別れも辛くって、いっそ持って帰りたいくらいですもの」
「!」

 言いながら彼女は身を屈めてネスを抱き締め、頬ずりをした。いつの間に懐いたものか、ネスの方もくっつき返して、満更でない様子である。

「あまり誘惑しないでくれたまえ。セレストの連れ出しだけでも頭が痛いのだ。君にまでネス君を攫われると私の身が持たない」

 そこへ騎龍を用意していたミカエラが戻り、苦笑気味に釘を刺す。無論冗談だとは思っているが、ケイトからは万一の匂いがして仕方ないのだ。セレストと同種のいきものではあるまいかとは、密かに弓使いの警戒するところである。

「ま、ネス公は甲冑の方の修理もあるしな。今回はミカ公に引き取らせてやってくれ。面倒だがオレも戻って、こいつの解呪を進めるさ」

 セレストが叩いてみせた背負い袋の中には、一冊の書物が収まっている。ロードシルトが秘蔵していた、大樹界進軍時の日記であった。
 テトラクラムからすると喉から手が出るほど欲しい情報が記されていると思われるのだが、残念ながら手記には強固な霊術防護が施されていた。効能は認識阻害。術式を破らぬ限り、ここに書かれた文字は意味あるものとして読み取れぬのだ。決められた手順で術的解錠を行わぬ限り、日記そのものが火を噴き灰になるという周到ぶりだった。
 だがそこまでしてロードシルトが保存し、手元に残していた一冊である。読解が叶えば必ず利があると踏み、霊術に最も堪能なセレストが持ち帰り、術式破りを試みることとなったのだ。

「いやだが待てよ、仕事が解呪なら、オレはここに残っても構わないんじゃねェか? そこんとこどうだよミカ公。お前とネス公がいれば、大体の手続きはそれで済むよな?」
「認められるわけがないだろう」
「!!」

 思いつきめかして述べられた提案は、言下に切って捨てられた。ミカエラはにべもなく、ネスもきっぱり首を横に振る。

「ラムザスベルに残れば、君は呑んだくれるだけだろう。今の君はこの都市の英雄だ。いい酒と見目よい女性を侍らせて、気分よく武勇伝を語って過ごすだけと知れている」
「何を証拠に……」
「今日までの君の行動が何よりの証左だが、言い分はあるかね?」
「……お前はオレのおふくろか」

 この数日、夜になればセレストが飲み歩いていたのは覆せぬ事実である。
 だがミカエラは、その折皆にこう語っていた。

『私の友人は孤児院の出だ。祖竜教会の運営する、どの都市にもあるような院でね。無論いつも経営難だった。あれが深酒をするのは不思議とそうした院の近くの酒場なのだ。更に不思議なことに、いつも財布を落として帰る。まったく大雑把なことだよ。……ああ、本当は私の口から言うべきではないことだ。聞き流してくれたまえ』

 そうしたことを踏まえて、ある程度大人の対応をする余裕が彼にはある。
 しかしネスはまた別だった。財布を落とすのと、香水の匂いをぷんぷんさせて朝帰りするのとは異なる話である。ケイトの抱擁から離れた彼女はつかつかとセレストの傍に寄り、全力で脛を蹴って逃げた。

「おいこらネス公」
「!!」

 睨まれた彼女は、さっとオショウを盾にする。そして僧兵の陰から顔を覗かせ、「んべー」と思いきり舌を出した。
 そのさまにミカエラは肩を竦め、ふたりに挟まれ困惑するオショウを眺めたケイトが、ころころと声を立てて笑う。 

「セレスト様。セレスト様はネスフィリナ様にとって、憧れのお兄様なのですわ。もっとらしく振る舞ってくださいまし」
「憧れだあ? いやオレなんぞ一番手本にしちゃならねェ人間だろう」

 やめてやめてとケイトに手を振ったネスは、当人の返しに何とも言えない顔をした。もう一度脛蹴りを披露しそうな勢いである。

「自己評価の正しさには敬意を表する。が、この場合、少しばかり意味が異なると気づき……いや、君はひとまずそのままでいい。とまれ、じゃれるのはそのくらいにしたまえ。そろそろ出ないと、日のあるうちに予定の行程をこなせなくなってしまう」

