マーロウ家の双子

文字数 819文字

― マーロウ邸のリビングにて
私たち2人でティータイムってのも、久しぶりだね
そうね。お互いいろいろ忙しかったけど、やっと時間が取れたわね
ピッパ、コーヒーを一口飲みます
うちのフィオナ&ファビね、最近、縄跳び使ったダンスにハマってるの
縄跳びを使ったダンス?

そう。「A QUESTION OF HONOUR」っていうナンバーのテンポ速い部分に合わせて縄跳び飛ぶんだけど、双子だから跳ぶタイミングとか速度が全く一緒で、振りのシンクロ度が高いわけ

ええっ、すご~い!!フィオナ&ファビのダンス、さぞかわいらしいでしょうね
サラ、コーヒーを一口飲みます

うん、バッチリかわいいよ。それにね、サビは縄跳び全然使わないで、変なウエーブみたいな踊りするの。それがいつもウケる(思い出し大笑)。あの子ら、縄跳びダンスがあまりに楽しいもんだから、ついには「マミィもダディとやってみたら~?」なんて言い出してねぇ(笑)

ヒューゴとピッパの縄跳びダンス!?
サラ、縄跳びダンスをする彼らの姿を想像します
うん。私そういうの割と好きだから、実際にオファーしたの、ヒューゴに。そしたら、「俺は絶対やらねえ!」って一蹴されたw
あはは、そだね~!縄跳びはヒューゴのイメージに合ってるとは言えないわねぇ
まぁ本人も「縄跳び自体俺のイメージに合わねえし、何よりプライベートを切り売りしたくない」って言ってたし
ピッパ、ヨーグルトを掛けたメープルグラノーラを一口食べます
ヒューゴはどちらかというと「謎多き人」のイメージが強いから、身内の姿をあまり表に出したがらないタイプなのね
サラ、ヨーグルトを掛けたメープルグラノーラを一口食べます

うん、割とそだね~。あと、フィオナ&ファビのほうもヒューゴの名前を絶対出さない。2人が言うには、「私たちのアクティビティーに、ダディは関係ないから」だって。でも彼、時々子どもたちの練習風景をほほ笑んで見てるよ

それぞれキャラが際立っててゆかいな家族ね、マーロウ家は
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登場人物紹介

フィル・イェーツ(40)

「LOVE BRAVE」のヴォーカルで、リーダー。

20代のときは、バンドで一番のモテ外見だったらしい。

割と人懐っこい性格だが、「LOVE BRAVE」のフロントマン役。

ヒューゴ・マーロウ(40)

「LOVE BRAVE」のギタリスト。ツンツン系のキャラで、メディア出演時は一番化粧が濃い。

しかしプライベートでは恐妻家なのだとか。

ジミー・オドネル(41)

「LOVE BRAVE」のベーシストで、最年長。見た目によらず、常識人ポジション。

また、カメラとバイクを愛するアウトドア系でもある。

スティーブン・シュルツ(18)

「LOVE BRAVE」のギタリストで、一番年若い甘えん坊。バンドのリーダーであるフィルを慕っている。

実はメジャーデビュー直前に亡くなったメンバーの一人息子。

サラ・スタインベック・シュルツ(40)

スティーブンの母で、亡きティムの妻。貧しい中でも、ほぼ女手一つでスティーブンを育て上げた。また、ヴァイオリンが得意で、ロックも愛好している。

ピッパ・ニューマン(35)

ヒューゴ・マーロウとは事実婚で、彼との間に15歳のフィオナとファビアン(通称ファビ)という双子が居る。マーロウ家では一番発言力を持っているが、家族LOVE。

君影 舞美(?)

この物語の作者で、悪ノリしやすい人。

変なことを言ってLOVE BRAVEをよくイジる。

ケンゾウ・ホシノ(55)

LOVE BRAVEとは非常に付き合いが長いフォトグラファーで、日本出身。とにかく影が薄く、存在を気付かれにくい。

それでもカメラの腕は抜群で、LOVE BRAVEに信頼されている。

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