第20話鍛冶ウサギ加入

文字数 1,445文字

洞窟からの帰り道、話題はヘルミナさんの事だった。「私のは、優菜みたいに剣を出す事は出来ないけど、その代わり、複数の残像を実体化して攻撃できるのよ。」かる~く言ってるけど、それはそれでかなりのチートだよね。あと、ドルチェさんがさっきからず~とヘルミナさんを見ているんだが、ヘルミナさん、サキュバスの能力使ってないよね・・・そんな事を考えながら歩いて行くとドワーフ王国の城門に着いた。ドルチェさんたちと一緒にいるからか、入国はスムーズだったよ。



改めてドワーフ王国のの紹介をすると、中には色々な種族がいて商いやらなにやらとで賑わっているが、町自体は、鉄と蒸気の町って感じでゴツゴツした鍛冶屋の国ってイメージだ。ドルチェさんの話では、この国の70%が鍛冶師らしい。その中で一番の鍛冶師って、ドルチェさんって凄いんだね。うちに来てくれないかなあ。そして、ドルチェさんの工房兼自宅の着いた。



「・・・でっ・・・おめえさん達は、何の様があってここまできたんだ?」ドルチェさんの問に、俺達は技術者の確保と商いの目処の話をすると「・・・話は、わかった・・・助けてもらった恩があるし、紹介してやりたい事だが、鍛冶師の紹介は出来ねえ。・・と言うよりも、出向く人がいねえんだ。・・その代わりっちゃなんだが、鉱物や薬草は不足しているから、それらはいくらでも売れると思うぜ。あとで商人を紹介してやるよ。」っと言ってくれた。ドルチェさんの話では、この国のドワーフの鍛冶師は王国と全員、ある契約があって、この国を離れた場合、二年は鍛冶仕事が出来なくなるらしい。技術の流出防止のためなんだそうだ。「・・そうっか・・なるほどなあ・・・」そう思っていると、優菜が「・・じゃ・・ドワーフじゃなかったらいいんじゃない。」そう言って、二人のウサミミを見た。それを聞いた、ドルチェさん、ニーナ、ヘルミナさん、はラムとレムを見て、「「「・・なるほど、そうだよね~・・」」」ニヤけた顔で頷いた。ラムとレムは気がついてないみたいだが。「・・ねえ、ラムとレム。たしか、なんでもお願い聞いてくれる約束だったわよね~」優菜の一言に、ラムとレムがきずいたようで、一瞬、ビクッとして、「・・・わたしたち、買い物があるんで・・」っと言いかけると「お願い聞いてくれるって言ったよね・・・ウフフフ」って優菜が遮る。その顔は笑っているが、眼は笑ってなかった。

優菜さん。怖いですよ~~~。

「この二人なら大丈夫だ。腕は、俺が保証する。ラムとレム。おめえたち、旦那について行って自分の腕を振るってこい。」ドルチェさんがそう言って二人を抱きしめる。「・・・もう、独り立ちする時がきたんだよ・・・」そう付け足した。

「「・・・師匠・・・」」二人は、抱きしめられて、驚いていたが、全てを察して涙を流しながら、「「・・わかり・・ました・・。ラムとレムは、リョウさんの元で頑張ります。・・師匠、今まで・・ありがとうございました・・・」」そう返事をすると、二人は俺の方を向いて、「「リョウ様、優菜様、ニーナ様、ヘルミナ様、これからよろしくお願いします.」」っと挨拶をすると、イキナリ二人が光に包まれた。「「・・なに!・・どうなったの?」」二人が驚いていると、「大丈夫よ、リョウのスキル{眷属強化}が発動しただけだから・・・」っと、ニーナが宥める。「たしかに、体の力凄く強くなったような・・・」ラムが答え、レムが頷く。

これで、鍛冶師と商人ゲットしたぜ。
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