 ミカエラの鶴の一声で騒動は止み、三名は騎乗の人となった。
「またな」と片目を瞑ってセレストが拍車を当て、尻馬に乗ったネスが大きく手を振る。

「では、私も失礼しよう。君たちに限っては何もあるまいが、道中の無事を祈っているよ」

 オショウとケイトに別れを告げてふたりに追った彼は、

「そういやネス公、お前テトラクラムに行きたいか?」
「!!」

 ちょうど交わされたそんな会話を耳にして、また王宮へ忍び入るつもりかと、ひとり眉根を押し揉んだ。



 三人と別れた後は、ケイトとオショウの出立である。宿を引き払い、ふたりは隊商の居留地へと向った。
 目立つ容貌の僧兵は、すっぽり頭巾を被っていたが、それでも彼の姿を認め、ひそひそと声を交わす者は少なくない。

「サダク様にお願いをして、正解でしたわね」

 ケイトが囁く通り、ふたりはアプサラスへの帰途も陸路を用いることにしていた。
 ラムザスベル事変で顔が売れてしまったため、こうして注視されるのみならず、仕官の誘いが引きも切らない。ウィリアムズを引き抜くのは困難と見て、狙いをオショウに絞るのだろう。少し目を離すと綺麗どころが彼にすり寄っていて、非常に業腹だった。ネスの気持ちには大変同感するところである。
 こうした干渉を防ぐべく選んだのが、サダクたちとの道行きだった。海路空路ではどうしたって船旅になる。一種の密室に何日間も、そうした手合いと一緒に詰め込まれるのは避けたかったのだ。
 渡りをつけて話をもちかけると、サダクはふたつ返事の了承だった。
 これ以上なく信頼できる衛士が手に入るのに加え、上手くすればアプサラス王家と縁が出来ると見ているのだ。なんとも逞しいことだと思う。
 ふたりが居留地へ赴くのは彼らと合流するためだった。今日の午後には、もうラムザスベルを発つ予定なのだ。

 ――つまり、ふたりっきりは今だけ、ですわよね。

 改めて状況を確認し、ケイトは自らの両頬を叩いて気合を入れる。怪訝なオショウとの距離をいつもより一歩縮めて、腕を組んだ。
 平素は彼を見上げながら歩くのだけれど、流石に今は気恥ずかしさが先に立つ。上気した顔を、娘は真っ直ぐ前にだけ向けていた。

「それで、如何でしたかしら?」
「うむ?」
「ここまでの旅路ですわ。ご案内できたのはまだまだ世界のほんの少しですけれど、こちらも捨てたものではありませんでしょう?」
「うむ」

 淡々とした応答から、しかし確かな肯定を感じ取り、ケイトはやや瞳を伏せる。

「あのですね、オショウさま。わたくし、自覚がありますの。オショウさまがこちらのことをよく知らないのをいいことに、無理矢理ウィリアムズに引っ張り込んだ気がしておりますの。ですから、」

 無意識に彼の肘を、ぎゅっと胸に掻き抱いて。
 ケイトは(まなじり)を決し見上げる。

「ですからこうして旅をして、もしアンデールよりも住みよい場所を見つけたなら、わたくしよりも大事な人に出会えたのなら。そちらを優先してくださいましね。お気遣いいただかなくとも、わたくしなら大丈夫ですわ。全然大丈夫ですとも。ええ、楽勝……」
「先走りだ」

 痛くない拳骨が、こつんとケイトの額を小突いた。
 そうしてオショウは少しの間黙考し、紡ぐべき言葉を吟味する。

「――帰ろう」

 手短な言いに含まれたものを汲み取って、ぱあっとケイトが顔を輝かせた。

 ――うちがオショウ様のふたつめの故郷のようになれたら、わたくし、とっても嬉しいですわ!

 以前口にしたその通りになったのだと、彼は告げてくれたのだ。アンデールが、彼にとって帰る場所になったのだと、そう伝えてくれたのだ。
 そのことを彼女はとても嬉しく、また誇らしく思う。

「少しも不安がなかった言えば嘘ですけれど。でも、わかっておりましたわ。オショウさまがアンデールを選んでくださるのは、わたくし、ちゃーんとわかっておりました」

 こまっしゃくれて(うそぶ)くけれど、弾む足取りは隠せない。

 ――その涙を止めるために、おそらく俺は喚ばれたのだ。

 ついでにもうひとつ思い出し、春風のように笑んだ。

「だってわたくしあの時から、ちょっぴり思い上がっておりますの」

 ゆったりと頷いたオショウが、逆の手のひらを握り、また開く。わずかに振り向き、アプサラスの方角を眺めやった。
 どこまでも高く澄んだ空の下に、ふたりの家路が寝そべっている。
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