風使いの「なかがき」
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文字数 982文字
気を取り直して、私たち陸上部の合宿エピソードに移りましょうか。
それよりもほら、注目すべきは北条さんですよ。本物の忍者になんて、私初めて会いました。
遊び半分で世界線を飛び越えさせないで欲しいわね。
あいつの場合、自業自得って感じだけど。
あったわよ。他校とじゃないし、1泊だけだったけどね。
知ってますよ。美山先輩よりお胸が大きいんですよね
風見が扱う話題ってそれしかないのかしら……頭が痛くなってくるわ
ちょっと待って。じかく? ってなに?
あ、耳のことです。外耳。ほらほら、私たちが普段目にしている、この耳の部分のことですよ
……ああ、虎走さんって、自分で耳を動かせる人なんだ
え? 耳って、普通動きませんか?
私は無理ね。手を使わないと動かせないし。人間が野生に生きてた頃はともかく、現代人には必要ない動きらしいわよ
し、知りませんでした……。
別にそういうことじゃないと思うけど。ああでも、虎走さんみたいな子だと、動かせたほうがお得かも
なんでです?
小動物みたいで可愛いし
えー、褒めてもなにも出ませんよ? やだなあ、もう。
え、耳のこと、よね?
そうですよ。他になにか?
いえ……なんでもないわ。次いきましょ
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風見爽介(かざみ・そうすけ)
米洗ミノル(こめあらい・みのる)
虎走あぶみ(こばし・あぶみ)
美山陽(みやま・ひなた)
天馬美津姫(てんま・みつき)
天馬空良(てんま・そら)
マナミ(しんのすがた)
北条美織(ほうじょう・みおり)