(二)-15
文字数 235文字
振り向くと、追っ手の懐中電灯の明かりがカムラとスークの顔を捕らえた。二人はまぶしさに思わず光を手で遮った。
追っ手の二人はライトを当てたままゆっくりと近づいてきていた。あと一〇メートルの所まで来た時に、カムラは左手のビルにドアがあることに気づいた。そこには「Bar」と書かれた看板が置かれていた。
カムラはスークの左手首を掴んで「こっち!」と言うと、そのドアノブを掴み回して押した。ドアは開かなかったが次に引いてみるとドアが開いた。すぐに二人は店の中に入った。
(続く)
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